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【閲覧注意】ヤマノケ・お気に入りのコート・忌箱・ライフセーバー・ハコマワシ・狂った時間【怖い話】

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【閲覧注意】ヤマノケ・お気に入りのコート・忌箱・ライフセーバー・ハコマワシ・狂った時間【怖い話】

Author:
haranharan
Posted date:
【閲覧注意】ヤマノケ・お気に入りのコート・忌箱・ライフセーバー・ハコマワシ・狂った時間【怖い話】

ヤマノケ

一週間前の話。 

娘を連れて、ドライブに行った。 
なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。 
で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。 

娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。 
そしたら、急にエンジンが停まってしまった。 

山奥だからケータイもつながらないし、車の知識もないから娘と途方に暮れてしまった。 
飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。 

で、しょうがないからその日は車中泊して、次の日の朝から歩いてドライブイン行くことにしたんだ。 

車内で寒さをしのいでるうち、夜になった。 
夜の山って何も音がしないのな。 
たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。 

で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。 
俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。 

今思い出しても気味悪い、声だか音だかわからん感じで「テン(ケン?)・・・ソウ・・・メツ・・・」って何度も繰り返してるんだ。 
最初は聞き間違いだと思い込もうとして目を閉じたままにしてたんだけど、音がどんどん近づいてきてる気がして、たまらなくなって目を開けたんだ。 

そしたら、白いのっぺりした何かが、めちゃくちゃな動きをしながら車に近づいてくるのが見えた。 
形は「ウルトラマン」のジャミラみたいな、頭がないシルエットで足は一本に見えた。 
そいつが、例えるなら「ケンケンしながら両手をめちゃくちゃに振り回して身体全体をぶれさせながら」向かってくる。 

めちゃくちゃ怖くて、叫びそうになったけど、なぜかそのときは「隣で寝てる娘がおきないように」って変なとこに気が回って、叫ぶことも逃げることもできないでいた。 
そいつはどんどん車に近づいてきたんだけど、どうも車の脇を通り過ぎていくようだった。 
通り過ぎる間も、「テン・・・ソウ・・・メツ・・・」って音がずっと聞こえてた。 

音が遠ざかっていって、後ろを振り返ってもそいつの姿が見えなかったから、ほっとして娘の方を向き直ったら、そいつが助手席の窓の外にいた。 
近くでみたら、頭がないと思ってたのに胸のあたりに顔がついてる。 
思い出したくもない恐ろしい顔でニタニタ笑ってる。 

俺は怖いを通り越して、娘に近づかれたって怒りが沸いてきて、「この野郎!!」って叫んだんだ。 
叫んだとたん、そいつは消えて、娘が跳ね起きた。 

俺の怒鳴り声にびっくりして起きたのかと思って娘にあやまろうと思ったら、娘が 


「はいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれたはいれた」 


ってぶつぶつ言ってる。 

やばいと思って、何とかこの場を離れようとエンジンをダメ元でかけてみた。 
そしたらかかった。 

急いで来た道を戻っていった。 
娘はとなりでまだつぶやいている。 

早く人がいるとこに行きたくて、車を飛ばした。 
ようやく街の明かりが見えてきて、ちょっと安心したが、娘のつぶやきが「はいれたはいれた」から「テン・・ソウ・・メツ・・」にいつの間にか変わってて、顔も娘の顔じゃないみたいになってた。 

家に帰るにも娘がこんな状態じゃ、って思って、目についた寺に駆け込んだ。 
夜中だったが、寺の隣の住職が住んでるとこ?には明かりがついてて、娘を引きずりながらチャイムを押した。 

住職らしき人が出てきて娘を見るなり、俺に向かって「何をやった!」って言ってきた。 
山に入って、変な奴を見たことを言うと、残念そうな顔をして、気休めにしかならないだろうが、と言いながらお経をあげて娘の肩と背中をバンバン叩き出した。 

住職が泊まってけというので、娘が心配だったこともあって、泊めてもらうことにした。 
娘は「ヤマノケ」(住職はそう呼んでた)に憑かれたらしく、49日経ってもこの状態が続くなら一生このまま、正気に戻ることはないらしい。 
住職はそうならないように、娘を預かって、何とかヤマノケを追い出す努力はしてみると言ってくれた。 
妻にも俺と住職から電話して、なんとか信じてもらった。 

住職が言うには、あのまま家に帰っていたら、妻にもヤマノケが憑いてしまっただろうと。 
ヤマノケは女に憑くらしく、完全にヤマノケを抜くまでは、妻も娘に会えないらしい。 

一週間たったが、娘はまだ住職のとこにいる。 
毎日様子を見に行ってるが、もう娘じゃないみたいだ。 
ニタニタ笑って、なんともいえない目つきで俺を見てくる。 
早くもとの娘に戻って欲しい。 

遊び半分で山には行くな。 

172 本当にあった怖い名無し sage 2007/02/05(月) 22:59:10 ID:sN6iWxmE0 
>>169 
大まかな場所はどの辺? 

