シェルブールを出航するMOX核燃料輸送船はテロとミサイルに備えて重武装
関西電力は30日、仏アレバNC社で製造した高浜原発4号機(高浜町)用のMOX燃料を積んだ輸送船が、7月に仏北西部のシェルブールを出港する見通しだと発表した。英国船2隻を使い、2~3カ月かけて日本まで輸送するという。4号機は現在、4体のMOX燃料が装着されている。今回製造した16体は、来夏の定期検査以降に装着予定だ。
フランスでは日本へのMOX燃料輸送に関心を示す環境保護団体が多いが日本では話題にならない。
写真・同型の2隻の輸送船のどちらかにMOXを積み、相互に護衛しながら日本に向かう。
海軍のキャノン砲2台で武装したMOX輸送船にイギリスで弾薬が積み込まれた
海軍のキャノン砲とスワット警備小隊で武装したパシフィック・ヘロン(アオサギ)とパシフィック・エグレット(シロサギ)は、今朝早くイギリスのバローインファーネス港から出航し、日本へ輸送するMOX(混合酸化物)プルトニウム燃料集合体を積み込むためにシェルブール(フランス)に向かった。フランスのアレバのメロックス工場で製造され、核兵器に使用可能な約500kgのプルトニウムを含む16の燃料集合体は、日本の南西にある関西電力の高浜4原子炉に向かう。
出典:Nuclear gunships sail from Barrow on plutonium voyage to Japan – CORE
写真・パシフィック・エグレット後部に据えられたキャノン砲(重機関銃)とSWAT隊員。
重装備はプルトニウム輸送の危険性を示し、リスクはないとする業界の主張には無理がある
テロリストによる行動が高度に洗練された現在、我々は、海上でのそのような危険な物質の世界的な輸送を非難する。この航海は、航路に沿った海洋環境や地域社会に不必要なリスクを押し付けるだけでなく、不十分な安全基準のために原子炉の運転を止めた地元の活動家による裁判所の差し止め命令の転覆の直後に再開した高浜原発の(福島原発でも使用されていたMOX燃料)の使用に関する追加的かつ重大な懸念(約100個の核兵器に利用できる危険)を日本で引き起こす。
出典:Nuclear gunships sail from Barrow on plutonium voyage to Japan – CORE
輸送船は台風や津波、北朝鮮のミサイルに耐える能力があるかと非難するフランスの環境団体
フランス国内でもMOXのトラック輸送にグリーンピースが激しく抵抗
MOX燃料はフランスの地中海近くのマルクールで作られ、ラアーグのアレバ再処理工場に運ばれ、そこからシェルブールの港に運ばれて船積みされる。これには専用の32輪のトラックが作られ前後を憲兵隊が警備するコンボイを形作って陸上を輸送する。この特殊トラックの到着をグリーンピースの活動家が路上で阻止するアクションが行われた。
http://sharetube.jp/article/5848/
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