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【閲覧注意】くねくね・トイレの花子さん・電信柱の男【怖い話】

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【閲覧注意】くねくね・トイレの花子さん・電信柱の男【怖い話】

Author:
haranharan
Posted date:
【閲覧注意】くねくね・トイレの花子さん・電信柱の男【怖い話】

電信柱の男

店内を清掃していた従業員の一人が、開けっ放したドアから見える電信柱の影にこちらをじっと見ている男に気付いた。
入って来る様子もなく、ただじっと見ているだけだ。
不思議に思ったが、従業員は気にせず清掃を続けた。

「そろそろ閉店にするか」
その20分前、マスターが疲れた声で言った。
深夜2時。従業員数名がいつものように店の後片付けを始めた。
空になったボトルやビールびんなどの整理、トイレ掃除や洗い物。
従業員が手際よく後片付けをしていた。
店のドアを開けて、空気の入れ替えもした。

ふと気づくと、いつのまにかその男が店内に入っていた。
気づいた従業員の一人が、
「すみません。もう閉店なんです」
その声に気付いた数名の従業員が、同時に男の方を見た。
首から下がない・・・。
顔だけ!?
「ギャャーーーーッ!!」
悲鳴をあげると同時に男は消えた。

トイレの花子さん

「トイレの花子さんはいるんです、都市伝説なんかじゃないんです」
明美さんは真顔で言った。

トイレの花子さんは、学校などにいるトイレの主。
立ち並ぶトイレの個室の何番目かに潜んでいて、トイレのドアを3回ノック、裏からまた3回ノックする。
そして、「は~な~こ~さん!」と呼びかけると、
「はぁ~いっ!」
今から考えたら、幼稚な行為なのだが、トイレのドアというドアを叩きまくっては奇声を上げて逃げ回っていた。何も出てこないのに。

人一倍好奇心の強い明美さんは、暗くなるまで、たった一人で花子さん発見あそびをしたという。
放課後、学校でまことしやかに囁かれる、噂のトイレへ。
何番目のドアに「それ」が出現するのかは、だいたい目星がついている。
寒々とした学校の廊下はし~んと静まりかえっている。
あたりに誰もいないことを確認した明美さんは、さっそくドアをたたき始めた。

うわさのドアの目の前にそっと立つ。
「トン!・トン!・トン!」
表から3回ノックする。
「トン!・トン!・トン!・トン!」
扉を開けて裏から3回ノックする。
そして、ゆっくりとドアを閉める。
トイレ内は静まりかえっていて、耳なりがする。
背筋に冷たい汗が流れる。

そして、明美さんは大声で叫ぶ。
「は~な~こ~さ・・・・・・・」
言い終わるかどうか、すんでのところで、閉められたドアの内側から、
「ドッ!ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ド・ドッッ!!」
すさまじい勢いで、すごい数のノックが扉をたたいた。
明美さんは半泣きになりながら猛ダッシュで廊下を駆け抜け、逃げ帰った。

クネクネ

姉弟は爽やかな風を浴びながら、父方の故郷の田んぼの周りを駆け回っていた。
陽が登りきり真昼に差し掛かった頃、風がピタリと止んで生緩い風が吹いてきた。
「この風、気持ち悪いね」弟は機嫌悪そうに言った。
姉はさっきから別の方向を見ている。どうやら案山子(かかし)を見ているようだ。
「あの案山子がどうしたの?」
「いや、その向こう」と言って、ますます目を凝らして見ている。
弟も気になり、田んぼのずっと向こうを見ると、確かに何かが見えた。
遠いのではっきりわからないが、人間くらいの大きさの白い物体が、くねくねと動いている。

「あれ、新種の案山子じゃない?」弟がそう推理しても姉は納得しない。
白い物体は相変わらずくねくねと動いている。
「ちょっと双眼鏡を持ってくる」姉は家へ戻り、双眼鏡を持ってきた。
双眼鏡を眼に当てた途端、姉は真っ青になって双眼鏡を落とした。
「何だったの?」
「シラナイホウガイイ…」姉はゆっくりと答えたが、それは姉の声ではなかった。
姉はそのまま家へ戻っていった。弟は驚いて、落ちている双眼鏡をのぞこうとした。
その時、祖父が極度にアセった様子で走ってきた。
「あの白い物体を見てはならん!お前、その双眼鏡で見たのか!」
「いや…まだ…」
「よかった…」祖父はその場にへたり込んだ。
家に戻ると、みんなが泣いている。
その中で姉だけが狂ったように笑いながら、まるであの白い物体のようにくねくねと乱舞している。

東京に帰る日、祖母がこう言った。
「お姉ちゃんはここに置いといた方が暮らしやすいだろう。街だと、世間の事を考えたら数日も持たん。うちに置いといて、何年か経ってから田んぼに放してやろう」
弟はわけのわからない状況に混乱して、大声で泣いた。

駅までのタクシーを呼び、弟はひとりで乗り込んだ。
祖父たちが手を振ってる中で、変わり果てた姉が一瞬こちらに手を振ったように見えた。
遠ざかってゆく中、姉を見ようと双眼鏡でのぞいたら、姉はなぜか笑い顔のまま泣いているようだった。

弟は涙を流しながら、ずっと双眼鏡をのぞき続けた。
姉のことを考えながら、緑が一面に広がるすがすがしい田んぼを双眼鏡で見まわしていた。
その時、急に視界が真っ白になった。

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haran