175 167 2007/02/05(月) 23:07:37 ID:uuWi3n130 
>>172 
宮城と山形の県境だ。 

>>174 
俺もネットでその漢字で調べてみたけど「ヤマノカイ」って読みしか出ない。 
たぶん意味的には一緒なんだろうが。 

190 167 2007/02/06(火) 01:27:22 ID:LtW/CGn10 
>>188 
今預かってくれてる住職が霊的にどの程度のもんなのかわからんからそれも迷ってる。 
実家の両親とかはいろいろあたってくれてる。 
今のところは住職頼みだ。 

>>189 
いや、実況してる余裕もあまりないんでな。 
これで最後にする。 
なんで道を外れたのか、今は後悔ばかりしている。 
その当時の精神状態がすでにヤマノケに操られてたのかもしれない。 
なんて都合のいい考えか。 

とにかく、遊び半分で山には入るな。 
彼女、奥さん、娘とかいるなら尚更。 
本当にそれだけは言っておきたい。 

お気に入りのコート

61 本当にあった怖い名無し sage 2011/09/12(月) 18:08:23.40 ID:iYhB2cKm0
おばあちゃんに聞いた、ささやかーな話 

母と二時間ドラマを見ていて 
「お手伝いさんの名前って大抵○○やねえ」と言ったら、母が 
「そういやママが子供のころにいたお手伝いさんの一人も○○ちゃんやったわあ」 
「お手伝いさんなんていたの!?」 

つい今の時代と照らし合わせて驚いてしまったけど、 
大金持ちというわけでは無いけど、戦前から田舎町の名士という感じの祖父母の家は大きく、 
お手伝いさんがいても不思議ではないことなのかもしれません

忌箱

これは高校3年の時の話。 
俺の住んでた地方は田舎で、遊び場がなかったんで近所の廃神社が遊び場というか、溜まり場になってたんだよね。 
そこへはいつも多い時は7人、少ない時は3人くらいで集まって煙草を吸ったり酒飲んだり、たまにギター持って唄ったりしてた。 
その廃神社は人がまったく来ないし、民家や商店がある場所からはけっこう離れていたから、高校生の俺達には、もってこいの溜まり場だった。 

ある日学校が終わって、まあその日も自然と廃神社に溜るかぁみたいな流れで、俺と他の3人の計4人で自転車で廃神社に行ったんだ。時間は4時過ぎくらい。そこで煙草吸ったりジュース飲んでたりしてた。 
11月頃で、ちょっと寒いなぁなんて言いながらくだらない話に花を咲かせて溜ってたんだよね。そしたら、ザッザッザッザッって神社の入り口から足音が聞こえてきたんだ。 

最初は他の連れが溜まりに来たのかなぁと思ってたんだけど、神社の境内に入ってきたのは、70代位のおばあさんだった。 
俺を含めた4人とも会話がピタッと止まってね。 
その廃神社に溜まり始めたのが高校1年の頃からで、約2年間溜まり場にしてたけど、これまで一度も人が来た事がなかったんでビックリしたというか、人が来る事自 
体が意外だったんだよね。 
俺たちは神社内の端側にある段差のある場所に溜まってたんで、おばあさんは俺たちの存在に気づいてない。 
俺や俺以外の連れも、なんとなくバレたらいけない気がしてたのか、みんな黙ったままジッとおばあさんを見てた。 

おばあさんは神社の賽銭箱(賽銭箱には落ち葉やゴミしかないのは2年前にリーサチ済みです)の前に立って拝んでた。拝んでた時に聞き慣れない言葉で何かを呟いてた。 
1分くらい拝んだあとに、賽銭箱の後ろのほうに、片手に持っていた鞄を置いて帰っていった。 
「おぉビックリした!」 
「まさか人が来るとはww」 
「ちょっと怖かった~」 
とか話してたんだけど、当然気になるのは、おばあさんが放置した鞄。俺はなんとなく嫌な予感がしてたんだけど、連れのAが賽銭箱のとこまで走って鞄を持ってきた。 
「札束が入ってたりしてw」とか言ってるんだけど、俺はわざわざ神社に置き去ったものだからロクでもないモンなんだろうなぁと思って「そんなもんあそこに置いとけよぉ~」とか言ったんだけど、他の3人は興味しんしん。 
仕方なくA達が鞄を開けるのを見てた。 
「なんだコレ」と言うBの手には古新聞。相当古そうなのは新聞の黄ばみ方で分かったんだけど、 
記事はよく覚えてないけど「なんたら座礁」「○○が逮捕」みたいな文字が書いてあったのは覚えてる。 

新聞の日付は1972年って書いてあった。 
「なんで24年前の新聞が…」ってみんな不思議がってた。 
Cもちょっと気持ち悪くなったのか「やめとくか?」と言い始めたんだけど、AとBは更にガサゴソと鞄を物色しはじめた。 
今度は財布。Aは「おぉ金入ってたら○○ストアで酒買って宴会するかw」と言いながら財布を開けた。 
見た事もない札が一枚(昔のお札じゃなくて外国の札?)とお守りとレシートと紙切れが入ってた。AとBはすぐに興味なくして「なんだよ~金入ってねぇよ」と言ったんだけど、俺は中身に興味があったんでCと一緒に見てみた。 
お札はたぶん中国か韓国のかなり昔の札。レシートはボロボロでよく読めない。 
お守りには梵字みたいな、たぶん梵字ではないけど、中国語か韓国語で書かれたお守りかなぁって感じの物。 
俺とCが財布をくまなく調べてると、Aが中から小さな木製の箱を取り出した。 
「なんだよコレ!お宝っぽくないか!?」と言ってAは開けようとするんだけど開かない。俺は「やめとけよ。どうせロクなもん入ってないって」って止めて、Cも「気持ち悪くなってきた…」って言うのに、AとBは必死に開けようとしてる。 
最初はコイツら馬鹿だなぁwって思ってたんだけど、AとBはその箱を地面に叩きつけたり、二人が引っ張り合いをし始めたりして、開けようとする行為がだんだん激しくなり始めた。 

