【amazarashi】隠れた名曲は10曲以上!?「顔出しナシ」のままCMでも話題沸騰中
一気に人気を高めるamazarashi
出典:RAIN あまり良いイメージを持てない言葉ですが、ここほんの数年で「amazarashi」というバンドが知名度を急上昇させています。 Florin Galan
深い意味を持つ「amazarashi」の世界観
バンド名は「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたい」から名付けられた。
悲しみや苦しみに晒されていても、それでも……バンド名に名言が含まれているのですね。
青森県限定500枚、シリアル番号入りのインディーズ盤「0.」をリリースし話題になり、10年2月に「0.6」で全国リリースした。強烈な世界の描写が印象的で、キャッチのとおり歌詞を見ながらききたくなるような独特の世界観をもつ。
amazarashiを知らない人には絶対聴いてほしい!隠れた名曲の数々
500枚限定でリリースして数カ月後には全国リリースということは、デビュー当時から「無名」というわけではなかったのです。そんなamazarashiの数ある名曲のなかから、とくに「歌詞を見ながらききたくなるような歌」を紹介していきます。
つじつま合わせに生まれた僕等
amazarashiの歌のなかでもかなり人気が高いのが「つじつま合わせに生まれた僕等」ではないでしょうか。もともとは先ほどの「0.6」に収録されていた歌ですが、7年以上の月日を経て『誦読バージョン』として復活し、ふたたびファンを歓喜させました。
2番の歌詞にある、「誰もが転がる石なのに皆が特別だと思うから、選ばれなかった少年はナイフを握りしめて立ってた」という部分が印象的です。
性善説
2013年4月にリリースされたアルバム「ねえママ あなたの言うとおり」から『性善説』です。この曲は、歌詞にあわせてPVもぜひいっしょに見てほしいです。7分という時間が非常に短く感じるでしょう。とはいえ、文字と動画を同時に見るとどちらかに集中してしまいますので、2回でも3回でもリピートすることをおすすめします。
この歌の2番にある、「真っ白な朝日に急かされてあの子の家に向かう電車のなか、馬鹿な男の下世話な自慢話に子どもを連れ車両を変える母親を見たよ」という歌詞は、amazarashiボーカルの秋田ひろむさんの体験談に基づいているようです。
夏を待っていました
冒頭の画像でご紹介したインパクトのあるジャケット「爆弾の作り方」に収録された『夏を待っていました』。これは歌全体がストーリー仕立てになっているため比較的耳に入ってきやすい。が、それゆえに衝撃的な歌詞に驚かされます。無邪気な子ども時代にガキ大将だった男の子が7年後に自殺…そんな物語を曲に乗せています。
穴を掘っている
amazarashiファンに衝撃を与えた歌、といえば『穴を掘っている』ではないでしょうか。この歌をひと言で表すと「非常に暗い」です。しかし、どんな歌かと言われると難しい。歌詞のなかには「自分が入る穴を掘っている」「穴を掘っている、もう動かないあいつのために」など、ピンポイントで聴くとああ、掘っているんだなという(それでも漠然とした)解釈ができますが、全体を通してみるとますます分からなくなってきます。ところが言い表せない何かが伝わってくる。これがamazarashiの魅力でもあるのです。
再生ボタンを押したら、最後まで見てみましょう。最後の最後に、あなたに希望を与えるamazarashiからのメッセージが用意されています。
スピードと摩擦
深夜アニメが好きな方なら、聴いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。『スピードと摩擦』は、2015年に放送された、江戸川乱歩没後50年記念アニメ「乱歩奇譚Game of Laplace」のOPテーマとして起用されました。
題名の「スピードと摩擦」や歌詞にある「ゴムの匂い」「獣と人の分岐点」などから”性行為にまるわる歌では?”と考察する人も多々みられますが、真意はわかりません。そんなふうに人々を考えさせる歌詞に魅力を感じますね。あなたもぜひ歌を聴いて、歌詞を読んでその意味を考えてみてください。
季節は次々死んでいく
amazarashi初のシングル「季節は次々死んでいく」ですが、こちらもアニメのタイアップ曲です。題名が個性的ですね。季節の生死を歌にするなんて、さすが秋田さんです。「東京喰種トーキョーグール√A」のエンディングテーマとして起用されていたので、この曲がきっかけでamazarashiを知ったという方も少なくないでしょう。アニメのタイアップ曲ですが、じつはこの「季節は次々死んでいく」自体はタイアップ決定前から存在していました。どのアルバムにも合わず、しばらく眠らせていたところ…というエピソードがあるようです。
それにしてもミュージックビデオが衝撃的ですね…。
ラブソング
こちらもamazarashiファンのなかでは有名な隠れた名曲です。「ラブソング」という題名からは想像もできない言葉がどんどん出てきます。”恋人同士がラブラブするソング”ではなく、”ラブ(愛)とはなにかを考えさせられるソング”です。「愛すら知らない人がいるのは確かだ。それを無視するのは何故だ?それを無視するのが愛か?」といった問いや、「愛を買わなくちゃ」という興味深いワードも出てくるので、ぜひ歌詞といっしょに愛について考えてみましょう。
語りつくせないamazarashiの魅力!
amazarashiを最近知った、あるいは初めて知ったというかたに聴いていただきたい曲を7曲あげてみましたが、amazarashiの魅力に気付いていただけたでしょうか?最近はタイアップも行っているので、「なんか聞いたことある!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。amazarashiの魅力はここだけでは語りつくせません。動画サイトにアップされていない曲もたくさんありますから、ぜひCDやライブDVDに潜んでいる隠れた名曲を見つけてみてください。