神戸製鋼所・稼働中の原発などに納入の部品データ改ざんスキャンダル

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原発部品をつくる日本の大企業神戸製鋼所グループの供給部品のデーター不正スキャンダルが発覚

 東京電力ホールディングス(HD)は13日、福島第二原発向けの配管部品として、データ改ざん問題を起こした神戸製鋼のグループ会社の製品が納入されていたと明らかにした。製品は、実際には計測していない検査データを記載して納入されていた。ただ、部品交換前で東電の倉庫に保管されており、「原発の安全性に問題はない」(東電HD)としている。福島第二原発は東日本大震災後、運転停止が続いている。

 東電HDによると、製品を納入したのは神鋼メタルプロダクツで、同社から報告を受けた。それによると、2016年9月から17年8月末までの部品の「寸法成績表」の一部で、実際には寸法を測定していないのに、測定したように装っていたという。

出典:神鋼の不正製品、福島第二原発にも納入 交換前で未使用:朝日新聞デジタル

	

アルミや銅製品をつくる神戸製鋼所長府製造所

性能データの改ざんが行われていた=11日午後、山口県下関市、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

原子力規制委員会へ稼働中の原発を止めて部品の検査と結果の公開を求める環境団体

出典: データ不正スキャンダルの神戸製鋼 原発の部品は本当に大丈夫?

東京電力は今月の13日、福島第二原発に納入された神戸製鋼のグループ会社神鋼メタルプロダクツの熱交換器用配管が、必要な計測をされていなかったことを明らかにしました(注3)。規制委は現在までに、神戸製鋼のスキャンダルに関して、日本の原発や燃料サイクル事業者に、調査や対応を求める正式な文書による指示を出していません。更田委員長は、10月18日の原子力規制委員会委員長定例会見で、「それ(福島第二原発)以外の情報をつかんでいるわけではない」「今、つかんでいる情報の限りにおいては、安全上の問題に直ちに結びつくものというのは見つかっていないので、今、注視している」と述べるにとどまっています。

出典: 2017/10/25 グリーンピースら6市民団体、規制委に神戸製鋼原発関連製品の緊急調査を要請

10月9日の週    原子力規制事務所経由で各事業者に対し、今回の事案に関係した製品が納入又は使用されていることがわかれば原子力規制庁に連絡するよう伝達

10月13日(金) 東京電力が、福島第二原発の在庫品に不正品あったと発表

10月17日(火) 関西電力、九州電力と面談の際、事実関係の確認含め調査を行うように依頼

10月18日(水) 四国電力と面談の際、事実関係の確認含め調査を行うように依頼

10月23日(月) 電力事業連合(電事連)に対し、事業者の調査状況を11月9日の会合で報告するよう依頼(電事連は、検討すると返答)

10月24日(火) 23日の依頼への返答として、会合での報告を確定的な報告は困難と返答した電事連に対し、会合で調査状況を説明するよう依頼(電事連は、検討すると返答)

10月25日(水)神戸製鋼と面談し、同社の不正問題への対応の説明を受ける。規制庁は、原子力関連製品に問題が確認された場合の情報提供を依頼(神戸製鋼は了解したと回答)

10月27日(金) 日本原燃、ウラン濃縮工場に不正品あったと発表

出典: データ不正スキャンダルの神戸製鋼 原発の部品は本当に大丈夫?

国際環境NGOグリーンピース
		

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