「ちくしょぉぉ開けよコノヤロ~」 
「なんで開かないんだよぉぉぉ」 
AとBはそう叫びながら必死に木箱を開けようとしてるんだけど、その姿が尋常じゃないって感じになってきて、 
俺もCも唖然として見てた。力づくで止めさせようとも思えないくらい、目が血走ってて必死なんだよ。 
「お、落ち着けよ」と言ったんだけどAとBには、俺やCの存在すら目に入ってないみたいな感じで木箱をガンガン地面に叩きつけたり踏んづけたり、引っ張り合いしてる。 
ヤバイなコレと思ってさすがに止めに入ったんだけど、Aはガグガッと口からわけのわかんない声というか音を出して俺を突き飛ばした。 
俺とCだけじゃどうしようもないから他の連れを呼ぼうにも、当時まだ誰も携帯電話を持ってなかったから、誰かを呼ぶにもその場を立ち去らないといけない。 
俺もCも一人になりたくないけど、仕方ないからCとジャンケンして俺が勝って、俺が他の連れ達を呼んで来る事になった。 
もう五時過ぎくらいで、少しずつ夕陽が落ちかけて暗くなり始めたんで、Aたちの行動とか周りの雰囲気がすごく気味悪く感じた。 
2年間溜まり場にしてた場所がまるで別の空間に思えたんだよね。AとBがコンビプレーしながら木箱を必死に開けようとしてる異常な姿を見ながら 
「じゃすぐ戻る!」と走り去る俺に 
「頼むから早めに帰ってきてくれよ~」とCは泣きそうな感じで返事した。 

神社の階段をダッシュで降りて、自転車を置いてる場所まで走って自転車に跨いで走り出そうとした時にギョッとした。 
さっきのおばあさんが神社の向かい側の道でニタニタ笑ってた。俺の方じゃなく神社方向を見て笑ってた。 
俺は神社に戻るわけにもいかず、おばあさんに話かけようなんて事も怖くて出来ず、必死に自転車をこいで、神社から一番近いDの家に向かった。 
家から出てきたDは最初「は?なにそれw」と言っていたが俺が必死に説明してたら、ようやくヤバイ状況に気づいたみたいで、 
「早く行こう!いや、Eも呼ぼう」とDの自宅からEに電話して「早く家に来てくれ」と頼んでEの到着を待ってたんだけど、 
Eは20分以上待っても来ないし、外がかなり暗くなり始めた事に焦って、Dの弟にEが来たら神社に来るように伝言を頼んで、俺とDだけで神社に戻る事にした。 
二人で自転車こいで、神社に到着した時は、さっきいた場所におばあさんはいなかった。俺とDは神社の階段を駆け上がった。 

以下、記憶はここまで。 

次の瞬間俺は病院にいた。 
エッと思って起き上がろうとしても起きあがれない。一生懸命起き上がろうとしたら、足にギプスがはめてあって、腕には手首に包帯。急に全身に鈍い痛みが走って「うぉぉ」って小さい声が自然に出て、寝たまま苦しんでたら、しばらくして病室に看護婦か入ってきてそこからもよく覚えてないけど、とりあえず家族が来たり先生が来たりして慌ただしい感じになった。 
どうやら交通事故に遭って4日間目を覚まさなかったらしい。 
「Aは?Bは?神社は?Dは?」とまくしたてて聞く俺に、 
母さんは最初は「今はいいの。今はゆっくり休みなさい」とか言ってはぐらかしてたんだけど、 
何度もしつこく聞いたら、「A君もB君も亡くなって…D君は重体で…」と言われた。意味が分からずポカーンとしていると、 
ABD俺の4人が自転車に乗って歩道を帰っていたら、トラックが突っ込んできて、AとBは即死。Dは意識不明の重体。 
(後日、図書館で地元新聞読んだらたしかにそう書いてあった) 

