【ミサイル発射注意!】北朝鮮による核実験後に起こり得ることとは?
国際社会の度重なる制裁にもかかわらず、北朝鮮は3日、6回目の核実験を強行し、前回実験をはるかに上回る威力を見せつけた。弾道ミサイルの飛距離を大きく伸ばすとともに、核兵器も急速に強化して脅威のレベルを大きく引き上げる。
いつか起こるミサイルの着弾誤射
北朝鮮は核の高度化も進み、弾道ミサイルの射程距離も伸ばしていけるだろう。しかし、その間にミスが起きる可能性も否定できない。そのミスが日本に着弾する日が来ることもある。それが明日なのか何十年先かはわからない。ミサイル実験ではどうしても日本を飛び越せないといけない。
アメリカは助けてくれない
北朝鮮の弾道ミサイルが日本に着弾してもアメリカは動かないだろう。なぜなら、アメリカが動く時は自国に被害が出たときだけ。日本に被害が出て多少のアメリカ人に被害が出ようともアメリカから仕掛けることはない。それを北朝鮮はよく知っている。
①ミサイルの発射を続けながらも、どこかのタイミングで米中と話し合いのテーブルに付く
北朝鮮が制裁を受けながらも核実験を続ける理由は、「核」さえ持てば国が滅ぼされることはない、と考えているからです。「核」を持っていなかったイラクやシリヤなどには、米軍は迷うことなく軍事行動を開始していますが、「核」を持つイランに対しては、度重なる威嚇にも関わらず一度もミサイルを打ち込んでいません。
これは、核の報復を恐れて先制攻撃ができないと言われているからです。
金正恩もこれを理解しているので、是が非でも核の保有を国際社会に認めさせようとしているのだ。
もし、米・中を含んだ交渉が行われた場合の結果としては、
「北朝鮮は核開発を表向きは断念するが、秘密裏に継続していく。」ということが予想されます。
②中国の圧力により金正恩体制が崩壊
中国は北朝鮮をずっと支援してきました。現在も、北朝鮮の外貨獲得の主要貿易品目である石炭の輸出先の90%以上が中国であり、北朝鮮の生命線である石油の輸入もほぼ100%中国から届けられています。2017年4月の米中首脳会談で習近平国家主席は、北朝鮮への圧力を強めるとこを了承し、
中国としても、北朝鮮の核開発を認めるわけにはいかないという姿勢です。
すでに石炭の北朝鮮からの輸入には制限がかかっていますが、これに石油の輸出停止または制限に踏み切ると北朝鮮も軍事行動すら続けることができません。
中国は、経済制裁を通じて北朝鮮という国は継続させるが、金正恩体制を変えてより中国の言うことを聞く人物をトップに据えたいと考えるでしょう。
③アメリカが限定的ながらも軍事行動に出る
アメリカとしてもこのまま黙って見過ごすわけにないきません。しかし、いくら米軍が原子力空母を朝鮮半島沖に派遣しても、北朝鮮にすれば直接被害があるわけではないので、粛々とミサイルと核兵器の開発を継続することができます。
そこで、無人爆撃機による限定的な攻撃を加えることも予想されます。
アメリカ兵の人的被害は避けたいと思っているので、無人偵察機なら撃墜されても人への被害はありません。
アメリカの強さを誇示するためにも、ミサイル基地への限定的な攻撃に踏み切る可能性もあります。
④アメリカが本格的な軍事行動に出る
交渉・経済制裁、体制崩壊、限定的な軍事攻撃をしても効果が得られない場合は、本格的な軍事行動をとることも考えられます。ただしこの場合は、米軍のマティス総司令官が「壮絶な結果になる」と警告しているように、米軍・韓国、そして日本でも人的な被害が出ることが予想されています。
在韓アメリカ人の出国待避状況をチェックせよ!
日本政府が注視しているのは、第一に在韓アメリカ人の出国待避状況。第二に米海軍の病院船の出動状況だ。この二つが緊急態勢に入った時が、本物の危機である。
まとめ
おそらく米国と中国で、水面下での北朝鮮に対する制裁について交渉が続いているとは思います。中国も韓国が北朝鮮と統合するような状況は、なんとしても避けたいでしょう。
アメリカの同盟国が中国と国境を接するということは、アメリカの地上軍が攻め込んで来られるということです。
アメリカにしても、北朝鮮を潰してしまっては中国と直接対峙する可能性があるので、避けたいでしょう。
であれば、目標は北朝鮮という国自体は残しながらも、金正恩体制を倒しより穏健なトップにすげ替えることでしょう。
国際社会は外交手段で解決されることを望んでいる。