温泉や銭湯やサウナ、岩盤浴で水虫に感染しちゃうかもよ?
温泉、サウナ、銭湯、岩盤浴、どれもとても気持ちいいですよね。心も体も癒されますし、日々のストレスが解消されるかのようです。
でも、そういった入浴施設は水虫への感染の危険が高いことはご存知でしたか?
水虫は一度感染してしまうと、なかなか治らずに治っても再発を繰り返すという、とても厄介な病気です。
ぜひ、感染しないように予防のための知識を身につけておくと良いかもしれません。
そもそも、水虫ってどんな病気なのさ?
白癬菌が足に侵入したら足白癬(水虫)、頭に侵入すれば頭部白癬(シラクモ)、股に侵入すれば股部白癬(インキンタムシ)です。爪白癬は爪に白癬菌が侵入した皮膚疾患です。カビの一種のため高温多湿を好み、角層や爪、髪の毛などにあるケラチンというタンパク質を主食としています。気温20〜40度、湿度60%以上の状況下で繁殖しやすくなるので、足白癬(水虫)は気温や湿度が高くなる5月頃から徐々に増えます。そのため足白癬は気温が下がり乾燥する冬は減少しますが、爪白癬には季節的な変動はないとされ、日本における爪白癬は常時1000万人以上の患者がいると言われています。
足白癬、爪白癬共に年齢が上がるほど罹患率が増えるとの報告もあります。これは子供の頃より成人の方が靴や靴下を履いている時間が長くなり、白癬菌に接触する機会も増え、足白癬や爪白癬になる確率が高くなるなどの理由が考えられます。また家庭内に白癬症患者がいると感染する可能性も高くなります。
足白癬(水虫)は痒いと言うイメージもあります(実際に足白癬で痒みがあらわれるのは1割くらいと言われています)が、爪白癬では自覚症状で痒みをほとんど生じません。主に爪の変形や変色(爪が白色〜黄色に濁る、爪がポロポロと欠ける、爪が厚くなる など)の症状が起こります。爪が肥厚したり変形することで高齢者の歩行障害、転倒事故などの元になるとの報告もあり診断されたらしっかりと治療していくことが大切です。
出典:MEDLEYニュース
ちなみに、女子高生だって菌に感染すれば水虫になります。
現役高校生タレント、井上咲楽(17)がこのほど、東京・芝公園の東京タワーでのトークイベントで、自らの水虫を「治します!」と宣言した。6月4日の「水虫治療の日」に合わせて行われた「大源製薬プレゼンツ『平成の“源治”物語』~夏のオシャレは足元から」でのインタビュー。司会者から「水虫なんですよね?」とマイクを向けられると、「最近は爪までグチョグチョになっています」と屈託なく披露した。
ちなみに、井上咲楽さんはこの方↓。
サウナあっっつかったー✨?
露天風呂も中のお風呂も入って汗たっぷりかいて、デトックスできてますように(´-_ゝ-`)
温泉の効能いちらん見つけて探したけど水虫は効かなかった残念(´-_ゝ-`)?
写真オバケみたいpic.twitter.com/NvswOtvv3p
サウナに行って、効能で「水虫」を探しているのが面白いですね。笑
4人に1人が水虫の時代、かもしれない…
最近では4人に1人は水虫といわれており、なっていない人でも感染ルートはたくさん。今からかかる可能性もあるかも?
出典:今や4人に1人は水虫?!梅雨だからこそ対策しよう!
気をつけねば!