駆けつけた担任の先生はボロボロ泣きながら「よかったなぁよかったなぁ」って言ってくれてるんだけど、 
「おかしい…俺は神社に向かってたんだけど。AとBは箱を開けようとしててDに助けを呼んで神社に行ったんだけど」と説明した。支離滅裂だったのか親や先生は理解してくれなかった。 
その日の夜は寝たり起きたりを繰り返しながら、連れが死んだショックより(もちろん悲しかったけど)「おかしい…」という感情が強かった。 
翌朝一番でCとEが見舞いにきた。Cは泣きながら「すまん!俺、30分待ってもお前が帰って来ないからAとBを置いて逃げた」と言った。 
俺は「あ~そうなのかぁ」としか返事が出てこなかった。せめて神社付近で待っておけよと思ったけど言えなかった。 
Cは「あの後、Aが「もう少しで開く!開く!」って叫び出したんだよ。Bも「開く!開く!」って…それが怖くて逃げたんだ」と言った。 
Eは「よく分かんないけど、Dの家に行ったら、Dの弟から神社に行くから来てくれってお前らが言ってたって聞いて、すぐに神社に行ったんだけど、お前らいなくて、別のがいたから仕方なく帰ったら、次の日事故ったって聞いて驚いたよ」 
「別のって?」 
「いつも溜ってる場所に何人かいて、暗くてよく見えなかったけど、お前らの自 
転車はないし、雰囲気がなんかおかしかったからすぐ帰ってきたんだよ」 
CとEと神妙な顔をしたまま、20分くらい話して帰っていった。 

その後は、刑事が来ていろいろ聞かれたから正直に全部話したけど、神社の話より事故の瞬間の話しか興味がないみたいで、 
「事故前後はまったく覚えてないです」って言ったら、残念そうに帰っていった。 
後日、何度かまた刑事や相手の保険屋や弁護士が来て、話を聞かれたけど、神社のくだりより、事故の時の話しか興味ない感じだった。 
事故を起こしたトラック運転手は精神的な疾患を持ってたらしくて、事故後に逃走して自殺を図ったらしい。 
でも死にきれずに病院にいて、会話にならない状態だって聞いた。重体だったDは結局あの後亡くなった。Dの弟は俺を恨んでいるみたいで、退院後にDの家に線香あげにいった時も無視された。 
俺は、もともと東京の大学に進学が決まってたから、一月から学校に登校して3月に卒業した。周りは妙に優しくしてくれたけど、俺は気まずくてCやEとは距離を置いた。 
Cは4年前に自殺したらしいけど、俺は長い間地元に戻ってないから疎遠になってて詳しい話はしらない。 
いろいろあったから地元とは距離を置いてきたけど、昨年11月に親父が亡くなったから12年ぶりに地元に帰った。 

大学卒業の時に一度帰ったけど日帰りで一時間位しかいなかったから、じっくり帰るのは12年ぶり。葬式など全部終わって、すぐ東京に帰ろうと思ったけど、母さんがなんか不憫でギリギリまで実家にいる事にした。 
昼間やる事もないんで、12年ぶりに徒歩で田舎町をウロウロしてたら、急にあの廃神社が気になった。 
本当は思い出したくもないんだけど、その気持ちに反して神社が気になる!行きたい!と強く思った。 
あの時の関係者といえばEだけど12年間疎遠になっていたし、連絡しにくい。仕方なく一人で行った。 
歩いてみると、神社は家や学校からかなり遠かったんだなぁと思った。 
神社に比較的近かった行きつけのスーパーは潰れてビルになってたり、近くにコンビニや大きなショッピングモールやマンションが出来てたり、12年前とは景観がかなり変わってた。 
神社はまだあった。あの日以来の神社だった。俺は急に怖くなった。心臓が高鳴り、手のひらは汗でジトッとしてきた。 
引き返そうと思ったけど、わざわざここまで歩いて来て今さら引き返すのも抵抗があって思いきって恐る恐る階段を昇った。変わらない風景のはずだった。でも変わっていた。 
神社は綺麗になっていた。賽銭箱や社や石造りの道も綺麗になっていた。 

近くに若い女の子が箒を持って掃除していた。可愛い娘だった。俺は人見知りするタイプだから、普段は絶対に声をかけたりしないんだけど、神社のこの変貌っぷりを目の当たりにして、迷わず声をかけれた。 
「すみません。あの…あのですね。10年以上前に神社に来てた者なんですが」 
すると女の子は「はい?」と答えた。 
関係ない話だけど顔はアッキーナにソックリだった。髪のとても長いアッキーナだった。 
「10年くらい前に神社によく来ていたんですよ、実は」 
と言ったら 
「少しお待ち下さい」と箒を置いて誰かを呼びに行った。 
俺は周囲を見渡した。12年前にはなかった神社の横のアパートのバルコニーで洗濯物を干している主婦が見えた。 
「どうされましたか?」神主さんなんだろうけど、私服を着た上品な顔立ちの年輩の白髪のじいさんが近寄ってきた。 
アッキーナは箒を持ってお辞儀して別の場所を掃除し始めた。 
「すみません。12年前に…」と説明をしたら、神主さんは驚いた表情をしながら聞いていた。 

