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自殺防止のために、薬局ができることは?

自殺防止のために、薬局ができることは?

Author:
tamatama
Posted date:
自殺防止のために、薬局ができることは?

もうずっと2万人を超えている自殺者

長引く不況が原因か

年間自殺者数は金融機関の破綻が相次いだ後の98年から14年連続で3万人を超えていたが、12年に3万人を下回り、その後も減少が続いている。

出典:【図解・社会】自殺者数の推移:時事ドットコム

	
年間三万人を超える自殺者を出し続けている自殺大国・日本。

出典:強いられる死 ---自殺者三万人超の実相 (河出文庫) | ブクペ

パワハラに苦しめられたサラリーマン、月の残業時間一八〇時間で死に追いやられた“名ばかり管理職”、いじめ自殺の事実をひた隠しにする学校現場、閉ざされた環境で自殺が多発する自衛隊…自殺は「自ら選んだ死」ではない、「強いられた死」なのだ。

先進7カ国の中で最悪・・・

日経新聞に掲載されていた記事には、主要先進7カ国で日本が一番自殺者が多い国とありました。 減少傾向にはあるものの、年間2万人以上の人達が命を絶っているのです。 

出典:主要先進7カ国で自殺者最多の国・日本

	
全体の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)は18.5人で、先進7カ国の中で最も高い。

出典:若い世代の死因、自殺最多=15~39歳「深刻」-政府白書|時事通信ニュース|時事メディカル

政府は30日、2017年版の自殺対策白書を閣議決定し公表した。
厚生労働省がG7各国の若者の死因について分析した結果、1位が「自殺」だったのは日本だけでした。

出典:【深刻】若者の死因、「自殺が1位」はG7の中で日本のみ!10万人当たりの自殺率も先進7カ国で圧倒的ワースト1! – ゆるねとにゅーす

	

厚労省が立ち上げた「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」

平成22年に発足

自殺に関して、厚労省が総合的な対策を打ち出すのは、この時が初めて。

防止策に盛り込まれた「薬剤師への期待」

厚労省自殺・うつ病対策プロジェクトチームが、「過量服薬への取組―薬物治療のみに頼らない診療体制への構築に向けて―」を取りまとめ、今後取り組むべき対策を発表した。
このなかで、「解決に向けて実施する取組」として第一にあげられたのが、「薬剤師の活用」である。

出典:大日本住友製薬 医療情報サイト

	
向精神薬を手にした患者は、それまでに、どこかで薬剤師と対面しているはず。だから、向精神薬の過量服用による自殺が起こらないよう、薬剤師にチェックしてほしい―というわけである。

出典:Inside Outside 自殺の片棒を担ぐのはもうゴメンだ | 日経ドラッグインフォメーション | 日経BP記事検索サービス

	

向精神薬処方の実態

日本における向精神薬の多剤処方・大量処方は以前より問題となっています。

出典:日本は睡眠薬の処方量が多すぎる!これって本当なの?

	

もはやそれ自体食事といっていい。

抗精神病薬が5種類、感情安定薬1種類、睡眠薬2種類(ただしベゲタミンAという薬は3種混合薬なので、事実上は4種類)、それに副作用どめとしての抗パーキンソン病薬が2種類に、便秘薬が2種類。

服薬時の錠数は朝8錠、昼9錠、夜13錠それに毎食後1包粉薬(アローゼン)。
睡眠薬だけで6種類も投与されている方を見ていると日本の医療はどうなているのか?と、不安に駆られる。

出典:向精神薬の多剤投与の実態|Dr.和の町医者日記

	

INCBから報告された資料

「日本はベンゾジアゼピン系睡眠薬の処方量が多すぎる!」と批判されるもの仕方がないことだと分かります。

人種・体格などを差し引いても、その処方量は明らかに諸外国と比べて多すぎです。
中には一度に10種類以上もの薬を服用することになっている患者もいて、処方医の良識を疑いたくなるようなケースも珍しくない。

出典:Inside Outside 自殺の片棒を担ぐのはもうゴメンだ | 日経ドラッグインフォメーション | 日経BP記事検索サービス

向精神薬が何種類も処方されている患者は「過量服用のリスクが高い患者」ということになる。

大量処方、止めてもらうことはできないの?

疑義照会は、患者さんが薬を処方されたことで身体的・金銭的に不利益をこうむらないために必要不可欠なもの

出典:疑義紹介で削減できた医療費は約236億円!患者さんの金銭的・身体的な不利益を防ぐ「疑義照会」の手順とポイントまとめ | 薬剤師ネット 公式ブログ

	

疑義照会って?

処方せんの内容について医師に問い合わせをすること
精神科では不定愁訴も多く、患者の訴える症状がなかなか改善しないために、医師としてもやむにやまれずたくさんの薬を処方しているという現実もある。

出典:Inside Outside 自殺の片棒を担ぐのはもうゴメンだ | 日経ドラッグインフォメーション | 日経BP記事検索サービス

事情を知らない薬剤師がしゃしゃり出てきて「薬が多過ぎます」と言おうものなら、もめ事になるのは間違いない。
処方権を主張するわけではありませんが、処方を決めるのは医師です。

出典:医師が語る 上手な疑義照会_伝え方次第でお互いの関係が良くなります。 : [e-MR]サノフィ株式会社

疑義照会は、医師の処方権を侵害しないように行う必要がある。
同じ効果の薬が明らかに重複していたり、併用禁忌の薬であれば話は別だが、「種類が多い」というだけではなかなか疑義照会は難しい。

薬局・薬剤師に何ができるのか

「服薬情報提供書」の活用

問題を感じた事例については、事後でもいいから、処方医に郵便やファックスなどで、いわゆる「服薬情報提供書」を送っておく、というのはどうだろうか。

出典:Inside Outside 自殺の片棒を担ぐのはもうゴメンだ | 日経ドラッグインフォメーション | 日経BP記事検索サービス

	

服薬情報提供料

患者さんの同意を得て、 服薬状況(コンプライアンス)、服薬指導の要点等を示す文書を添えて、 医療機関に必要な情報を提供した場合に算定できます。

患者さんの相談に、いつでも快くのること

研さんを積めば、過量服用のリスクの高い患者を見抜き、一声かけるタイミングもわかるようになるだろう。

出典:Inside Outside 自殺の片棒を担ぐのはもうゴメンだ | 日経ドラッグインフォメーション | 日経BP記事検索サービス

大切なのは、おかしいと思ったときに、見て見ぬふりをせずにアクションを起こす勇気である。
「薬剤師が薬局で渡した薬が多量服用・自殺に使われている」という現状をしっかりと受け止め、できることから行動を起こしていくことが大切。

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著者プロフィール
tama

気ままに働く薬剤師。 医療情報を中心にまとめています。