メキシコを襲った大地震現在の状況

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がれきの中に「フリーダちゃん」いなかった 必死の救出作業むなしく「恥ずかしい」「政府の情報操作」と批

産経ニュース



【メキシコ市=加納宏幸】メキシコ中部で発生した地震で崩壊したメキシコ市南部の学校に閉じ込められているとされ、救出作業が続けられていた「フリーダ・ソフィア」という12歳の女児は実在しないことが21日分かった。海軍幹部が、生死を問わずがれきの中に子供はいないと発表。生存情報の火元は救助に当たる海軍当局者だったとされ、メキシコ人は「また政府の情報操作か」とあきれていた。


 エンリケ・レブサメン学校での捜索・救助活動は19日の地震発生から3日目を迎え、救助関係者からの「女児はフリーダ・ソフィアと名乗った」「ホースで水を与えた」「指を動かした」との情報を元に多くのボランティアやメディアが活動を見守った。


 しかし、21日になって同名の女児が存在しないことが分かり、海軍幹部ががれきの中に子供はいないと発表すると、「外国のメディアに知られるのは恥ずかしい話」「メキシコの政府が情報でメディアをコントロールしたり嫌がらせしたりするのはいつものことだ」などの声が出た。一方、ボランティアとして待機した小児科医の女性は(42)は疲れた表情で、「嘘かどうかよりも大事なのは、多くの人が集まって何かを成し遂げようとしたこと」と評価した。


 AP通信がメキシコ政府の情報として伝えたところでは、地震による死者数は273人に増えた。

出典:【メキシコ地震】がれきの中に「フリーダちゃん」いなかった 必死の救出作業むなしく 「恥ずかしい」「政府の情報操作」と批判次々 - 産経ニュース

	

倒壊校舎から救出作業 全員安否確認

CNN

がれきの下を捜索する救出作業を見守る人々

			
メキシコ市(CNN) マグニチュード(M)7.1の地震に見舞われたメキシコ市では21日、倒壊した学校でがれきの下に閉じ込められたと見られていた12歳の少女の捜索が終了した。

同日午後までに児童生徒全員の所在が確認されたため。


一方でがれきの下に生存者がいる可能性を示す兆候もあるため、救出作業は続けられるという。

メキシコ海軍のアンヘル・エンリケ・サルミエント次官は「すべての子どもについて、亡くなったか地元の病院に入院したか、無事自宅に帰ったかを確認した」と述べた。

次官によれば、倒壊したエンリケ・レブサメン校では25人(子ども19人、大人6人)が死亡し、11人が病院に搬送された。


エンリケ・レブサメン校の捜索は国民の高い関心を集め、テレビの生中継を多くの人が見守った。

メキシコ市内で倒壊した建物は数十棟に上り、ボランティアも多く加わって生存者の捜索作業が続いている。

19日の地震による死者は、少なくとも273人に上っている。うち100人超がメキシコ市内で、モレロス州では69人が、プエブラ州では43人が死亡した。

出典:CNN.co.jp : メキシコ地震、倒壊校舎で救出作業 生徒全員の安否確認

	

死者273人

日本経済新聞
【メキシコシティ=共同】メキシコ中部で起きたマグニチュード(M)7.1の地震発生から21日で3日目を迎えた。倒壊した建物などの下敷きになった人々の生存率が急速に低下するとされる「発生後72時間」が迫り、救助活動は時間との闘いとなっている。ロイター通信によると、死者は273人に達した。


校舎が崩壊したメキシコシティ南部の学校では12歳の女児が生き埋めになっていると伝えられていたが、現場で捜索に当たる海軍の幹部は21日、学校職員の可能性があるとした。地元メディアによると、成人女性で、既に死亡した可能性が高い。死者も含めて全ての児童・生徒の所在を確認した結果、不明になっている女児はいないと結論付けた。


当局はこれを受け、一部メディアに校舎の崩壊現場を公開した。現場では重機が持ち込まれ、救助作業が行われていた。


米国やイスラエルの救助チームが21日までにメキシコ入り。日本のチームも同日午後に到着した。

出典:救助、時間との闘い メキシコ地震、死者273人  :日本経済新聞

	

救助現場

産経ニュース

20日、メキシコ市南部のエンリケ・レブサメン小学校で、倒壊した校舎に閉じ込められた子供を探すレスキュー隊員ら(ロイター)

			
メキシコ中部プエブラ州で19日に起きたマグニチュード(M)7.1の地震を受け、消防や警察、軍の捜索・救助チームは20日も首都メキシコ市を中心とする被災地での救出作業に全力を挙げ、続々と到着した各国のチームと連携して捜索活動を実施した。中でもメキシコ国民が目を向けるのは、同市南部にあるエンリケ・レブサメン小学校からの子供たちの救出だ。(メキシコ市 加納宏幸)


