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人間にすべてを託した昆虫「カイコガ」の可愛さ&か弱すぎる生態まとめ
殿堂

人間にすべてを託した昆虫「カイコガ」の可愛さ&か弱すぎる生態まとめ

Author:
tolawotolawo
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人間にすべてを託した昆虫「カイコガ」の可愛さ&か弱すぎる生態まとめ

カイコといえば白い幼虫

カイコ」というと、白くてモソモソしたガの幼虫。実物は見たことがなくても、なんとなくどんな虫かは知っている方も多いでしょう。では、その白い幼虫がカイコガ(成虫)になったらどんな姿をしているかはご存知ですか?そういえば見たことないかも…という方も意外と多いかもしれません。


※ここから幼虫やガの写真が連発しますのでご注意ください。
 

クワを食べて絹をつくってくれる

安心してください、写真はぬいぐるみです。

カイコガはみなさんご存知の通り、クワの葉を食べて繭と呼ばれる蛹になり、私たちはそこから絹を取り出します。そして成虫のガ完全変態の昆虫です。古くから私たちの生活に不可欠なものとして大切にされてきましたが、カイコガは完全に家畜化された唯一の昆虫で野生には存在しません。その理由はなんと人間がいないと生きていけないから。

外に放したら風に飛ばされる

人間のためだけに生まれてきて、人間のだめだけに蛹になるなんて…外に放してやろうな…なんてピュアな方もいらっしゃるかもしれませんが、実はカイコにとっては人間に飼育されるほうが幸せなのです。というよりも、むしろカイコにとっては人間様様なのかもしれないのです。
もし外に植えてある枝につかまらせて一晩放置しておくと、間もなく誰かのご飯になってしまうでしょう。仮にぴゅーっと風でも吹けばポトッと落ちてしまうかもしれません。枝にしっかりとつかまる脚力が備わっていないからです。めちゃめちゃか弱いです。

そもそもカイコガはどうやって…?

人間がいないと生きていけない昆虫が、そもそもなぜこの世に存在しているのでしょうか?これはとても不思議ですし、誰でも疑問に思うでしょう。これに答えるにはカイコガの起源について探ればよいわけですが、なにしろその起源が古すぎて何もわからないのです。

左:カイコ 右:クワコ

カイコガの祖先は「クワコ」で、中国大陸で家畜化されたというのが一般的な説になっています。しかしそれもあまり信ぴょう性がないのです。クワコを飼いならしてカイコを家畜化させた経緯がまったくわからず、果てにはカイコガは私たちには知り得ない未知の昆虫ではないかとまで言われているくらいです。

人間に命を捧げすぎ

それはそれはもう、生物としての能力をこんなに捨てていいのか?と思うくらいの捧げようです。まず足のちからが弱すぎるのは前述した通りですが、そもそも昆虫としては真っ白な色が危険すぎるのです。攻撃するすべを持っていれば良いのですが、あんな真っ白なボディをささげられては「私を食べてください」と言っているようなものなのです。もっとも、人間の飼育下でしか生きられないので自然界での捕食を危惧する必要はありませんが……。

さらに、カイコガの幼虫はエサがなくなってもじっとしているのだそう。ご主人様を信じて文句も言わずに待っているというわけです。なんという身の捨て方。

そして成虫になると…!

私たちがカイコガの成虫の姿を知らないのは、成虫になる前に絹を取り出す際に死んでしまうからです。成虫になれなかった子たちは他の家畜動物や魚の餌になったり、つくだ煮として私たちの腹を満たしてくれる存在になります。死んでもなお人間に奉仕するというわけですか…感謝しなければなりません。

…が、絹を取り出すことなくさなぎから成虫になった(羽化した)場合はどうなるのでしょうか。
 
成虫の写真がこちら↓
おおう……なんというアイドル顔。超キュートです。大きさは指先に乗るほど小さいのだそう。抱きしめたくなる可愛さです。

飛べないしエサを食べられない

か弱い幼虫の時代からせっかく可愛い姿になれたのですから、元気に飛び回ってエサを口にするところを眺めたいですよね。しかし本当に同情すべきなのはここからで、見た目では飛べそうなのにまったく飛べないのです。バサバサと羽ばたく程度ならできるようですが、脚と地をさよならさせることはできないのだそう…なんのための羽なんだ。 しかも極めつけはエサを食べられないときた。食べられる物がないからではなく、ガの体に口がないからです。さらに羽をもって生まれ変わったあとの寿命は10日程度と驚くほどの短さ絹を取り出すときに殺されるのが幸せなのか、それとも少しでもキュートな子孫を残すほうが幸せなのか…。ガと話せる人ってさすがにいないのでしょうか。

神秘的な昆虫、カイコガ

人間との古すぎる歴史をもつカイコガのか弱さと可愛さ、少しわかっていただけたでしょうか?絹や食料以外にも、実験や研究の場で役に立ってくれているガ様。生活のどこかに関わっているかもしれないカイコガへのありがたみを深めていきましょう!

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著者プロフィール
tolawo

フリーランスで活動中...。 まとめを含む記事の執筆、書き起こしなど。立派な実績はありませんので書きまくって腕磨きます。