一通り話をした。二年間溜り場にしていた事や、おばあさんの話、事故の話。 
「あ~なるほど…。実はこの神社は3年前に○○神社(よくわかんない)から分祀されて復興したんです。」 
俺は「はぁ…そうですか…」と答えた。 
「まさかそんな話を聞けるなんて思いもしていませんでした。その箱はその時におそらく開いたんでしょうなぁ…。アレは冥界の門みたいなもんで、私も実際に手にとった事はないんですが…」 
「なんですか?冥界の門って?あの箱どこに行ったんですか?」 
「いやぁアレにはいろいろな呼び方があって私どもは忌箱(キバコ)と呼んでます。私がここに来たのが半年前で前任の者が失踪したんですよ。詳しい事は私も聞かされていないんですが、前任者が忌箱に取り込まれたという話を聞きましたが…」 
「ええ~!!忌箱ってなんなんですか?Aたちが死んだのも何か原因があるんですか?!」 
「分かりません。う~ん…命をとる事もあるのかもしれませんね…申し訳ないですが…」 
それから神主さんはお祓いをしてくれた。神主さんは神主衣装に着替えて、30分くらい物々しい雰囲気の中でお祓いの儀式をしてくれた。 
アッキーナはたまに様子を覗きにきた。俺は正座してお祓いをしてもらいながらアッキーナにさりげなく微笑んだ。 
アッキーナはたぶん微笑み返してくれて、出て行った。 
「忘れなさい。アレはあなたの人生にたまたま通りかかった通り魔のようなもの 
ですから」 
と言われた。俺は話せて良かった事と、お祓いのお礼を言って帰った。 

その後は東京に戻って普通に生活している。 
東京に戻ってしばらく経った頃から夢をよく見るようになった。3日に一回は見る。 
あの日、Dと神社に到着した後の光景だった。 
神社に到着した後から事故に遭うまでの内容が断片的に夢に出てきた。 
この前は、トラックにひかれたのは運転手の責任じゃなく、俺とDがAとBと車道で揉み合いになっていたところに衝突してきた内容だった。他にも神社の境内でのおぞましい内容の夢を見た。内容は誰にも言っていない。 
夢の内容を口にしたら、とても恐ろしい事が起こりそうだからだ。 
最近になって俺はこれは夢じゃなく記憶なんじゃないかと思い始めている。 


ライフセーバー

428 本当にあった怖い名無し New! 2014/01/21(火) 20:32:11.53 ID:S80x4EPzI
俺が小学校の頃、教頭から聞いた話で、教頭の友人の実体験らしい。ところどころ曖昧な部分があってすまない。
あと携帯からだから改行変かも。 

教頭は昔、ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。
海で行方不明なんて出ると夜、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すんだ。時間が立った死体は酷い有様で目なんかは最初に取れる。だから目の無い死体が見つかる。 

ハコマワシ

671 :本当にあった怖い名無し: 2008/09/02(火) 07:33:21 ID:3fU0+Ms00 
2ちゃん書き込んでたらなんか安心してきちゃったんだが、メモ打ってた時は死ぬほど落ちててヤバかった… 
あー今夜もあの夢見るんだろうなと思うと鬱になる。 
半年くらい前、怖い体験をした。心霊現象ではないが、かなり気持ち悪い体験だ。長くなると思うから適当に読み流してくれても構わない。 
中学生だった頃、俺のクラスに霊感少女がいた。 
家が神社だか何からしいのだが、概観は普通の家だったし、クラスのみんなは俺も含めて、彼女のことをうそつきだと言って苛めていた。 
だが、からかい半分で俺の守護霊見て、とか俺の悩み事あてて、と言うと必ず信憑性があることを言われたり、悩み事を言い当てられたりして、皆には言ってなかったけど俺は彼女のことが少し怖かった。 
卒業してからは高校も違った(というか、彼女は高校に行かなかったらしい)のもあり全然付き合いがなくなっていたし、今の生活が楽しくてすっかり忘れていた。 
今では反省しているが、高校行き始めてからの俺は結構女の子を傷つけるような生活をしてた。 
二股かけたり酷いふり方したり、相当恨みを買ってたんだが、ある日俺宛に小さな荷物が届いた。 
中身は手編みの真っ赤なマフラーで、俺はてっきり俺のことを好いてる女の子からのものだろうと思ってニヤニヤしながら部屋に持ち帰った。 
部屋の戸をしめた時に、何か変な、なまあったかいような空気が頬にかかったが、気にせずにマフラーを広げてみた。 
くるくる巻かれてたマフラーが伸びると同時に、床にごそりと何か変な固まりが落ちた。 
よく見ると、胴回りが腕の太さほどもある、でかいわら人形だった。 
よく見ないと解らなかったのは、錆びた釘がダンゴになるくらい打ち込まれていたからだ。 
俺はゾッとして、思わずわら人形を足で蹴って机の下に追いやってしまった。 
オカ版はよく見るけど臆病だし、自分にこんなことが起きたのは初めてで、心臓がバクバクいってどうしたらいいかわからなかった。 
とりあえず友達に電話したんだが、みんなウソつけwwwとか言って笑って相手にしてくれない。 
672 :671: 2008/09/02(火) 07:35:23 ID:3fU0+Ms00 
言い知れない恐怖というか、気持ち悪さみたいなので背中が震えて、ふと頭に浮かんだのが中学時代の、例の霊感少女のことだった。 
卒アルと文集を引っ張り出して、彼女の自宅の電話番号に電話してみた。 
本当だったら近所の神社とかに持っていけばそれでよかったかも知れないんだが、動転しててそういう発想は出てこなかった。 
電話に出たのは霊感少女(Sさん)だった。 
俺は慌てて名前も名乗らずに「う、うちにわら人形届いて、赤いマフラーが、それが・・・」とわけのわからない説明をしたんだが、Sさんはすぐに「○(俺の苗字)くんですよね?今日これから行って大丈夫?」と聞いてくれた。 
今日は親も仕事で遅くなるらしいので、藁をも縋る思いで頷きながらウンウン言った。 
彼女は午後の3時くらいには家に行けそうだと言うので、目印になるガススタで待ち合わせすることにした。 
電話を切ったあと、俺はとにかく部屋にいたくなくて、エロ本だけさっさと片付けてから部屋を出て居間でハラハラしながら時間が来るのを待ったんだが、上の部屋(居間の真上が俺の部屋)から、コツコツとへんな音がする。 
怖くなってテレビつけてみるが、音はだんだんでかくなった。 
足音とかじゃなくて、ごん、ごん、って感じの、何か床に叩きつけてるみたいな音だった。 
部屋を見にいいこうかどうしようか悩んでるうちに約束の3時が近くなってしまったので、近所のガススタに行った。 
歩いて少し冷静になってくると、俺にあんなものを送ったのが誰なんだろうとかそういうのが頭に浮かんできて、腹が立ってきた。 
3時少し前になって、Sさんが原付に乗ってやってきた。 
Sさんは中学時代の面影も少しあったが、切れ長の美人になってた。 
秋にしてはでかくて厚そうなコート着てて、足元はなんか、着物?みたいな感じでひらひらしてた。 
家までの道で、とりあえずの状況と、変な音がするのをSさんに話した。 
Sさんは原付を押しながらうんうんと頷いてたが、怖いくらい何も喋らなくて少し気味が悪いと思った。 
  

