子捨てを助長?賛否両論ある「赤ちゃんポスト」 開設から10年
赤ちゃんポスト
赤ちゃんポスト(あかちゃんポスト)は、諸事情のために育てることのできない新生児を親が匿名で特別養子縁組をするための施設、およびそのシステムの日本における通称である。日本では唯一、熊本県熊本市にある慈恵病院がこのシステムを採用しており、同病院では「こうのとりのゆりかご」という名称を使用している。日本国外でもこの様なシステムを採用している国や地域が多数存在する。
赤ちゃんポスト(あかちゃんポスト)は、諸事情のために育てることのできない新生児を親が匿名で特別養子縁組をするための施設、およびそのシステムの日本における通称である。日本では唯一、熊本県熊本市にある慈恵病院がこのシステムを採用しており、同病院では「こうのとりのゆりかご」という名称を使用している。日本国外でもこの様なシステムを採用している国や地域が多数存在する。
親が育てられない子どもを匿名で受け入れるいわゆる「赤ちゃんポスト」を熊本市の民間病院が設けてから10日で10年になります。これまでに預けられた125人のうち、20人を超える子どもは今も本当の親が誰かわからないままとなっていて、「匿名性」の是非が改めて問われています。熊本市西区の慈恵病院は、平成19年の5月10日にいわゆる「赤ちゃんポスト」の運用を始め、平成27年度までの9年間に125人が預けられています。
このうち、70%以上の子どもは児童相談所の調査などで親が突き止められている一方で、預け入れから1年以内に親が判明しなかった子どもは29人に上っていて、このうち20人を超える子どもは今も親がわからないままです。
出典:「赤ちゃんポスト」10年 匿名性の是非問われる 熊本市西区の慈恵病院が平成19年の5月10日に運用を始めた「赤ちゃんポスト」には、平成27年度までの9年間に125人が預けられ、生後1か月未満の新生児が104人と大半を占めています。 中でも、へその緒がついたままだったり、出産後に母親がへその緒を切ったりするなど、環境の整っていない自宅などで出産したとみられるケースは、平成26年度には82%、平成27年度には85%と増える傾向にあります。 さらに、低体重など適切なケアを受けないまま預けられた赤ちゃんも増えていて、平成27年度には預けられた赤ちゃんの60%が治療が必要な状態でした。 出典:「赤ちゃんポスト」 危険な出産相次ぐ 赤ちゃんポストは、親が育てられない子どもを匿名で預かり施設や里親などに託す取り組みで、国内では唯一、熊本市の慈恵病院が10年前に設け、これまでに120人以上を受け入れています。 これについて、関西の医師や助産師などが中心となって作るNPO「こうのとりのゆりかごin関西」が、ことし2月、神戸市・北区の助産院に国内で2番目の赤ちゃんポストを設置する方針を決め、公表していました。 団体では神戸市と設置に向けた協議を進めていましたが、このほど、赤ちゃんの受け入れを断念することを決め、8日、理事らが神戸市に伝えたことが関係者への取材でわかりました。 出典:“赤ちゃんポスト” 神戸市での設置を断念 また、こうした子供たちは里親の希望者も少なく、施設が引き取っているのが現状だ。スウェーデンでは、障がいを持つ子の里親になった場合、政府がその医療費を全額負担するなどの政策が取られている。今後赤ちゃんポストの設置と同時に、こうした助成制度を中国でも充実させていく必要がある、と網易新聞などは報道した。 出典:赤ちゃんポスト、中国でも続々設置 最後の希望か、子捨て山か?
NHKニュース 病院「これからも出自より命優先」
親が育てられない子供を匿名で預かる「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」を開設し10日で10年を迎える慈恵病院(熊本市西区)の蓮田太二理事長は9日、記者会見し「赤ちゃんの命を守る点で一定の役割を果たせた」と評価した。匿名により子供の出自を知る権利が失われているとの批判もあるが「出自より命を優先すべきだ」と見直す考えがないことを強調した。
神戸市での設置を断念
昨日今日と赤ちゃんポスト開設10年のニュースが流れていましたね。10年で125人平均すると月に約1人をどう捉えるからは色々ですが、子供はいずれ自分出生を必ず知りたくなるのものだから、赤ちゃんポストに置かれるベビーがいなくなるような明るい家族計画になって欲しいと思いました☆彡pic.twitter.com/xYwtHMBiDH