30年以上前の名作も!2010年~2019年を舞台にした映画まとめ【近未来映画】
「近未来」をテーマにした映画はたくさんありますが、10年以上前に公開された作品で現在に近い年代を描いている映画って、どんなのがあるかご存知ですか?今回は公開年はとくに指定なく、物語の舞台が2010年から2019年となっている作品をいくつか紹介していきます。公開当時は遠い未来でしかなかった現代と、私たちが生きている現代の差や類似点など見つけてみましょう!
『2010年』(原作:2010年宇宙の旅)
出典:Amazon
そこに、9年前に失踪した船長の亡霊が「2日後にはここを去りなさい」と繰り返し…。 2010年 [DVD]
口コミでは賛否両論二分されるようです
オープニングがかっこいい!2001年の神秘性を引き継ぎながらも、一線を画す明快なストーリーやテンポの良さ、家族愛や宇宙船の中での緊迫したやりとりなど、2001年にはなかったような映画らしいところを描いている点がとても好きです。
モノリス、HAL9000、ディスカバリー号、そしてボーマン船長……全てが繋がり完結した時、何とも言えないものを感じました。"旅の終焉"とでも言いましょうか、それに近いものです。
キューブリックが残した非常にキューブリック色の強い世界であったのが、この作品でぶち壊された。
出典:あえて謎のままでよかった - ユーザーレビュー - 2010年 - 作品 - Yahoo!映画
なるほど。前作のを手がけたキューブリック監督の味が損なわれてしまったというような感想はいくらか見受けられました。監督が違うんだから仕方ないといえばそうですが、「世界観はそのままがよかった」という意見も一理ありますね。
2本連続がおすすめ!
2010年気になった!という方は、(当然っちゃ当然ですが)前作から続けて2本観ることをおすすめします。ストーリーが分かりやすいというのもありますが、当時描かれた9年の差が私たちの感覚とどれだけ違うかという視点で観てみるのも案外面白いです。
シックス・デイ
ターミネーターの「アイル・ビー・バック」で有名なアーノルド・シュワルツェネッガー主演『シックス・デイ』です。予告編だけでもかなり面白そうです。
2010年、クローン技術の発達によって様々な動物がクローンで生み出され、人間の生活を豊かなものにしていた。ただし、創世記で神が人間を創った日に由来する法律「6d法」により、人間のクローンを作ることは禁じられていた。
人間以外の動物でさえもクローン化してほしくないですが、作中で定められている「6d法」は然るべき法律です。しかし2010年のある日それが破られてしまい、シュワちゃんが2人になって…というお話。
2010年なんてとうの昔に過ぎ去っているので「こうはならなかったね」で済みますが、いいえそれは分かりません。現在から数年先にこの映画のような世界が現実になるかもしれないのです。あぁこわい。いとこわし。
仕事から帰ると自分とそっくりな人間が誕生日パーティしてるのですから、それはそれは腹が立ちますよね。というかはじめ意味が分からないですよね。しゅわちゃんパニックです。絵上手ですね。
SFの題材としては月並みなネタでした。この手のパターンでいつも不思議なのは後発のクローンが本人を追い越す程の能力を発揮することです。
出典:シックス・デイのレビュー・感想・評価 - 映画.com
月並み…だがおもしろい!(頑固)クローンがオリジナルを追い越すのって本当に不思議ですよね。だから余計にこわいです。タブーを犯した感がハンパないです。
ロボコップ
英語版の予告で申し訳ないですが『ロボコップ』です。物語の舞台は2010年、公開当時から30年後の世界です。めちゃめちゃ有名な映画なので何度も観てる方も多いんでしょうか。けっこう最近の作品だと思ってましたが、1987年だったんですね、意外です。色褪せない(?)。
万人が楽しめるアクションSFなのかと思っていたら、残虐描写がしっかりしていて驚いた
ヨーロッパでの公開や日本でのテレビ放送などでは残虐描写をカットするほどなので、グロ系が苦手な方は控えたほうがよろしいのかもしれません。
本編中、いくつかCMが流れるのですが、なんか...色々突っ込みどころがありすぎて、シュールな笑いを起こします。何かを伝えたいんだろうけど、よく分からないんですよ!何ですかあのボードゲームはw
出典:「よく分からんがクセになるw」ロボコップ(1987) シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価) - 映画.com
ふふふ、たしかにクセになりますね…。2014年にリメイクされたのは有名なお話ですが、2014年版が好きならぜひ1987年版も観ていただきたい!シュールな笑いを起こしていただきたい!
ポストマン
出典:Amazon 余談ですが、ケビンコスナーケビンコスナーって言われていますが本名?はケビン・マイケル・コスナーだそうです。ミドルネームってやつでしょうか。日本にも昔ミドルネームがあったというお話はまた今度…。 ポストマン [DVD]
あらすじ
物語の舞台は2013年、世界は戦争のために荒れ果てていました。
人々は独裁者が率いるテロリストに怯えながら暮らしていた。ある日、テロリストから逃れた旅の男は偶然郵便配達の車を見つけ、ポストマンとなる。
舞台になっている2013年も数年前の話。時間が経つのって早いですね…。世界に目を広げればその限りではありませんが、少なくとも全世界でテロリストに怯えるということがない現在に感謝です。
あちこちで酷評が見受けれますが…
紹介しておいてなんですが、キャストや製作費のわりに評価は低いなあという印象。3時間があっという間に過ぎる!と言いたかったところですが、(個人的には)馬がかっこよかったので満足でした。馬好きさんはチラッと観てみてください。かっこいいです。
郵便配達とはなかなか目の付け所は良いと思うが・・・・長いよ。
題材はみなさん高評価ですが、177分という時間を費やす内容ではないという声が多いようです。
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
未来の映画といえばコレ!と言っても過言ではありません。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』です。バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズは全部で3作ありますが、1作目は過去にタイムスリップするストーリーです。そして2作目で2015年にタイムスリップ。
当初から30年後の2015年の世界をいくつも的中させた!
