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エボラ出血熱治療に光明が。富士フィルムの「ファビピラビル(商品名アビガン)」が世界を救うかもしれない

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エボラ出血熱治療に光明が。富士フィルムの「ファビピラビル(商品名アビガン)」が世界を救うかもしれない

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エボラ出血熱治療に光明が。富士フィルムの「ファビピラビル(商品名アビガン)」が世界を救うかもしれない

日本ではエボラにかかった患者の状態をニュースで流さない(ひどすぎて流せない)のでエボラ出血熱の事を「ふーん」くらいに捉えている人が多いでしょうが、本当にこの病はヤバイんです。

一度でいいからエボラ出血熱を画像検索してみるとわかります。

そんなヤバい「エボラ出血熱」を防ぐ治療薬が実は日本にあったんです。富士フィルム参加の会社が製作していた『アビガン』です。まだまだ治験が必要とのことらしいですが、確実に効果があるとの報告が。

エボラ治療薬として富士フイルムの「アビガン」が効果あり?

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そのエボラ治療薬として、日本の薬が脚光を浴びています。富士フイルムの「アビガン」という薬で、もともとは富山化学が開発していた薬剤です。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

化合物名は「ファビピラビル」、かつてはT-705というコードネームで呼ばれていました。この薬が、恐るべきエボラウイルスに有効ではないかという結果が出つつあるのです。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

特効薬候補として注目されてきた「ファビピラビル(製品名アビガン)」

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エボラ出血熱には現在のところ、有効な治療薬がない。だが、まだ開発段階にある新薬の中で、"特効薬"候補として注目されているものが2つある。米国で開発された「ZMapp」と、富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した抗インフルエンザ薬「ファビピラビル(製品名アビガン)」だ。

出典:エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

このうちZMappは、8月上旬にエボラ感染者に投与され、いったんは回復が見られたものの結果的には死亡してしまったという経緯がある。ファビピラビルはまだヒトに投与されたことはないものの、その有効性が数々の論文で指摘されている。

出典:エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

「ファビピラビルは確かに有望な新薬だ。ただし、培養されたエボラ出血熱ウイルスにおける有効性が、試験管内で示されただけである。投与の優先度を考えうるに足りるデータがそろい次第すぐに検討する」とも話した。

出典:エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

エボラを治療できる理由

というわけでウイルスは極めて厄介な敵であるわけですが、これに立ち向かうアビガンとはどのような薬か。実は下図のように、C5H4N3O2Fと、わずか15原子から成る大変にシンプルな構造です。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

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アビガン(ファビピラビル)の構造式。水色はフッ素

科学の世界ではこれはシンプルな構造のようです。

こんな簡単な化合物が、いったいどうエボラウイルスに作用しているのでしょうか?実はこの化合物、RNAを構成する部品である、シトシンやウラシルにちょっと似ています。え、似てるのは下半分だけで、上半分は全然違うじゃんって?筆者もそう思うのですが、エボラウイルスはうっかり者であるのか、シトシンやウラシルと間違えて、このアビガンを取り込んでしまうのです。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

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シトシン(左)とウラシル(右)

 取り込まれたアビガンは、さも本物であるかのような顔をして、RNAのパーツとして組み込まれるべく、下のようにデコレーションされます。そして、これらをつなぎ合わせてRNAを作り出す、「RNAポリメラーゼ」に入り込みます。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

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RNAポリメラーゼにがっちり取り付いて離れなくなる

 ここまで来てウイルスはようやく騙されたことに気づきますが、時すでに遅しで、この分子はRNAポリメラーゼにがっちり取り付いて離れなくなります。となるとエボラウイルスは遺伝子であるRNAを複製することができず、これによってウイルスの増殖がストップしてしまうのです。

出典:日本発のエボラ治療薬となるか~アビガンの話 : 有機化学美術館・分館

だが、薬の認証にも時間がかかり配給要請はまだまだ先に

日本政府はこれまで「WHOからの要請や一定の条件を満たせば、ファビピラビルを提供する」と意気込んでいたが、供給要請はもう少し先になりそうだ。富山化学工業は「現在、2万人分以上の在庫があり、エボラ出血熱の現在の患者数に対しては十分な量がある。ただ、今後もどのような治験データが必要になるのかなど当局と話し合いを続けていく」と話す。

出典:エボラ出血熱、日本発“特効薬”への期待 | 週刊東洋経済(ビジネス) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

浪速風 日本発のエボラ治療薬に期待する

「ミネルバのフクロウは黄(たそ)昏(がれ)に飛び立つ」。哲学者ヘーゲルの言葉である。いろんな解釈があるが、フクロウは知の女神ミネルバの使者で、1つの時代の終わりに飛翔して新しい時代への備えをする。富士フイルムの先進研究所の入り口にはそのモニュメントが設置されている。

出典:浪速風 日本発のエボラ治療薬に期待する - 産経WEST

 写真フィルムで国内トップシェアを誇り、レンズ付きフィルム「写ルンです」や8ミリカメラ「フジカシングル8」など数多くのヒット商品を生み出した。が、いち早く銀塩フィルムからデジタルカメラへの変化を見通し、大胆に事業の多角化へと舵を切った。新たな経営の柱の1つが医療分野である。

出典:浪速風 日本発のエボラ治療薬に期待する - 産経WEST

 傘下の富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬「ファビピラビル(商品名アビガン)」が、エボラ出血熱に効果があるのでは、と期待を集めている。未承認だが、厚労省の専門家会議は主治医の判断で使用を認めるという。経営の先見が今度は世界の脅威を食い止めてほしいと祈るばかりだ。

出典:浪速風 日本発のエボラ治療薬に期待する - 産経WEST

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著者プロフィール
マツオカソウヤ

プログラマー。Sharetube作ってる人。サーバ周り、サービス設計、システム、デザイン、執筆を手掛ける。SNSのJoinchrome、ソーシャルRSSのBazzfeed、TwitterアプリのPicleの失敗を経て、今に至る。今日もまた東京の何処かでコードと記事を書いています。