そして、10人に1人は爪水虫
日本臨床皮膚科医会が2007年に行なった「足白癬・爪白癬の実態と潜在罹患率の大規模疫学調査」では、爪白癬の罹患者は10.0%存在することが発覚した。10人にひとりが爪水虫になっているのだ。
10人に1人って、日本全体で見ると、すごい数になりますね。
水虫に悩まされる人多し
他人に移さないように気を配っている辺り、素晴らしいですね。
水虫菌は、足だけでなく体中のどこにでも感染しますからね。もちろん、菌が付着して放置すれば、肛門にだって感染することもあるでしょう。
温泉などの入浴施設は要注意
「カビは高温多湿な場所が好きなので、プールや温泉にたくさんいます。また、夏に履く頻度が増えるサンダルは、通気性はよいかもしれませんが、汗をかいても乾燥しません。そのため足の裏が高温多湿になりがちです。一番よいのは、綿の靴下、できれば5本指の靴下と通気性のよい靴を履くことです。革靴などは蒸れるので避けましょう。汗をかいたなと思ったら靴下を交換すること。また、家族に水虫の人がいるときはバスマットやタオルを分けることが大切です」(しのぶ先生)
プールやスポーツで感染することも
水虫は高温多湿の環境を好んで繁殖するため、主に水場での感染が多いそうです。「プールや銭湯、レジャーランドなど多くの人が利用する施設の足拭きマットや、家族の中で水虫に感染している人がいる場合は、お風呂の足拭きマットなどからうつります。」
とくに、不特定多数の人が利用する銭湯やプールの足拭きマットには、100パーセント菌がついていると野崎先生。一方で同じ水場でも、海の砂浜などは温度が高いため感染の可能性はとても低いそうです。
「そのほかにも、柔道や空手など裸足で行う習い事をしている場合もうつりやすいですね。靴を履いて激しい方向転換を行い、長時間走り回る野球やサッカーなどのスポーツも靴の中が蒸れやすく水虫にかかりやすい傾向があるようです。」
出典:プールの季節は要注意!子どもの水虫、予防法は? 3つ以上チェックがついたら、症状を感じていない人でも一度病院に行ってみることをおすすめします。
□ 足が蒸れやすく、ベタベタとした汗をかきやすい□ 銭湯や温泉施設によく行く□ 足の裏や側面にぷつぷつと小さな水ぶくれが出来ている□ 足の指の間や足の裏がかゆい□ 夏でも革靴やストッキングを履くことが多い
実際に、動画で症状を見てみよう
水虫(病気)の動画です。皮膚炎を見るのが苦手な方は、再生しない方が良いかもしれません。
爪水虫は、めちゃくちゃ大変
爪水虫の症状・爪が分厚くなり、色が濁っている
・爪の表面がボロボロになり、爪の表面に筋ができる
・爪の周りに炎症ができる
爪水虫は治療期間が半年〜1年程度かかるため、かなりの費用が必要となります。
さらに、飲み薬を利用する場合は内臓への負担も大きいのだとか。
早めに治療しないと、大切な家族に移してしまうこともあるようです…しかも、水虫が厄介だと言われる理由は他にもあります。
治っていなくても、冬場は症状が治まったように見えてしまうんです。(水虫菌が息をひそめて、暖かくなるのを待っているわけですね。)
爪にだけ感染することもある
「最近は爪にだけ白癬菌がいるケースもあります。患者さんに『足に水虫できたことないですか?』と聞いても、ないと言うんですよ。爪に亀裂や剥(は)がれがあるとそこが弱点となって感染のリスクが高まります。そうした状態で温泉施設などで付着した菌から直接感染が成立したと考えられます」野田院長によれば、爪水虫の治療薬のCMなどが流され、この10年ほどで徐々に知られ始めたというが、まだまだ認知は少ない。本人に実害がないからだ。
「爪には感覚がないので痒みや痛みは感じません。爪白癬の主な症状はタイプによって異なりますが爪が濁る、厚くなるなど、主に見た目に関する問題なのです」
出典:気付けば爪がボロボロに! 自覚症状なく進行する“爪水虫”とは?
