【初心者】VOCALOIDの使い方を解説
VOCALOIDを買ったけど使い方がわからない方向けの記事です。
1.ボーカロイドを使ってみたいけど難しそう・・・
ニコニコ動画でボカロ曲を聴いて「自分もやってみたい!でも難しそう・・・」今の時代そう思う人も多いと思います。
たしかに作曲、編曲などすべてを1から覚えるとなると非常に時間もかかるし気力もいります。
しかしボカロを使って楽しむということに焦点を当ててカバー曲の作り方を解説していきたいと
思います
2.まずは画面の見方から!
VOCALOIDの編集画面は2つに別れています
緑枠の1が「ピアノロール」部分。赤枠の2が「パラメータ」部分
それぞれの使い方を見ていきたいと思います
【ちょっと一言】こちらはCubaseという作曲ソフト専用のボカロエディターですが
エディターのみ(スタンドアロン版)を使っている人は1の上に
「トラック」部分も表示されています。
ボカロエディタは1~4までが存在しますが2以上は多少の違いは
ありますが同じ要領で扱うことができます。
本記事ではCubase版を用いて説明していきますがスタンドアロン版でも同様の手順で
VOCALOIDを扱うことができます。
ピアノロールの使い方
ピアノロールは楽譜(midi)を打ち込んでいく部分です。
楽器未経験でVOCALOIDを触る方がつまずくのはここだとでしょう。「ボカロに興味を持って始めてみたけど耳コピなんてできない!」
ってやつですね。
耳コピについては経験がモノを言うので省いて、他のボカロP、UTAUPが公開したデータを借りる方法を書いていこうと思います。
書いていませんでしたが本記事では「とりあえずカバー曲を作る」を目標にしていますので。
※データを借りる方法は別記事で執筆中です
パラメータの使い方
パラメータ部分はエディタのバージョンによって表示やパラメータの効きが異なってきます。
左:Vocaloid4のパラメータ画面右:Vocaloid2、3のパラメータ画面
画像のような10種類のパラメータが存在し、ここをいじることによってVOCALOIDの歌い方や声質、声の音量が変わります。それぞれの違いを見ていきましょう
VEL:ベロシティ子音の長さを調整できます。短く切るとスタッカートが入ったような歌い方に!
DYN:ダイナミクス
声の声量を調整。音の強弱でメリハリをつける時に使います。
神調教と言われる歌わせ方をするには必須のパラメータ!
BRE:ブレシネス
発音する際の息の量を変化させるパラメータ。私はCLEと合わせてハスキーな
声作りに利用しています。
BRI:ブライトネス
声の明るさを調整します。ウキウキした曲はBRIを上げて暗い曲は下げることで
雰囲気を出せます。
CLE:クリアネス
声をシャープにします。BREと合わせるとハスキーな声を作れます
OPE:オープニング
口を開ける大きさによる発音の変化を再現します。
GEN:ジェンダーファクター
下げると女性風、上げると男性風の声に変化します。女性ボーカルでGENを下げ
まくると幼くなります。タコルカボイスはGENを下げまくることで作れます。
POR:ポルタメントタイミング
音符から音符へ音が移る際の滑らかさを変えることができます。
音の繋がりがしっくり来ない時にしかいじりません。
PIT:ピッチベンド
細かい音程を修正できます。「五線譜上で表せない細かい音を表現できる」
と言うとわかりやすいでしょうか?
こちらも神調教と言われる歌わせ方をするには必須のパラメータです
PBS:ピッチベンドセンシビティー
ピッチベンドの変化する幅を変える時に使います。私は使っていません
以上がVOCALOIDのパラメータ10種類です。かなり数が多く、戸惑ってしまうかもしれませんがよく使うパラメータは限られて
いますのでご安心ください。実際に調教(調整)の際に何を使うのか見ていきましょう。
調教は大きく分けて2段階の工程を経て完成する!
ボカロを調教するには1基礎となる声質を選ぶ
2それぞれの音の発音を調整する
という2つの工程を経ます。
「1基礎となる声質を選ぶ」ですが
曲は暗い曲か明るい曲か?、子供が歌う?それとも大人?といったような
歌手としてのイメージを形作り、ベースの声を作り上げるのです。
ここで使うパラメータは私の場合は
GEN、BRIの2つだけです。
(たまにハスキーボイスを作りたくてBRE+CLEも使います)
さっそく少し声づくりをしてみましょう。今回は「いつも元気な高校生ボーカル」をイメージしてみます。
まずはエディター上部から鉛筆ツールを選択してください
この鉛筆ツールでパラメータを変更しましょう画像の矢印の値が任意の値でマウスを長めにクリックすると・・・
クリックした部分以降全てが同じ値になります
では「いつも元気な高校生ボーカル」を作りましょう!
*初音ミクを使用する場合初音ミクの年齢設定は16歳です。元々の声が少し幼いのでGENを70まで上げてみましょう。
そして元気さを出すためにBRIを100前後まで上げてみましょう
*鏡音リンを使用する場合初音ミクよりも幼い声ですのでGENは70~85まで上げましょう。
リンpowerなどを使用する場合元からパワーいっぱいの声ですのでBRIは80ほどまで上げると
良いかもしれません
*結月ゆかりを使用する場合ゆかりさんの声はかなり落ち着いた大人っぽい雰囲気ですので少しGENを下げましょう。
GEN50くらいでどうでしょうか?落ち着いた感じから元気さをだすために
BRIは100~110あたりまで上げるといいかもしれません
とりあえず3人のVOCALOIDでの「いつも元気な高校生ボーカル」ボイス例を作ってみました。このようにVOCALOIDの種類によって元の声質が違うので自分のイメージする歌手に
どのように近づけるのか?ということを考えて調整する必要があります。
他人の所持しているボーカロイドでは無く、自分だけのボーカロイドのキャラ作りができるので
慣れてくるととても楽しい作業になると思います。
それぞれのボーカロイドの特徴を抑えつつ色々と試行錯誤してみてください。
以上がボーカロイドの調教第一段階「地声の作り方」ですかなり長い記事となってしまいましたので
第二段階の「音の発音を調整する」は別記事にて紹介したいと思います