増え続ける核兵器転用可能な日本のプルトニウム、高浜原発にMOX燃料到着

著者:
投稿日:
更新日:
「今回の輸送は核拡散のリスクを増大させるもので、日本はプルトニウム使用計画をやめるべき」とする声明を発表しました。日本時間の7月6日にフランスを出港したパシフィック・イグレット号は、プMOX燃料集合体として、736kgものプルトニウムを積載しています。

出典: 2017/09/21 プルトニウム輸送は核拡散と安全への脅威ーー破綻した日本の計画は中止するべき


日本は2016 年末時点で、国内に約10トン、フランスと英国に約37トンものプルトニウムを貯蔵しています(注2)。2011年の東京電力福島原発事故前の計画では、MOX燃料を16-18基の原発で使用するとしていましたが、電力会社はこの計画を断念、現在高浜3、4号機と伊方1号機の3基で使用しているのみです。プルトニウムを増やさないことは国際公約ですが、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す使用済み核燃料再処理工場(青森県)が、2018年に操業を開始すると、核兵器に転用可能なプルトニウムがさらに増えます。

出典: 2017/09/21 プルトニウム輸送は核拡散と安全への脅威ーー破綻した日本の計画は中止するべき

国際環境NGOグリーンピース
																																																			

NHKが報道・再稼働する高浜4号機で使われるMOX燃料が到着。

福井県高浜町にある高浜原発に到着したのは、フランスで製造された「MOX燃料」で、テロ対策のため武装した専用の輸送船で運ばれました。

MOX燃料は使用済みの核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混ぜたもので、国が核燃料サイクル政策の柱としている「プルサーマル」発電で利用されます。

高浜原発に「MOX燃料」が運び込まれたのは4年ぶりで、ことし5月に再稼働した高浜原発4号機で使用する計画です。

(中略)

1年間で消費されるプルトニウムは1.2トンと推定され、計画の5分の1から4分の1程度にとどまっています。

日本は、昨年末の時点で核兵器6000発ほどに相当するおよそ47トンのプルトニウムを保有していますが、原発事故のあと、各地の原発の再稼働や、青森県にある使用済み核燃料の再処理工場の操業開始の時期が見通せなくなったとして具体的な利用計画を示すことができていません。

そのため、プルトニウムが増え続けるのではないかとして国際社会の懸念が高まるおそれもありそうです。

出典:MOX燃料 高浜原発に到着

詳細は不明だが、イギリスは自国の余剰プルトニウムを廃棄物として処分する事業の一環として外国が所有権をもつプルトニウムを引き取る提案をしているという。日本はこれに従って引き取ってもらえばコストはかなりやすくなりそうだ。フランスにも同様に引き取り料を払い、ヨーロッパにあるプルトニウムを動かさずに処分した方が安全で安いとみられる。

フランス出航時は危険な長距離輸送に地元の人々が反対した。



著者プロフィール
Sharetube