水素で走る自動車:燃料電池車(FCV) 2020年頃に普及するであろう未来のクルマを探る
既にトヨタ自動車は燃料電池車(FCV)を日本国内で先行発売をして二ヶ月程が経ちました。価格が700万前後と値が張るものの、「水素で動く」という昔見たSFの世界が現実になっている事に興奮致します。
そんな水素で動く未来のクルマですが、まだまだ日本では認知度が低く、発売されている事を知る人がほとんどいらっしゃらない状況でございます(筆者の周りにかぎる)。
そこで、燃料電池車とはなんぞや?というところと将来、水素ステーションは本当に全国的に設置されるのか?という所が興味が個人的にありましたので色々探して参りました。水素ステーションのお値段自体が5億円程するらしいので、ガソリンスタンド(1億円程)から見てもお値段が高く、企業もビジネス的に設置しづらい状況でもあります。
それでも、燃料電池車にロマンを感じる事が出来ます。・・・まだまだクルマも捨てたもんじゃありません!カッコいいです燃料電池車!!
日本で2014年度内に、セダンタイプのFCV販売開始
日本で2014年度内に、水素ステーションの整備が予定されている地域*およびその周辺地域を中心に、販売を開始します。
米国・欧州では、2015年の夏頃の発売に向け準備を進めています。
*一般社団法人「次世代自動車振興センター」の燃料電池自動車用水素供給設備設置補助事業における、2013年度と2014年度1次・2次公募での交付決定がされている都道府県(2014年5月21日現在)。
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、愛知県、大阪府、兵庫県、山口県、福岡県。
出典:FCV(燃料電池自動車)
燃料電池自動車とは
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水素と酸素を化学反応させて電気をつくる「燃料電池」を搭載し、モーターで走行するクルマです。ガソリンに代わる燃料である水素は、環境にやさしく、さまざまな原料からつくることができるエネルギー。
また、車両の開発には、トヨタが培ってきたハイブリッド技術をコアテクノロジーとして応用しています。
トヨタは、「サスティナブル・モビリティ」実現に向けての理想的なクルマとして、その早期普及を目指し、世界に先駆けて、2002年から「トヨタFCHV」を日米で限定販売するなど、燃料電池自動車の開発で確固たる実績をつくってきました。
出典:FCV(燃料電池自動車)
実用化へ一歩近づいた「トヨタFCHV-adv」
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2008年に特定のユーザー向けに発売した「トヨタFCHV-adv」は、それまで課題だった1回の水素充填の航続距離を、約330kmから約830kmまで向上させました。さらに、マイナス30℃の寒冷地での低温始動走行も可能となり、実用上ほぼ支障の無い走行性能を達成しました。
出典:FCV(燃料電池自動車)
次世代燃料電池自動車「TOYOTA FCV CONCEPT」(第43回東京モーターショー2013 世界初出展)
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車名:TOYOTA FCV CONCEPT
全長(mm):4,870
全幅(mm):1,810
全高(mm):1,535
ホイールベース(mm):2,780
乗車定員:4人
セダンタイプの専用ボディに、小型・軽量化した自社開発の新型燃料電池(FCスタック)や70MPa*1 高圧水素タンク2本を、床下に配置した高効率パッケージ。
エクステリアは、FCVならではの「空気を吸い水を生成する機能」とモーターによる「力強い走り」のイメージを具現化しました。フロントは、空気を吸い込む大型サイドラジエーターグリルを強調したデザインを採用しました。サイドは、空気から水への流れを豊かなドア断面で表し、リヤは、カタマラン(双胴船)をモチーフに水が流れるイメージを表現。また、充填リッドには水の波紋をモチーフにしたデザインを採用しました。
出典:FCV(燃料電池自動車)
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「TOYOTA FCV CONCEPT」公式サイト
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「TOYOTA FCV CONCEPT」公式サイト:http://toyota.jp/sp/fcv/
走行時のCO2排出量「0g」
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水素ステーションでの水素充填時間 約「3分」
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気になる水素のお値段!旧来の燃料とどちらが安い?
水素ステーションでのFCVへの販売価格は、現在のところ、1m3(立米)で110~150円のようです。
これを今回のFCVに当てはめてみましょう。
水素タンク圧力は70Mpa(約700気圧)。
タンク容量は発表されていませんが、トヨタが過去に発表したFCV試作車のスペックは、70Mpa,156Lになっていますから、同じとして計算します。
700気圧 x 156L = 109,200L ≒ 109m3・・・大気圧での水素総量
航続距離は700kmなので
700km ÷ 109m3 = 6.42km/m3・・・水素1m3当たりの走行距離
1m3の値段が110~150円なので
110~150円 ÷ 6.42km ≒17~23円/km・・・1km当たりの水素代
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