【Androidスマホ要注意!】Googleからのウイルス感染警告表示はウソ!突然のバイブで焦りをあおる悪質詐欺多発中!
Androidスマホでネットを検索していたら、突然ブーッ!とバイブレーションが鳴り出す。「何だろう?」と画面を見ると図のようなウイルス感染警告の画面が表示されている…!?
しかも、あたかもGoogleからの警告文のような画面。
これは2016年末から多発している悪質な詐欺です!
嘘のウイルス感染警告文で利用者の焦りを煽り、アプリをインストールさせようとします。
スマホがウイルスに感染したとだましてアプリをインストールさせる手口は数年前からあったものの、2016年以降かなり増えてきて2017年現在も猛威を振るっています。
警告がきても絶対に推奨されたアプリをインストールしてはいけません!完全無視で気にしないようにしましょう。
Androidスマホ利用者の焦りを煽る巧みな警告文に惑わされないで!
利用者を焦らせてアプリのインストールへと導く悪質手口。ウイルス感染警告の文面は、利用者が「えっ、どうしよう…」と焦ってしまうようなポイントを押さえた巧みな文章となっています。
【利用者を焦らせる悪質ポイント】■Googleの表記がある
→警告の信用を促します。
■「すでに〇〇%のデータがウイルス感染によるダメージを受けていて、早く対処しなければ全てのデータがダメになってしまう」という内容
→大切なデータがどんどん破損しているという脅しをかけます。
■早急に対処できるアプリがあるからとインストールを推奨する
→解決策を提示して安心感を抱かせます。
ウイルス感染警告について
Androidにウイルス検知機能はない!
Androidについても、ウイルスを検知する機能はありません。お使いのセキュリティアプリが警告を出した場合を除いて、「ウイルスを検出した」などという警告が表示されることは絶対にありません。
出典:スマホで急増中!「ウイルスを検出しました」の警告画面への対処方法
実際にウイルス感染した場合はスマホ画面が勝手に動いたり、入れた覚えのないデータが入っていたりということが起こります。通常通り操作ができるのであれば、大丈夫でしょう。
本当に心配な人は正規のセキュリティソフトでスキャンして確かめましょう。
Googleからの警告ではない!
「Google」と左上に表示されていますが、この画面(ページ)は、Googleから配信されている内容ではありません。このページを作った人が勝手にGoogleのロゴや画像を利用して、「ウィルスに感染した」というメッセージを信じ込ませようとしているだけです。
そのため、本当にウイルスに感染したわけではないので、安心してください。
【仕組み】ウイルス感染ではなくただの広告!
「ウイルスに感染したと思い込ませる」のには目的があります。それは、ウィルスに感染したと思い込ませて、ウィルス対策ソフトをインストールさせるという目的です。
つまり、このページは、ウィルス対策ソフトの「広告」だったわけです。
スマホ向け広告を挟み込む方法であり、挟み込むジャンプ先は広告主のサイトやアプリのダウンロードページである場合が多い。つまりサイトの運営者は、広告主のサイトやアプリへジャンプさせることで、お金を得ているのだ。
いわゆるアフィリエイトのしくみだ。
出典:スマホで「ウイルス感染警告」の広告はニセモノ : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
詐欺広告を使って誘導しようとするアプリの主も詐欺広告を貼りつけるアフィリエイターも自分の儲けのことしか頭にないのでしょう。許せませんね!
詐欺集団につながる手がかり!ドメイン
ドメインはウイルス感染警告の画面が出た際に表示されるようです。※ドメイン…「http://○○○○.com」などの赤ライン部分です。
以下を見てもらうと分かりますが、どれもGoogleのドメインが入っていません!
Googleからの警告ではないという明らかな証拠ですね。
表示ページのドメインには、以下のパターンがあります。・jp.appdownscargo.com
・jp.capitalapp.xyz
・jp.onelicnddse.xyz
・sg.ywxneb11.pw
・sg.ylvtkq.pw
・sg.zkgvra.pw
・sg.h0e9jxbf.pw
私のスマホにも現れました! Googleがメッセージを発してるように見えますが、URLが違うからすぐ偽物とわかる。それにしてもやり方が汚い(#`皿´)!
スマホで「ウイルス感染警告」の広告はニセモノ:読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/science/goshinjyutsu/20160708-OYT8T50037.html?from=tw …
修復の為とインストールを推奨される要注意アプリ!