673 :671: 2008/09/02(火) 07:36:36 ID:3fU0+Ms00 
家に着くとSさんが厚いコートを脱いだ。コートの中には思った通り着物を着てたんだが、巫女さんとかそういう感じじゃなくて、変な目玉?というか丸とかぐるぐるした模様がある着物(袖とかえりに{}をつないだみたいなのがあった)で、見慣れない感じの着物だった。 
本格的だなぁ、この人ならなんとかしてくれるかも、と思った。 
説明は歩きながらしたし、Sさんが「上ですよね、案内してください」というので、ハラハラしながら自分の部屋に案内した。(ごんごんいってた音は止んでた) 
部屋の中は生暖かくてやな感じで、机の下に相変わらず釘ダンゴになったわら人形がある。 
昨日掃除したばっかだったから部屋は綺麗で、Sさんは机の前に座って、和紙みたいなのにわら人形を乗せて机に上げた。 
「あ、あとマフラーが…」と床に落としてたマフラーを指差そうとしたんだが、マフラーが部屋に見当たらない。探してもどこにもない。 
Sさんはとりあえずマフラーはいいので水を持ってきてください、と言ったので、首を傾げながらもヤカンに水を入れ、部屋に戻るとSさんが机の前であぐらをかきながら、わら人形を睨んでいた。 
変な呪文とか祈祷とかするんじゃないかとドキドキしたが、Sさんは座ったまま動かない。 
10分くらいして漸くSさんがふーっと息を吐いたので俺「あ、みず…ここ置いといていい?」と聞くと、 
Sさん「貸してください」Sさんはヤカンを持って、もう片方の手に小さなビンを持って、ビンを握りながらワラ人形に少し水をかけた。(Sさんが持って来た) 
俺は斜め後ろに正座してそれを見てたんだが、改めて見るとワラ人形の胴体が不自然に膨らんでいて、Sさんはそれに水をかけてるようだった。 

674 :671: 2008/09/02(火) 07:37:54 ID:3fU0+Ms00 
その後、着物の中から変な、彫刻してある棒みたいなのを出して、小さいビンの中に入ってた水みたいのを棒ではねさせてワラ人形にかけた。それから、指で一本一本ワラ人形の釘を引き抜いていったんだが、最後に残った一本だけがどうしても抜けないようだった。 
Sさんが「抜けますか?」というので気持ち悪かったが釘を引き抜こうとしてみたけど、ワラにしては固い何かに刺さってるみたいだった。 
結局Sさんにカッターを貸して、ワラ人形の腹を開いてもらったら、釘の刺さった、5センチ四方くらいの小さな木箱が出てきた。 
異様だったのは、木箱が長い髪の毛でぐるぐる巻きにされていた事。 
Sさんはそれもカッターで切って開けようとしてるので、さすがにびびって「大丈夫なんですか?」と聞いてみたんだが、Sさんは軽く「平気平気」と言いながら髪を切り、箱を開けた途端に、異様な匂いがしてきた。 
箱の中には、何か白いティッシュのようなものが入ってた。 
Sさんが持参した箸みたいなもので器用に摘み出すと、血みたいなものがこびりついたティッシュだった。 
生臭いみたいないやな匂いがする。 
「非常に言いにくいんですが、…これは多分経血だと思います」 
Sさんにそう言われて、俺は吐き気がした。 
箱の中からは次々と、マニキュアが塗られたまま爪切りで切られたらしい爪と、血(多分経血なんじゃないだろうか)にからまってガビガビになった髪の毛の固まりが出てきた。 
吐き気のする匂いでクラクラしていると、Sさんはそれらのものをさっきの小さいビンに入れて、箱を閉じた。 
Sさん「これで多分大丈夫だと思います。 
ただ、今日から一週間くらいは、なまぐさもの…お肉とか魚とか、そういうのは食べないで、苦手でなければ日本酒を沢山飲んでください。ちょっと一休みしたら、説明しますね」 
Sさんがにこにこ笑顔を作りながら言うので、俺は安心したのと気持ち悪いのとで、早く部屋を出たくて堪らなくなって、居間に下りた。Sさんも切ったわら人形や釘をビニール袋にいれて、すぐに降りてきた。 

