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【閲覧注意】屋上の女生徒・オルガン・神流湖(埼玉県)【怖い話】

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【閲覧注意】屋上の女生徒・オルガン・神流湖(埼玉県)【怖い話】

Author:
haranharan
Posted date:
【閲覧注意】屋上の女生徒・オルガン・神流湖(埼玉県)【怖い話】

神流湖(埼玉県)

「なんもねーじゃん!(笑)」
1ヵ月ほど前の夜中、友達と4人で「出る」ことで有名なダムに行った。
ダムに着き、車から降りて歩いてみた。
確かに静かで不気味だったが、何も出てこなかった。
結局1時間ほどそこにいたが、あきらめて帰ることにした。

僕が車を運転してひとりは助手席、ふたりは後ろの席に座って帰路についた。
「ちょっと、車酔いしたかな。」
後ろの席のふたりが気持ち悪くなったと言って、寝てしまった。
それから10分ほど経った頃、
「ぅわっ!今後ろから女の人の声が聞こえた!」
突然後ろのふたりがいっせいに飛び起き、口を揃えて言った。
「なに嘘ついてんだょ!」
ふたりが「出なかった」腹いせに、示し合わせて打った芝居だと、僕と助手席の友人は声をあげて笑った。

次の日のバイト帰りの明け方。
車で走っていると、ネズミ捕りの警察官に止められた。
スピード違反?シートベルト無着用?そんなはずないのにな。
窓を開けて、
「スピードも出してないし、シートベルトもしてますよ。」
と警察官に言った。
「そうじゃないよ、ダメでしょ。後ろからあんなに顔出さしちゃ。」
「乗ってるの、僕だけですけど。」
「いや、女の人が顔出してたよ。」

「後ろの窓も開けなさい。」と言われて窓を開けたが、もちろん乗っているのは僕ひとりだけ。
警察官は無言のまま混乱した表情で、僕に行っていいと指でサインを出した。
ドアミラーの中で、その場にへたり込んだままの警察官の姿がどんどん小さくなっていった。

オルガン

いつからいたのか、音楽室の戸の前に10人ほどの子どもたちがこちらを見ながらぼうっと立っている。
「おはよう、どうしたの?」
何も答えない。
よく見ると、どの子も見たことのない顔だ。
最近の子にしてはなんとなく身なりも粗末だ。
「学年は?いつきたの?」
誰も答えることなく、ただみんなじっとオルガンを見つめている。
まあ悪いことをしているわけでもないし、オルガンが好きなのか? 

祖父は若いころ近畿地方のある小学校で教師をしていた。
その学校に赴任して初めての夏休みのこと。
音楽が趣味の祖父は時々早朝に音楽室を借り、オルガンを弾いていた。
その日も朝早くからオルガンを楽しんでいたのだ。

祖父はなんとなく「さくらさくら」を弾き始めた。
すると、子どもたちの顔はパッと明るくなり、オルガンの伴奏に合わせて歌い始めた。
元気いっぱいで上手だった。子どもらしくいい歌声だった。
祖父は伴奏をしながらその歌声に聞き惚れていた。

曲が終わり、子どもたちの方を見ると、いつの間にかいなくなっていた。
煙のように全員が姿を消してしまったのだ。 
祖父は首をかしげながら職員室に戻り、出勤していた隣の席の先輩にその話をした。
先輩は黙って朝刊を机の上に開いた。
今日は戦時中、この地域に大規模な空襲があった日だった。
祖父は全てを理解した。

祖父は毎年その日は音楽室にオルガンを弾きに行くことにしていたが、子どもたちに会えたのはその一度きりだったという。

屋上の女生徒

宿直の先生は向かいの第二校舎の屋上に、女生徒がいるのを目撃した。
その生徒はフェンスを乗り越えていて、今にも飛び降りそうだった。
しかし、その女生徒は一瞬のうちに消えてしまった。
見間違えたかな? 
先生は念のため校内を隅から隅まで見回ったが、特に問題はなかった。
校内には誰もいないはず。先生はいったん宿直室へ戻った。

そして、最後の見回りの時間。
先生は第一校舎を見回ると、1階の渡り廊下を渡って第二校舎へ行った。
さっきの女生徒は本当に気のせいだったのだろうか? 
1階を見回っていると、先生は違和感をおぼえた。
(誰かが後ろから付いて来るような気がする)

しかし2階に行くと気配は消えた。
3階に行くと今度は廊下の向こう側からカツーンという音が聞こえてきた。
誰かいる! 
急いで駆けつけると、そこには血の跡があった。
血の跡は点々と4階の方へ続いている。

もし女生徒が本当に飛び降りてケガをして、助けを求めて校舎に入ってきたなら、自分は責任を問われる。
「誰かいるのか~!」
先生は青ざめた顔で叫んだが、返事はない。
血の跡をたどって階段を登ったが、屋上へ向かう階段の前で途切れていた。

ふと、先生に疑念がわいた。
(屋上へ行く鍵はおれしか持っていない。なぜ、あの女生徒は屋上へ行けたんだ? )
得体の知れない何かがこの校舎にいるのか?
先生は逃げ出したい気持ちを抑え、屋上へ向かった。
屋上に出るノブに手をかけると、鍵はかかっていた。
その時、手に持っていたハンドライトの明かりがフッと消えた。
暗闇の中でズルズルと何かが階段を這って近づいてくる。
先生はもう恐怖で動くことができない。
「ひっ!」冷たい手が先生の足首をつかんだ。
それはさらに先生に近づき、さらっとした長い髪が頬に触れた。
その瞬間、ハンドライトの明かりが再び点いた。
目の前には頭が半分割れていて、見るも無残な女生徒の顔があった。
失禁状態の先生を発見したのは、部活で早出してきた女生徒だった。

その後先生は、昔飛び降り自殺で亡くなった生徒がいることを初めて知った。
足首をつかまれた跡は、一週間消えなかったそうだ。
先生は一年足らずで学校を去った。

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haran