衝突軽減自動ブレーキ!作動の実態は?誤作動の危険性について
昨今は、標準装備と言っても過言ではないほど、車には「衝突軽減自動ブレーキ」のシステムが搭載されています。これは仮にドライバーが追突や衝突の回避操作が遅れた場合であっても、事故を可能な限り回避し、万が一の際のケガなども最小限にするためのシステムです。しかし、当システムの作動により事故が回避でき助かったとする報告がある一方で、衝突の危険がない状況、つまり自動ブレーキによる減速、もしくは急減速などが必要のない場面であっても、自動ブレーキが作動してしまうケースも発生しているようです。こうした作動は、結果としてドライバーの意に反したブレーキとなるため、周囲の状況によっては事故を誘発する事態にもなりかねません。
安全のためのシステムにもかかわらず、これでは逆効果といえます。そうした危険な状況を、SNS等から拾ってまとめてみました。システムを過信することなく、安全運転に努めてください。
ウェゼルに搭載のホンダセンシングの誤作動?
動画再生の6秒付近で急にブレーキが作動しています。恐らく対向車に反応したと思われますが、通常であれば必要のない減速です。
ホンダの衝突軽減自動ブレーキは誤作動が疑われ裁判にもなっている
マガジンXに掲載されました!ホンダは他車で実験し「異常なし」主張。本日(5月26日)発売の「マガジンX 7月号」に、アコード衝突軽減装置(CMBS)の誤作動についての裁判記事が掲載されましたのでご報告いたします。
出典:「マガジンXに掲載されました!ホンダは他車で実験し「異常なし」主張」accordgosadouのブログ | アコードハイブリッド衝突軽減ブレーキ(CMBS)の危険な作動と、ホンダの対応 - みんカラ
ホンダの対応で、非常に不可解なこと(アコード追突軽減ブレーキの誤作動)。2015年の9月に、アコード追突軽減ブレーキ(CMBS)の危険な誤作動についての裁判が開始され、1年半以上が過ぎました。この間、色々な主張を被告ホンダディラー(以下「ホンダ側」と表記)と原告とでやり合っている訳ですが、とても不可解なことがあります。
交差点通過時に自動ブレーキが作動!(車種は不明)
青信号の交差点を通過する際に自動ブレーキが作動しているようです。動画を見る限りでは、必要のないブレーキといえます。交通量も多いので、ちょっと怖いですね。
緩やかな右カーブでの誤作動?(車種不明)
車種は不明ですが、アイサイトとの説明があります。ガードレールの何かに反応して自動ブレーキが作動し減速しているようです。これも動画を見る限りでは、必要のないブレーキといえます。
急ブレーキは後続車にとっては脅威!必要ない急ブレーキは違法!
必要のない急ブレーキ、つまり事故などを回避するためのやむを得ないを除き急ブレーキは違法です。安全運転義務違反となります。【道路交通法第24条】
車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。
もちろんどんな状況下でも、止まれるだけの車間距離を確保しての走行が前提です。しかし、運転経験のあるドライバーであれば、日常的に自分だけが注意していていても、割り込みなどを含め、どうにもならない場面は多々あります。
今後は、自分の車両を含め、自動ブレーキにによる意図しない急ブレーキが発生する場合があることを念頭に置いての走行が大切です。