インストール手前の画面に行くと評価やインストール数などを確認できますが、全くあてになりません。評価が良さそうだからと焦って安易にインストールしないようにしましょう!
ShareCloud
こちらのアプリは説明欄にウイルス感染を修復する機能があるなどの記載が一切ありません!
Rocket Clean
こちらのアプリはウイルス感染警告に騙されてインストールしてしまった人達が「絶対にインストールしないで!」などと口コミをしています。
GO Security, アンチウイルス アプリロック
騙されてインストールした人が多いのか、高評価が目立ちますが、遡ってみると「詐欺広告からの勧誘をしているアプリ」などの口コミがみられます。せっかくの良い機能を備えているであろうアプリでも、詐欺広告を利用してしまうのはとても残念ですね。
この他にも要注意アプリは複数存在しています。騙されてインストールしないようにしましょう。
2017年以降は、ウイルス警告画面からインストールさせようとするアプリの中に、ウイルス対策アプリだけでなくスマートニュースなどの一般的なアプリのインストールを促すものもあります。
対処法
まずは完全に無視しましょう!
ウイルス警告のページが表示されたら、戻るボタンでそのブラウザ表示を消し、念のために履歴やタブも削除します。また一度電源を切り、再度起動するようにしましょう。
推奨されたアプリをインストールしてしまった場合の対処法
悪質な広告が促してきたアプリをインストールしてしまった場合、念のためウイルス対策アプリでスキャンして問題ないかを確認し、問題なければそのアプリをアンインストールして削除します。
偽スキャン後にインストールを促されたアプリをインストールすることで、本当にウイルス感染する可能性もゼロではありません。また、そのアプリに個人情報などを抜き取られる可能性もあります。
出典:AndroidスマホでGoogleからのウイルス検出・感染警告時の対処法
これこそ一番厄介です。
正規のセキュリティソフトでスキャンしてウイルスに感染しているか確認!
セキュリティ対策ソフトの評価団体AV-TESTでも高評価を得ている、試用期間があるおすすめのセキュリティアプリは以下の通りです。
Bitdefender Antivirus Free
ウイルスバスター モバイル : スマホセキュリティ対策
AV-TESTとは?
ドイツにある独立系のセキュリティ製品の評価を行う第三者テスト機関です。世界的には、AV-Comparatives・Virus Bulletinと並ぶ有名なテスト機関となります。(左記の3つのテスト機関は、検体の収集方法やテスト方式が異なります)(中略)
このマークを与えられることは第三者テスト機関より合格のお墨付きをいただいたということですね。
「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効に!
Androidでは「設定」→「アプリ」にある「提供元不明のアプリのインストールを許可する」を無効にすること。不正アプリのインストールを防ぐためだ。
普段は無効にして、どうしても必要な場合のみ有効にしよう。
ウイルス感染警告画面に繋がるサイト訪問を極力避ける
ウイルス感染警告の表示に繋がるサイトは徐々に拡大している模様で、大手のサイトでも表示されてしまうことがあるようです。うっかりインストールしないように気を付けましょう。
2016年4月頃までは、TogetterやAsk.fmといった特定のアプリやサイトを利用したときに詐欺広告がよく表示されるという報告が上がっていました。ですが、2016年7月頃からはYahooニュースやLINEニュースといったサイトやアプリを利用しているときにも、ウイルス感染を装った詐欺広告が表示されるようになっています。
詐欺行為は悪!報いは必ず自分に返ってくると警告したい
詐欺行為をしている哀れな人に言いたい。小さくても大きくても詐欺行為をしてまで得ようとする自分の儲けやプライド、地位や名誉がそんなに大事ですか?
でもその行為はいつか必ず何らかの形で、自分への罰として返ってきます。
続けている以上、本当の人生も信頼も愛も正義も何もありません。
そんな自分を後ろめたく感じるならば、もう一度人生を見つめるべきです!
お金で満たされるよりも心が満たされる人生の方が絶対に幸せですから…と。
さいごに
スマホのウイルス感染警告詐欺はAndroidだけでなくiPhoneでも起こっています。また、こういった詐欺を働く人は次から次に新たな詐欺戦略を企てて私たちが思いもよらない様々な方法で詐欺を仕掛けてきます。
ぜひ周囲の方と情報を共有して、被害を未然に防ぐようにしましょう!