675 :671: 2008/09/02(火) 07:38:55 ID:3fU0+Ms00 
水を飲んで一息ついたら、大分気分は楽になった。 
Sさんが大まかな説明をしてくれるというので、ビニール袋に入ったものはできるだけみないようにしながら聞く事にした。 
開口一番、Sさんに「Y町の△って部落に住んでる方、ご存知ないですか?」と言われた。 
確か二年くらい前に付き合ってた彼女が、そこの出身の子だった。 
可愛いけど嫉妬や束縛が強くて、3ヶ月も付き合ったら嫌になってしまい、別れたのだがそれからも何回も電話が来たりした。 
最近は来なくなってたのだが、そのことを言うと、この人形を送ったのはおそらくその子だろう、と言われた。 
俺は腹が立って、すぐにそいつを呼び出そうかと思った。 
が、Sさんは言葉を強くして、 
「今後一切、その彼女さんに干渉しないでください、町で会っても電話が来ても、絶対に声をかけたり、睨んだり意識したりしないで、とにかく無視してください。 
今後、似たようなものがまた送られてくる可能性は十分あります。 
彼女がこのまじないに対する知識を増やせば増やすほど、影響も強くなると思うんです。 
もし送られてきたら、意識を逸らして、できるだけ彼女のことを考えないようにしてください。 
そうしないと、私なんかじゃ対処できない状態になります。」 
以下は、Sさんがわかりやすく説明してくれた事を書き出してみる。 

676 :671: 2008/09/02(火) 07:39:54 ID:3fU0+Ms00 
 送られてきたものの、わら人形部分はほとんどカムフラージュというか、送った本人が見た目の迫力を出すためにやった事だろう。 
 問題は腹に入ってた箱で、Y町の付近にはハコマワシという独特の豊作を願うおまじないがある。 
小さい箱の中に豊作を願うお供物を入れて、畑や田んぼに埋めるおまじない。 
簡単にいうと、願い事を象徴するもの(家を丈夫にしたいなら丈夫な木の枝、田んぼの豊作ならお米、畑の豊作なら育てる農作物とか)を箱に入れて、影響を及ぼしたいもの(畑や田んぼ、家の土台など)に埋める民間のまじないらしい。 
今でもやってる家が多いのが△という部落。 
 経血や髪やお洒落した爪は性や嫉妬の象徴で、それを影響を及ぼしたいもの、つまり俺に送ったらしい。 
本当なら凄く怖いまじないというか呪いなのだが、見聞きした形だけを真似したものらしく、おまじないの作法も道具もめちゃくちゃなものだったらしいから「平気平気」だった。 
が、送った彼女が作法や道具などの知識をもって改めてこれを送ったら、よくないことが起こる。 
 が、もともと家主と家、地主と畑などの関係があるから成立するおまじないで、関係のない人が関係のない土地に埋めても効果がない、ので、彼女のことをできるだけ考えないようにして、忘れてしまえばいい。 
 おおまかに言うとこういう事らしい。 
もともと俺の住んでいる地域はY町含めてへんな行事やまつりが多い場所で、Sさんいわくこの他にも今回みたいに呪いに転用できそうなまじないは沢山あるのだそうだ。 
 一通り説明した後、Sさんは俺に紙に包んだ塩をくれた。 
夜になったら部屋に撒くように言って、そのまま原付に乗って帰っていった。 
後でSさんから聞いたのだが、あのわら人形や箱とその中身はY町の△部落の河原に埋めて返してきたそうだ。 

677 :671: 2008/09/02(火) 07:40:41 ID:3fU0+Ms00 
夜になって塩を撒いたのだが、時間がたつと俺はだんだん半信半疑になってきた。 
考えないようにと言われても送った彼女の事が気になるし、腹もたつ。 
今となっては本当にバカとしか言いようがないのだが、肉も魚も普通に食って、もやもやしたまま眠った。 
本当に恐いのはその夜だった。 
例の彼女と付き合ってた頃の夢を見たのだ。 
バレンタインにデートしようと待ち合わせをしてる場面だった。 
豪雪で、雪を掻き分けながら待ち合わせ場所に向かっている途中、不意に彼女が後ろに現れたかと思うと、赤いマフラーでぎりぎり首を締めてきた。 
胸が苦しくなって、むかむかして気持ち悪くて、抵抗しようとしても何時の間にか体が埋まるほど雪が積もっていて、もがきながら苦しんだ。 
いよいよ意識が遠のいて、はっと目が醒めると、汚い話だが寝ゲロをしていた。 
仰向けで寝ていたので嘔吐物が喉に詰まって、咳き込みながら起き上がった。 
首には特に痕も傷も無かったが、やけにリアルな感覚が思い出されて気持ち悪かった。 
その夢が毎晩続いて、吐いて目が醒めるを一週間ほど繰り返したある日、目が醒めたら病院のベッドに居た。 
夜中に俺の部屋からゴンゴン音がして、様子を見にきたら嘔吐物を口に詰まらせて窒息してたんだそうだ。 
親が俺の携帯から知り合いに連絡を入れたらしく、何人かの友達が見舞いに来た・・・その中にSさんが居た。 
 もうすこし続く 

