【閲覧注意】大房岬・内大臣橋・旧伊勢神トンネル【怖い話】
旧伊勢神トンネル
旧伊勢神トンネルは心霊スポットといわれています。そのトンネルは、車一台がやっと通れるほどの小さなトンネルでした。
もっと大きなトンネルを想像していたのにちょっと拍子抜け。
もう春の陽気で、トンネルのすぐ近くでニホンカモシカを生まれて初めて目撃したり、観光気分で楽しんでいました。
到着すると、私たちはまずトンネルの入り口の遠景を撮影しました。
撮影しながらトンネルの入り口に近づいてみると、意外と奥行きがあります。
トンネルの反対側の撮影のために車に乗り込みます。
車で通るとやはり一車線のトンネル内はさすがに狭く、炭鉱の坑道を進むような圧迫感。
逆側から車が来たら、運転慣れしている僕でも怖いです。
トンネルをもうすぐ抜ける頃、急にボンネットの辺りから
白い煙があがりました。
トンネルを出たところで、プスン、プスン……とエンジン停止。
車を降りて点検してみると、ボンネットあたりはそれなりに熱いものの、異常はなさそうです。
結局原因はわからないまま。
どうにかうなりをあげてエンジンがかかりました。
トンネル内で車が故障したら…。想像するだけで怖いです。
点検をしてもらったばかりなので、故障のはずはないのですが…。
内大臣橋
「やめろよ。」「どうしたんだよ。」
友人が橋の真ん中あたりから飛び降りようとしました。
僕らは慌てて取り押さえ、無理やり車に押し込んでその場を離れました。
熊本県内の中央部には「緑川」という一級河川があり、上流の方に「内大臣橋」という橋があります。
夜中に悪友ども4人で肝試しがてら行ってみたら、急に1人が橋の上から飛び降りようとします。
取り押さえても、異常な力で反発してきました。
「こいつの身体の中、もう一匹生き物がいるみたいだ。」
街に戻って、コンビニに駐車。
「お前、悪ふざけはいいかげんにしろよな。」
「ったく、驚かせやがって。」
「え、何のこと?」
友人は、飛び降りようとしたことをまったく覚えていなくて、気がついたら帰りの車中だったそうです。
大房岬
私の趣味は戦争の跡地巡りで、先日千葉県の房総半島にある大房岬の要塞跡に訪れたときのことです。人気のある観光地らしく、私が要塞入り口に立った時中から大勢の観光客が出てきました。
観光バスツアーで来たようで、人が途切れるのを待ちました。
人が途切れたので中に入ると、さっきまで大勢の人がいたのに、今は誰もいません。
シーンと静まり返った要塞跡は少し不気味でしたが、私は一人で写真を撮り始めました。
夢中になって写真を撮っていたので、どれくらいの時間が経ったのかわかりません。
しかし、不思議なことに誰も入ってこないのです。
私が最後の観光客だったのでしょうか…。
なんだか嫌な感じがして戻ろうとしたとき、さっきまで誰もいなかった要塞跡に人の気配がしました。
よく見ると左ななめ前方に人が立っています。
軍服!?
そう、なぜかその人は軍服を着ていたのです。
私に背を向けた状態で立っていましたが、よく見ると下半身がありませんでした。
恐怖で身動きできずしばらく立ったままでいると、そのままフッと消えてしまったのです。
無念さを感じさせたあの背中が、今でも心に残っています。