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【洒落怖】学校の裏山(時空・中編)

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【洒落怖】学校の裏山(時空・中編)

Author:
ankouankou
Posted date:
【洒落怖】学校の裏山(時空・中編)

『学校の裏山』

481 :本当にあった怖い名無し:2006/04/30(日) 21:42:22 ID:1bS51n6Q0
小2の頃、仲の良かったタケシと一緒に、虫取りに学校の裏山へ行った。 
その山は俺達の遊び場で、隅から隅まで知っている。まぁ、山ってより、
中規模の雑木林みたいな感じ。 

突然タケシが、「赤い蝶がいた!」って言って走り出した。
俺もすぐにその後を追う。 
夢中で走って、息が切れた頃にタケシが立ち止まった。
「タケちゃん。どうした?逃げられちゃった?」 
「ああ、逃げられた。すごいデカイ蝶だったぜ!」 
その後も赤い蝶を探して歩いたが、とうとう見つからなかった。 

日も暮れ始め、そろそろ帰ろうかということになり、帰り道を歩き始めた。 
その山では『夕日に向かって歩く』という掟がある。 
夕日向かって歩けば道路に出られるからだ。 
もし、迷子になっても、夕日に向かって歩けば絶対に
道路に出るという地形になっていた。


483 :つづき:2006/04/30(日) 21:53:13 ID:1bS51n6Q0
しかし、その時の俺達にはそんな掟は不要だった。
この山は知り尽くしている。
だから、迷子になって夕日を頼りにすることなんてあり得ない。 
俺達はゲームの話しをしながら歩いていた。 
「あれ?なにこれ?」
どういう訳か、通行止めの標識が立っている。
道路なんて無い山の中にだ。 
その時は道路標識がどういう物か知らない。
今まではこんな物は絶対になかった。 
「なんだろ?道間違ったかな?」 
「そんなわけ無いよ」 
「でも、こんな道知らないぜ」 
「・・・。確かに見たこと無いね。迷子?」 
「ちょっと、戻ってみよう」

危機感のかけらも無く、後戻りしてみる。 
しかし、戻れど戻れど知らない風景。こんなことはあり得ない。 
「え~!ここどこ?」 
タケシが泣きそうになってた。俺もこんな所は来た事がない。 
とりあえず、夕日の方向に歩き始めた。それがここの掟だ。 
段々と日が暮れてきた。


485 :つづき:2006/04/30(日) 21:58:12 ID:1bS51n6Q0
夕日に向かって歩くと、すぐに道路に出た。
そのままタケシと別れて、
俺の家まであと500mくらいの場所で、
後ろからタケシがものすごい勢いで走ってきた。 
話を聞くと、タケシの家で葬式が行われているらしい。 
驚いて、家に帰れず俺を追いかけて来たと言う。 

タケシにせがまれて俺も一緒にタケシの家に行った。 
本当葬式が行われていた。 
亡くなったのはタケシのお兄さんだった。 


486 :つづき:2006/04/30(日) 22:05:35 ID:1bS51n6Q0
しかし、タケシの家の前には誰もいない。鍵もかかっていて、家に入れない。 
泣きじゃくるタケシを連れて、とりあえず俺の家に連れてきた。 
「ただいまぁ」と家のドアを開けるなりオヤジが飛んできた。 
キョトンとしている俺を見るなり、平手打ちが飛んできた。
そのまま、家の中に連れて行かれ散々に怒られた。 

どうやら俺とタケシは、2日間行方不明になっていたらしい。 
事情を話しても信じてもらえなかった。
タケシの家で葬式なんて無かったと言われた。 
それから1ヶ月は外に遊びに行けなかった。
ようやく謹慎処分が解けた後、タケシと山に行ったが、
あの道路標識なんて無かった。


489 :本当にあった怖い名無し:2006/04/30(日) 22:38:45 ID:T2DJYpeNO
タケシの兄さんは今どうなの? 


490 :486:2006/04/30(日) 22:47:22 ID:1bS51n6Q0
タケシのお兄さんは、今でも元気だと思います。 
確か東京の大学に行って、横浜で就職したと聞きました。 
タケシも一人暮らししてますが、結構近所なんでたまに飲みに行きます。 
そうすると、決まってこの話で盛り上がります。

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著者プロフィール
ankou

怖い話を中心にしてまとめています。