678 :671: 2008/09/02(火) 07:41:59 ID:3fU0+Ms00 
Sさんは全部見通したみたいな目で一言「なまぐさもの食べたでしょ」と言った。 
俺はその時まで、なまぐさものを禁止されたのをすっかり忘れていて、あっ…という顔をしたら、Sさんは呆れたように溜息をついた。 
「経血や髪や、人間のからだの一部を仕込んだ人形っていうのは必ず何かおかしなものがとりつくものなんです。 
なまぐさものを禁じたり日本酒を勧めたのは、そういうものから体を守る為なんです。」 
 俺はようやく今回の事の恐ろしさに気付いて、夢の事も全部Sさんに話して助けを求めた。 
Sさんは「とにかくこれからは、私の言うことを必ず守ってください。 
病院食で魚やお肉が出た場合は、食べた後に必ず塩を指につまんで、喉から胸までなぞってください。 
お酒は無理でしょうから、その代わりに水や利尿効果のあるものをできるだけ沢山飲んで、体の中を綺麗に保ってください」と、わざわざ紙にメモまでして渡してくれた。 
それから俺に、「ちょっと体を起こしてもらえますか」というので、点滴をずらしながら体を起こすと、Sさんは俺の頭に触って、髪の毛の中から短い赤いへんなものを取った。 
赤い毛糸の、千切れてぐちゃぐちゃになったものだった。 
「いいですか、…これから先、彼女のことを深く考えたり、憎んだりという感情は持たないでください」 
さらに、「これを言ってしまうと彼女を忘れようにも忘れられなくなってしまいそうだから言いたくなかったんですが、」と付け加えて、 
「本当に恐ろしいのは、この手編みのマフラーなんです。今後、あらゆる場所で赤い毛糸があなたを監視してます。 
あなたが彼女を憎らしく思う度に、赤いマフラーで首を締められる夢が続くはずです。 
多分送った本人も思わぬ事だっただろうと思いますが、あのまじないよりも恐いのは、貴方に対する愛情やうらみつらみを込めて作られたこういうものなんです」 
青くなった俺に、Sさんは更に続けた。 
「もし部屋に、別れた他の女性からの贈り物があったら処分してください…手作りのものは言語道断、…既製品でもできるだけ。 
…贈られたものには必ず思いとかが篭もってます、赤いマフラーに助長されますから。」 
  次で最後。 

682 :671: 2008/09/02(火) 08:18:57 ID:3fU0+Ms00 
退院した後、俺は即効で元カノたちからの贈り物を処分したのだが、贈られたコップとか小物入れの中に、全部赤い毛糸が入ってた。毛糸が入ってたというか、赤いホコリみたいなのが付いていた。 
毛糸をほぐすとあんな感じになると思う。 
クッションのわたの中やぬいぐるみの中にも赤っぽいホコリが入ってた。 
気持ち悪くて、部屋の中を隅々まで大掃除したんだが、それからも例の彼女のことばかりいつも頭に残って、よく首を締められる夢を見た。 
その後、3ヶ月くらい前に寝不足で軽い鬱状態になって、医者から安定剤を貰ってからは、彼女を憎みそうになる度にそれを飲んでさっさと寝てしまうことにしている。 
あれ以来女性のことが恐くて恐くてしょうがなく、付き合っていた彼女には正直に話して、バッカじゃねーのと罵られながら破局した。 
Sさんには、あの夢を見ると時々連絡をしている。 
時々お清めした清酒を持って来てくれたりして、こんな俺に親身になってくれている。 
なまぐさものは退院から二週間後に解禁された。 
ワラ人形についていたものは入院中にもっと弱った他の誰かの所へ行ってしまったそうだ…が、俺は怖くて未だに肉や魚を食べたいとは思わない。 
今のところ例の彼女から新しいまじないの贈り物は来ないが、例の彼女を知る友人が話すには、最近彼女はおかしな事や、奇妙な言動ばかりで怖い、との事だった。 
もうすこし続きがあるんだが、とりあえずここで終わらせておく。 
長くてしかも文才無くて本当にすまなかった。読んでくれた奴、付き合いありがとう。 
恋人からの贈り物には気をつけろ。 

狂った時間

773 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/07(日) 06:30:01 ID:XwqLnpov0
これは自分が中学生の時に通っていた塾の先生が体験した話です。 

話を聞いたの自体かなり前なのであやふやですがそこは補完しながら書きます。 
その先生はよくそういう話をしてくれていたので他に聞いたことある人が 
過去に書いているかもしれませんが・・・。 

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haran