高齢者、赤ちゃんも油断できない冬の突然死に気をつけよう。
冬に前触れもなく突然死亡するケースがあります。
高齢者の事故
高齢者らが入浴中に死亡する事故だ。急激な温度変化で血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす「ヒートショック」が要因になることも多い
経験的に、前日よりぐんと冷え込んだ日に、急性大動脈解離や急性心筋梗塞、脳出血など、血管が原因の病気が急に発症して亡くなった方を解剖させていただくことがある。
出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20171124-00078407/
県内では昨年1年間に178人が入浴中に亡くなっており、県は「室内の温度差を小さくするなどの予防策を取ってほしい」と喚起する。
死因は心疾患が80人。水死が64人、脳疾患が7人などと続いた。ヒートショックが要因になった可能性もある
赤ちゃんにおこる「乳幼児突然死症候群」(SIDS)
冬に多いため、厚生労働省では毎年11月をSIDSの対策強化月間に定め、啓発運動を行なっている。2017年10月末、SIDSの発症率を低くする3つのポイントを発表した。
「乳幼児突然死症候群」(SIDS)の対策が政府からでている
乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)は、これまでに目立った病気もなく、健康に過ごしていたにも関わらず、眠っている間に突然死してしまう病気です。
(1) 1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけに寝かせましょう
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。
(2) できるだけ母乳で育てましょう
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。
(3) たばこをやめましょう
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。