【あなたは大丈夫!?】ホルモンバランスが乱れた時の危険性
ホルモンバランスが乱れると、生理不順、生理痛、不正出血、PMS(月経前症候群)、自律神経失調症、不妊、更年期障害、肌荒れ・ニキビなど様々な症状を引き起こす可能性があると言われています。
意外と知られていない!?ホルモンバランスとは?
ホルモンは私達の体内にある物質で、様々な機能を調整する働きを持っているものであり、その数は100種類以上にも及ぶと言われています。私達の体にはホメオスタシスといって、体の恒常性(一定に保とうとする働き)を維持する働きが備わっており、ホルモンはその役割を担っています。
また、よく「寝る子は育つ」と言われますが、これは睡眠時に脳の下垂体からの指令により〝成長ホルモン〟が分泌されるからです。
このように、ホルモンは私達が生きる上でなくてはならない存在なのですが、特に女性にとっては「女性ホルモン」の働きがとても重要になります。
ホルモンバランスが乱れると引き起こす可能性がある症状は?
生理不順
□過少月経月経血の量も少なく、2日以内で生理が終わってしまうこと。エストロゲンとプロゲステロンの分泌が少ないことにより起こるとされている。
□頻発月経
生理周期が24日以内であること。エストロゲンの分泌が少なく十分に卵胞が発育しないまま排卵したり、プロゲステロンの分泌が不十分であったりすることが考えられる。
□過多月経
8日以上出血が続くこと。子宮内膜症や子宮筋腫の疑いがある。
生理痛
□器質性月経困難症子宮内膜症や子宮筋腫など子宮内や卵巣などに何らかの病気があるために起こります。病気の治療を行うことで症状は改善します。
□機能性月経困難症生理中は子宮の収縮が促すためにプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。このプロスタグランジンは痛みや炎症を起こす働きがあるため、このホルモンが異常に分泌されると強い痛みを感じてしまいます。
不正出血
不正出血とは、生理ではないのに子宮から出血してしまう症状のことです。これはホルモンバランスの乱れにより、子宮内膜が刺激され子宮内膜が剥がれてしまうことで起きます。また、子宮筋腫や子宮がんなどが原因で起こる場合もあります。基礎体温を測るとともに、毎月不正出血がある場合は早めに受診しましょう。
PMS(月経前症候群)
生理が始まる前までの期間に起こる症状のことです。排卵後に起こるホルモンバランスの変化によって起こり、以下のような症状を引き起こします。身体的症状:腰痛、肩こり、頭痛、便秘 など
精神的症状:集中力低下、やる気低下、イライラ、落ち込み など
治療法のひとつとして、低用量ピルの服用が挙げられます。ピルを服用することで排卵がストップし、自身のホルモン分泌が低下します。それによりPMS(月経前症候群)を抑えることができます。
自律神経失調症
めまいやふらつき、動悸、息切れ、倦怠感、疲れ、手足の冷え、発汗、のぼせ、頭痛、不眠、食欲不振……これらの症状が起こる自律神経失調症は、実はホルモンバランスの変化と密接にかかわっています。女性ホルモンの分泌は、脳(視床下部・下垂体)や神経からの指令で行われています。そして、このホルモン分泌の指令を出す脳の部位と、自律神経をコントロールする脳の部位は近いところにあります。そのため、ホルモンバランスが乱れると自律神経まで不調をきたし、逆に自律神経の不調からホルモンバランスが乱れてしまうことがあるのです。
自律神経失調症の治療は、症状の改善を図るとともに、ホルモンバランスと自律神経を上手くコントロールしながら治療を行うことが重要です。
不妊
赤ちゃんができにくい不妊の原因は様々ですが、その一つとしてホルモンバランスの乱れも挙げられます。□高プロラクチン血症
プロラクチンというホルモンが異常分泌する症状です。このプロラクチンは通常出産後の授乳期に分泌されるものであり、受精卵が着床しにくくなってしまいます。
□黄体機能不全
プロゲステロンの分泌が減少することで、排卵後に子宮内膜を妊娠に適した状態に維持するのが困難になってしまいます。
排卵障害排卵が行われない、または排卵できるような卵子の準備が整わない状態です。
更年期障害
加齢によりエステロゲンの分泌が減少することで、のぼせ・めまい・動悸・発汗といった症状が起こります。これらの症状が続くと、うつなど精神的な症状へと発展してしまうケースもあるため、症状に気付いたら早めに受診することが大切です。
肌荒れ・ニキビ
肌荒れ・ニキビの原因は、実はホルモンバランスの乱れが大きく関係していると言われます。ホルモンバランスが乱れて女性ホルモンの分泌が減少すると、男性ホルモンが過剰に分泌されます。男性ホルモンには、ニキビや肌荒れの元となる皮脂の分泌を活発にする働きや、毛穴を塞ぎやすくする働きがあるため、肌荒れ・ニキビを引き起こしやすくしてしまうのです。
女性ホルモンバランスが乱れる原因
①不規則な生活や睡眠不足女性ホルモンが分泌されるのは、22時から2時の間がピークです。
不規則な生活や睡眠不足は身体のリズムを乱し、女性ホルモンバランスを崩してしまうことになります。
②偏食やダイエット
食事は健康の基本です。偏食やダイエットで食生活が乱れてしまうと、女性ホルモンバランスが乱れる原因となります。バランスの良い食事を心がけましょう。食材の中には、女性ホルモンバランスを補助するものもあります。
③ストレス
肌荒れや生理不順が起こるのは、ストレスによって女性ホルモンバランスが乱れたことが原因である場合があります。
④更年期・思春期
女性は年令によってホルモンバランスが変調します。これは生命のメカニズムなので誰にでも起こることです。問題は、そのことによって体調を崩しすぎないように適切にケアすることです。
⑤ファッション
おしゃれのために無理して薄着になったり、身体を締め付け過ぎる下着や洋服を着てしまうことは女性にはよくあることです。
身体にかかったストレスが女性ホルモンバランスを崩してしまうことがあります。
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