現場は意外なほど静寂に包まれていた。


「静かに!」


子供ら30人以上が閉じ込められている倒壊した校舎のがれきの現場から指示が伝わると、水や食料品などの補給物資を手渡しで運んでいたボランティアたちは一斉に作業をやめた。


がれきの下から漏れるわずかな音を拾う高性能機器を手掛かりに進められる救助活動にとって雑音による妨げは禁物だ。ボランティアもメディアも、沈黙で子供たちの捜索に協力した。


民間の国際救助隊の一員として阪神大震災や東日本大震災への協力で日本を訪れたことのあるエクトル・メンデスさん(70)は19日、1人の男の子が救出される場に立ち会った。人が救われるのを見ると、「今までの苦労はすべて忘れ、もっと頑張ろうと思う」のだという。


出典:【メキシコ地震】「もうちょっとだから頑張って」…倒壊した小学校校舎の音に耳すませる救助現場(1/2ページ) - 産経ニュース

	

建物被害

BBC NEWS JAPAN

メキシコ中部を19日に襲ったマグニチュード(M)7.1の大地震によって、学校や教会、オフィスビルなど多くの建物が倒壊した。その一方で、倒れた建物の隣にあっても、無事だった建物もいある。なぜなのか。

			
メキシコシティは古い水路の上に作られた町

メキシコシティの地盤は、均一ではない。これがまず第一の要因だ。中心部の大半は、古い湖が沈殿した上に作られているため、地盤はもろい。

英地質調査所の地震学者、スザン・サージャントさんは、「柔らかい材質の地盤だと、揺れが大きくなる」と話す。

「ただし」とサージャントさんは注意を促す。「現時点では、地質的な種類が建物の被害に影響したかどうか、断定するのは難しい」。

1985年の大地震を機に建築基準が変わった

1985年のメキシコ大地震では、1万人以上が死亡し、3万棟以上の建物が全壊、6万8000棟が損傷した。その翌年の建築基準法改正で、設計・建築業者は市内のどこで地盤が脆弱(ぜいじゃく)か考慮することを義務付けられた。また建築の全工程を、行政当局が監督し点検することになった。

しかし規制が必ず守られているかは不明だ。

19日の地震の後、英インペリアル・コレッジ・ロンドンの工学講師クリスチャン・マラガ=チュキタイペ博士はBBCに、他の中南米地域と同様にメキシコでも、市民が自分の家を建てたり改築したりすることが多いと指摘。住民が自分で自分の家の壁をぶち抜いたり、壁に窓を開けたりと、自宅に手を加えるため、建築当初の基準に見合わなくなることはよくあるのだという。

住宅の全面的な建て直しはさほど多くなく、つまり1985年以前に建てられた建物はたくさん残っている。

「建物の検査が必要だ。設計もきちんと監督する必要がある。途上国では、手抜きをすることが時々ある」とマラガ=チュキタイペ博士は話した。

2015年の震災追悼の日には、メキシコ国立自治大学の工学専門家ホベルト・メリさんは、建築基準違反が多すぎるので規制強化が必要だと主張していた。

メリ氏はEFE通信に、予算削減と建物の美観重視のために手抜き工事が横行していると指摘。特定の建物や企業を名指しはしなかったものの、「基準を完全に守っていない建物が実際にあると、確認されている。必要な書類もそろっていない」と話していた。

耐震化の有無

建物の耐震性を高めるには、地震エネルギーが建物内を予想可能な形で上下するよう制御する必要がある。

マラガ=チュキタイペ博士によると、柱ではなく耐震壁を多用した方が、これが実現できる。

「耐震壁が多い方が、建物は頑丈になる」

建物の基礎を深く打ち込むという選択肢もあるが、これはそうすることで頑丈な地盤に確実に到達できるのでない限り、有効ではないし、費用対効果も期待できない。

低層建築と異なり、高層建築は耐風性を考慮して設計されているので、地震エネルギーの影響を受けにくい。

メキシコシティ中心部にある57階建てのトレ・レフォルマは、三角柱の形で、折れずにしなる壁の構造が評価されている。

現に1985年の大地震の時でも、44階建てのトレ・ラティノアメリカーナと54階建てのトレ・エヘクティバ・ペメックスはどちらも無事だったのだ。

出典:【メキシコ地震】 倒れた建物と倒れなかった建物 何が違ったのか - BBCニュース

	
ニュースを見ていたプロ野球球団 楽天イーグルスは

メキシコ地震の為の募金活動

NHK NEWS WEB