• follow us in feedly
scroll_icon
shuffle_button
人肉を食べると発生する病「クールー病」とは

サムネイル出典:

人肉を食べると発生する病「クールー病」とは

Author:
johndoejohndoe
Posted date:
人肉を食べると発生する病「クールー病」とは

クールー病とは

パプア・ニューギニアのある限られた部族で、発生していた脳(自律神経、筋肉)の伝染病。クロイツフェルト・ヤコブ病の一種。

出典:

	
WHO国際疾病分類第10版ではA818、病名交換用コードはT284

出典:クロイツフェルト・ヤコブ病 - Wikipedia

	

クールー病の症状

クールー病

			
「クールー」とは現地の言葉で「震える」という意味。この病気を発症すると自律神経に異常をきたし、筋肉のコントロールができなくなる。歩行困難や、腕や足などが硬直、筋肉の震えが止まらなくなることもある。また、筋肉の異常だけでなく、脳にも症状が現れ、痴呆、記憶力の減退や感情が激しく乱れるなどする。さらに発症後1年程度で死に至る病気とされている。

出典:クールー病とは - はてなキーワード

	

原因

石器時代~20世紀(主に1960年代まで)にこの部族の死者を弔うためにその死体を食する習慣があり、そのときに死者の体内に蓄積されたプリオン(悪性の蛋白質)を摂取してしまい発病する事が解明された。脳など、多くプリオンが蓄積されている部位を食するのは女性や子供の役割であるため、女性や子供の発症例が多い。発病潜伏期間が長く、50年という例も報告されているため、人食の習慣が禁止された現在でも患者は発生しているらしい。

出典:

	

「クールー病」という病気によって、数千人が死亡していた時代

2004年3月31日の毎日新聞に、パプアニューギニアの不治の病「クールー病」についての記事が掲載されたことがある。

それによれば、パプアニューギニアの高地に住んでいるフォア族という民族では、かつて「クールー病」という病気によって、数千人が死亡していた時代があったという。

クールー病とは、手足が震え、方向感覚を失って歩けなくなる病気で、言語障害や痴呆になり、意識を失うこともある。約1年で死に至るという不治の病である。

この病気の研究に40年以上携(たずさ)わっている、マイケル・アルパース教授の調査によれば、クールー病の原因は、フォア族の風習である「人肉食」に深く関わりがあるという。

フォア族では、死者が出た場合、葬儀の参列者は死者の魂を慰(なぐさ)めるために死体の肉を切り刻み、それをバナナの葉に包んで焼いて食べるという風習がある。その際、女性と子供は脳と内蔵を食べることになっている。

教授の調査によれば、1957年以降クールー病で死亡した者2500人のうち、その80%は女性だった。そして18%は子供であり、成人男性は2%しかいなかった。

1950年代、この地を統治していたオーストラリアがフォア族に対し、人肉食をやめるように命じ、1960年以降、この人肉食の風習は消滅した。

そしてそれ以降、クールー病による死者はどんどん減っており、「人肉食とクールー病との因果関係は明らかだ。」と教授は語っている。

しかし、人肉食の風習が消滅して50年以上経っても、まだクールー病による死者は年間1人か2人はおり、この病気の潜伏期間は5年から50年と考えられている。

出典:

	

パプアニューギニアの高地に住んでいるフォア族という民族では、かつて「クールー病」という病気によって、数千人が死亡していた時代があった

			

クールーの描写

クールーは震えから始まった。ニューギニア高地の南部フォーレ族の女性は、発作的な震えを感じながらも、最初は掘り棒にすがり、サツマイモ畑の雑草を取ったり、子どもの世話をしたりといった仕事をすることができた。しかし、数ヶ月のうちに、筋肉運動の協調が悪化し、他人に支えてもらわなくて歩くことができなくなってしまった。視線が定まらなくなり、発音は不明瞭になった。興奮すると小脳の機能不全の症状は悪化し、簡単な刺激で、分別のない笑い声を上げるようになった。1年以内には、もう身体を起こしていられなくなり、低い草屋根の家の炉辺に寝かされたままになってしまった。死は避けられなかった[マッケロイ&タウンゼント 1995: 49]。

出典:

	

クールー病と狂牛病

クールー病の症状は、かつて問題になった狂牛病(牛海綿状脳症)に極めてよく似ていると言われる。

狂牛病ウイルス(BSE)に感染した牛の肉を人間が食べると、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病になる。

この病気は潜伏期間があり、その後、視力障害が起こったり認知症になったりなど、脳の機能に障害が起こり、1年から2年で死に至る。

狂牛病の発生要因は、牛の骨や牛肉を粉にしたものを飼料に加え、それを牛に食べさせたことにある。つまり牛に牛を食べさせたわけである。

牛が牛を食べれば狂牛病、人間が人間を食べればクールー病と、同種族で共食いをした代償は、脳の機能障害から死という点で共通している。両者共に治療法はまだ見つかっていない。

出典:No.159 日本における人肉食

	

クールー病と狂牛病

			

関連書籍

震える山―クールー、食人、狂牛病

			

そうだったのか! 中国人が「人肉」を食う理由~『支那人の食人肉風習』より~

			

人肉食の精神史

			

関連まとめ

この記事が気に入ったら

いいね!しよう

Sharetubeの最新記事をお届けします

著者プロフィール
johndoe