ストーカー男が女子高生に劇物「水酸化ナトリウム水溶液」を顔に何度もぶっかけ 大やけど
女子高生に劇物、顔やけど=ストーカー行為の容疑者逮捕―大阪府警
大阪府高槻市で19日朝、登校中の高校3年の女子生徒(18)に劇物の液体を浴びせ、顔などにやけどを負わせたとして、府警捜査1課などは22日、傷害容疑で住所・職業不詳の上村宜弘容疑者(43)を逮捕した。「なぜ逮捕されたのか分からない」などと容疑を否認しているという。
府警によると、上村容疑者は2013年2月、アルバイト先で知った女子生徒につきまとったとして、ストーカー規制法違反などで逮捕・起訴され、有罪判決を受けた。府警は生徒の身辺警戒などを行っていたが、14年2月以降は被害が確認されず、今月9日に生徒側の要望で対策を打ち切っていた。
逮捕容疑は19日午前8時10分ごろ、同市紺屋町で女子生徒に液体をかけ、けがをさせた疑い。液体は水酸化ナトリウム水溶液とみられ、女子生徒は顔面や手にやけどを負ったほか、介抱した別の女子生徒(18)も液体に触れて手をやけどした。
同課によると、付近の防犯カメラに、シリコン製マスクを頭からすっぽりかぶり、サングラスやかつらで変装した男が自転車に乗っている様子が写っていた。男は生徒を追い抜いた後に待ち伏せしてタンクに入れた液体を浴びせ、倒れたところに何度もかけていた。
出典:女子高生に劇物、顔やけど=ストーカー行為の容疑者逮捕―大阪府警
かけた液体は「水酸化ナトリウム水溶液」とみられている
水酸化ナトリウム(NaOH)は、強いアルカリ性の化合物。無臭。常温では白い米粒状の固体で、吸湿性が高く、空気中に出しておくとドロドロした状態になる。このような性質を潮解性という。タンパク質を激しく分解するので絶対に体につけない。苛性ソーダとも呼ばれる。
絶対に素手で触ったり体につけたりしない。皮膚や粘膜のタンパク質を分解して炎症を起こすアルカリは、酸よりも危険。目にはいると失明のおそれがあるので、安全めがねを装着する。
出典:水酸化ナトリウム
強塩基(アルカリ)として広汎かつ大規模に用いられ、工業的に非常に重要な基礎化学品の1つである。毒物及び劇物取締法により原体および5 %を超える製剤が劇物に指定されている。
男は生徒を追い抜いた後に待ち伏せしてタンクに入れた液体を浴びせ、倒れたところに何度もかけていた
この化学物質による「やけど」は通常のものとはちょっと違う。さらに、「硫酸」よりも危険な場合も
皮膚組織を構成しているタンパク質そのものを破壊していきます。そのため放置すると皮膚の奥深くまで浸透し、最悪の場合骨まで到達してしまいます
男は生徒を追い抜いた後に待ち伏せしてタンクに入れた液体を浴びせ、倒れたところに何度もかけていた