怒ってばかりで辛い!叱らないでOKな子供の感情をコントロールする9つの方法

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可愛いわが子だけど、言うことを聞いてくれない時や、かんしゃくを起こされた時、泣き止まない時はイライラしたり怒ってしまいますよね。


慌ただしい朝、ご飯を作り、子供を起こして着替えさせ、ご飯を食べさせて時間内に学校へ送り出さないといけないのに、子供がゆっくりご飯を食べていたり、味噌汁をこぼしたりすると、イラっとなり怒鳴ってしまうのもよく分かります。


怒ってばかりのママであることに、自身が辛くなってきてしまうのではないでしょうか。


今回は、叱らずに子育てをしていく方法を紹介していきます。

怒ることを選んでいるのは親自身

子どもが言うことを聞いてくれなかったり、思い通りに行動に移してくれない時、親は「どうして言うことを聞いてくれないの?!」「時間がないのに急いでよ!」と怒ってしまいがちです。


「怒る」ことを選択しているのは、親の「心の枠」に原因があるのです。心の枠とは、誰もが持つ価値観やルール、期待や思い込み、そして思惑などを指しています。


この枠の中で収まる事態であれば親は冷静を保って対応することが出来るのですが、枠外の事態に遭遇してしまうと、冷静を保てずにイライラしてしまうのです。子どもは思い通りに動いてくれないもの。これは親の「枠の外」だからイライラして叱ってしまいます。また、この心の枠はいつも同じ大きさとは限りません。


普段なら我慢して怒鳴らないことも、体調や期限が悪い時は枠が狭くなり、怒りへと発展してしまいます。それでは、どのようにすれば叱らずに子育てが出来るのでしょうか。


イライラや怒りの原因に対して「反射」しないことです!心の枠を超えてしまった時は、この「怒り」や「イライラ」の感情に反射して怒りを出さないことです。


私たち人間の脳には、「感情系」と「思考系」の機能があります。断片的な情報をつなぎ合わせて連想し、判断を合理的にしようとする思考系と、睡眠欲や食欲といった生理的な要求全般の感情系があります。怒りやイライラは、「感情系が優位になっているとき」に発生しやすいため、これらを鎮めるにはイライラを起こしてしまう前に思考系を優位にすることが解決策となります。


一旦イライラし始めると、感情を急に鎮めることは誰しもハードルが高いため、予兆を感じた時点でコントロールすることが必要となってきます。


これには以下の方法があります。

感情をコントロールする9つの方法

1 【ストップシンキング】・・・一旦「間」を取って気持ちを落ち着かせて、思考系を働かせる機会を作ることで、怒りに反射しないようにします。

イライラを感じた時に、「1、2、3」と3つ数えることで強制的に思考を停止させましょう。


2 【タイムアウト】・・・イライラして感情系が働いてしまった時に、その場から離れて「間」を作りましょう。

子どもが言うことを聞かない時や、なかなか着替えてくれない時、怒りが爆発してしまいそうになったら、「お茶を入れてくるね」「ちょっとお手洗いに行ってくるね」と10秒だけでもその場を離れて、深呼吸を取ってみましょう。

怒りの対象が目の前にないことで、一旦冷静さを取り戻すことが出来ますよ。


冷静になることで、子供にどのように話せば理解してくれるか考えることが出来ます。


3 【コーピングマントラ】・・・これはイライラしている時に、唱える魔法の呪文のことです。

「きっと何かあるはず」が最も効果的です。

子供がなかなか着替えてくれない時、「さっさと着替えなさい!」と怒鳴らずに、「きっと何かあるはず」と口にしてみましょう。


もしくは、子供に「着替えないのはどうしてかな?」と聞いてみてもいいでしょう。


子供からは論理的な回答がもらえることは期待しなくていいのです。問いかけることで、子供が着替えてくれない理由を脳は考え始め、思考系が自然と優位になってきます。


4 【ポジティブフォーカス】・・・これは子供の良いところに目を向けることで、イライラの原因から目を反らす方法です。

母の日に子供が絵を描いてくれた、とか、疲れた時に子供が肩たたきをしてくれた、という愛おしい思い出を思い出してみましょう。

子供が生まれてきてくれた時の写真をリビングやキッチンに飾り、あの時の感動や感謝の気持ちを思い出すと、怒りもおさまるはずです。


5 【クロスポジション】・・・子供に言っていることを、自分が言われたらどうか、と考える方法です。

「隣の○○ちゃんは、塾にも通って毎日お家でも勉強しているから、テストはいつも100点なんだって。だから○○ちゃんもちゃんと勉強してね」と子供に言ってしまってないでしょうか?

これと同様に、「○○ちゃんのママは料理教室に通って、料理を勉強しているんだって。だからいつも美味しいご飯作ってくれるんだよ。だから、ママも料理教室に通って美味しいご飯作ってよ」と子供から言われたらどうでしょうか?


快く「分かった、ママ頑張るね」と言える人はいるのでしょうか。


このように、怒鳴ってしまいそうになったら、言われる子供の立場になってあげて、「自分が言われたらどう感じるか」をまず考えてみましょう。


一旦「間」を取って考えることで、子供への話し方も変わってくるはずです。


6 【キープメンター】・・・これは、子育ての悩みを聞いてくれる相談相手を持つ方法です。

子育ての先輩やママ友、実母といった悩みを何でも相談出来る相手がいることで、不満を口にし、怒りを溜めるのを防ぎます。

身近にいない場合は、インターネット上の子育て支援サークルや子育て支援センターを活用することもお勧めです。


ブログや日記に悩みを書き出すことも一つの案です。書き出すことで、自分が何に悩んでいるかが明確になり、スッキリするだけでなく。自分で解決策を見いだせることもあるのです。


7 【リロケーションアイ】・・・イライラが静まらない時、気分を変えてみる方法です。

子供が寝静まった頃に一人でドライブに出かけたり、誰かに子供を預けて好きなカフェに行ってみたり、好きな女優・俳優の映画を観に行ったりと方法は様々です。

気分を変えて、違う空気を吸ったりすることで、気分が落ち着いたり、リフレッシュすることが出来ますよ。


8 【アクトカーム】・・・これは、「今日は絶対に怒鳴らない!」と決めて自分自身に言い聞かせる方法です。

子供が思うように動いてくれなくても「今日は早くしなさい!と言わない!」と決めておけば、自分自身を制御することが出来るのです。

「今日だけ」と決めていた目標を「2日間だけ」と徐々に延ばしてみてもいいでしょう。


9 【リフレーム】・・・これは、怒りの原因である「心の枠」を変える方法です。

「上の子は着替えも自分で出来てご飯もしっかり食べるのに、下の子は自分で着替えも出来ない上にご飯も半分以上残す」とイライラしてしまいますよね。

「どうしてお兄ちゃんは出来るのに、○○くんは出来ないの?!」と特に朝の慌ただしい時だと言ってしまいますよね。


そんな時にこの方法を用いるのです。


「兄弟でも、出来ることや、食べるスピードや量が違って当たり前なんだ!」と考え直す(リフレーム)ことで、子供を叱ることがなくなります。

さいごに