…というのも有名なお話ですが、これが本当にすごい的中率です。こんなのがあったら良いな、と思うものが実現していくわけで、技術の発達に伴ってそのくらい誰でも思いつくだろう…という意見は屁理屈ということでよろしいでしょうか。それはそれで正論ですが、それにしても当時はまさか本当に薄っぺらいテレビが一家に一台置かれるなんて思わないでしょう。
現在では普通のことが「ありえない未来」として描かれているわけですが、私たちにまだ馴染みのない、または実現されていないものもたくさん登場しています。例えば自動で乾くジャケットとか。(扇風機付きのちょいダサジャンパーはあったような…)
自動で紐をしめる靴がナイキから登場!
これにはみなさん驚かされたのではないでしょうか。あのバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場する自動靴が現実世界にあらわれるなんて…。しかも映画に出てくる靴よりかなりスマートでかっこいい。
2色で展開され、価格は税込8万1,000円。Nike SNKRSおよびナイキ原宿、NIKELAB MA5、ドーバー ストリート マーケット銀座での取り扱いを予定する。
出典:自動靴ひも調整機能が搭載「ナイキ ハイパーアダプト 1.0」の国内発売が決定
…って、えっ!ここでもアイル・ビー・バック言ってる!(驚愕)
2017年、独裁政権が支配し社会経済が混乱したアメリカでは、テレビだけが民衆に与えられた娯楽であった。
海外の政治には疎いのでなんとも言えませんが、トランプ政権の2017年は大丈夫でしょうか…。トランプといえばもうRGのネタしか想像できません。勉強します。
『ランニング・マン』は地下に広がる巨大なコースを舞台に、トラップとストーカー(死のハンター)を突破して、ランナーが三時間の制限時間内にゴールできるかを競うゲームだった。
このゲームの名前がそのまま原題になっているのですね。
無実の罪をきせられたシュワちゃんは、無罪放免を目的にこのランニング・マンに参加します。なんとなくクラッシュとか殺し合いみたいなのも想像してましたが、残虐描写はないのでドキドキハラハラだけで見られる映画です。
じわじわこわいセリフですね。業界(知りませんが)の闇みたいなものを感じます。作中、素敵な曲と時代を感じるダンスが流れるのであわせてお楽しみください!
アイランド
予告動画なしで本編観たほうが楽しめるかもしれません!残虐描写が少々含まれております。
アイランドという題名の映画は何作か公開されていますが、なかでもこちらは有名なアイランドではないでしょうか。アルマゲドンやトランスフォーマーで世界的に有名な監督マイケル・ベイが手掛け、2005年に公開された映画です。
2019年。地球の大気は汚染され、生き残った人々は、徹底管理のゆき届いたハイテクなコロニーで暮らしていた。ここに暮らす全ての住人の夢は、唯一汚染を免れた自然豊かな美しい島「アイランド」に移住すること。
出典:アイランド (2005年の映画) - Wikipedia
大気が汚染された2019年…。2019年にはこなくともいつかは実現しそうな未来で少しこわいですね。
ハイテクなコロニーから美しいアイランドに移住するには、抽選で選ばれる必要があります。抽選のたびに一人、二人と人々に別れを告げ美しい島へ旅立っていくのですが…。あんまり書いたら面白くなくなってしまうのでほどほどにしておきますが、2019年にこんな世界があってもおかしくはないよな…と思わされる作品です。ところどころフフッとなるシーンもありますが、グロ描写も少々あるのでお気をつけあそばせ…。
ブレードランナー
出典:Amazon 原作は、フィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』となっており、日本版は1969年に刊行されています。 Blade Runner: The Final Cut (2-Disc Special Edition) [DVD] [1982] Blade Runner: The Final Cut Special Edition [Import]
あらすじ
深刻な環境破壊により、人類のほとんどが宇宙へと移住している時代。地球に残った人間たちは、人だらけの大都市で生活を続けていました。遺伝子工学により発明された人造人間は、4年経過すると感情が芽生えるため、そのタイミングを寿命とすることに決められます。
後を絶たず人間社会に紛れ込もうとするレプリカントを「解任」する任務を負うのが、専任捜査官ブレードランナーであった。
労働のために作られた人造人間が謀反することを防ぐために組織されたのがブレードランナーということですね。人間のエゴが招くさらなる労働ともいえるでしょうか。
現在から考えても2019年に宇宙への移住がそれほど進められているとは考えにくいですが、現代から37年後というとむしろ全員宇宙に住んでそうな想像までできちゃいますね。
一つの映画に様々なバージョンが存在することが大っ嫌いです。元々、リメイクもあんまり好きじゃありません。
出典:SFのカリスマ的な名作!なんだけど・・・ - ユーザーレビュー - ブレードランナー - 作品 - Yahoo!映画
そうなんです。ブレードランナー面白そう、観よう!と思っても、5つもバージョンがあってややこしいのです。最も新しいのはファイナル・カット版ですが、おそらく新しいから良いというわけでもないのでしょう。人によって好みの版も分かれるので、余裕がある方は全シリーズ見ちゃいましょう。大胆にいっちゃいましょう。
ついに続編!10月27日公開『ブレードランナー2049』