これはもう、感染しないように予防に力を入れるのが一番かもしれません。
足の水虫を放置すると、全身に転移する可能性も…
筆者の場合、約23年前から足の爪にできた水虫を自覚していた。当時の筆者はインドネシア・ジャワ島に派遣されてソフトウエア開発などの仕事を1年半ほど続けていたが、高温多湿の気候もあって水虫に侵されたのだろう。しかし、それほど激しいかゆみでもないため、爪の中が茶色く変色したり盛り上がって変形するなどしても長年気にしてこなかった経緯がある。ところが、異変は半年ほど前に起きた。なんと足のかゆみが、膝の裏→太もも→お尻へと次第に上ってきて、それも我慢できないほど強烈なものに変化したのだ。しかも、かくと同時に痛みも生じる。日々つらい状況に悩まされながらも、多忙のために医師の診断を受ける暇がなく、それを放置してしまった。
だが、ついに我慢の限界が訪れた。ある日、猛烈なかゆみに襲われた筆者は、ついに初めて皮膚科に駆け込んだ。すると医師は、筆者のお尻のデキモノを削り、顕微鏡で調べ、「白癬(はくせん)菌」という水虫の原因菌である真菌(カビ)の一種がいることを突き止めた。
出典:ニコニコニュース
この方は、23年間爪水虫を放置した結果、膝の裏、太もも、お尻にまで範囲が拡大してしまったようです。これを見ると、放置がどれだけ怖いか分かりますね…
ちなみにこれは、腕に感染した水虫菌(白癬菌)です。
予防するにはどうしたら良いの?
白癬菌は,公衆浴場やサウナなどの足拭きマットの中には100%いると言われており、そのような場所で菌を拾って、足を乾燥させないうちに靴下や靴を履くと白癬症にかかりやすくなります。白癬菌が皮膚に付着してから感染するまでに24時間かかる(但し、足の皮膚に傷などがある場合は12時間程で感染することもあるとされています)と言われているので、通常であれば24時間以内にきれいに洗えば感染を防ぐことができるます。しかしゴシゴシと強く洗い皮膚に傷がついてしまうと、かえって感染しやすくなることもあるので、一般的には石鹸をよく泡立ててなでるように洗うと良いとされています。
家庭内での水虫や爪白癬の感染も多く、家庭内・施設内に足白癬や爪白癬の患者がいる場合はスリッパや足拭きマットを共有するのは避けましょう。また白癬菌はホコリや垢などに混ざって階段や部屋の隅などのゴミがたまりやすい場所にも存在します。これらの場所を掃除することも感染拡大を防ぐ手段の一つになります。
出典:MEDLEYニュース 2:温泉やスパの脱衣所で「素足で歩かず、マットは踏まない」 3:水虫の人はもちろん「人と同じスリッパは履かない」 (試着室のパンプスも危険! 気を付けてくださいね) 4:湿っている場所は菌の大好物! 「足の指の間は乾いた状態を保つ」 5:脱いだら必ず乾燥させ「同じ靴は毎日履かない」 6:冬でもこもりやすく湿度が高い「靴箱には除湿剤を置く」
ということで、水虫の予防は入浴施設に行ったら、ラストに必ず体を隅々まで優しく洗うというのがベストではないでしょうか。なにせ、水虫菌が皮膚に付着しても24時間以内(皮膚にキズがある場合は12時間以内)に洗い流せばセーフなようですから。
で、足ふきマットは共有しないのが良いのではないでしょうか。
・入浴施設やプールに行ったら、出る前に必ず体中を洗ってから出よう・足ふきマットは共有するのはやめよう参考にしてみてください。
お役立ちリンク集
まずは医療系のサイト。
白癬(水虫・たむしなど) - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa10/index.html
白癬(水虫・たむしなど) - 皮膚科Q&A どんな病気?治療法は?専門家が皆さんの疑問にお答えします。
患者・一般の皆様 | ポーラファルマ https://www.pola-pharma.co.jp/story/story.html ポーラファルマ(POLA PHARMA)では、患者・一般の皆様向けに、肌・皮膚に関するさまざまな悩み、「ニキビ」「水虫」「便秘」「更年期障害」などの原因や治し方、薬など役立つ情報... 次に爪水虫。 白癬(水虫・たむしなど) - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会) https://www.dermatol.or.jp/qa/qa10/index.html 白癬(水虫・たむしなど) - 皮膚科Q&A どんな病気?治療法は?専門家が皆さんの疑問にお答えします。 | 健康・医療トピックス |