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【洒落怖】ホテル跡でサバゲー(ほんのり・中編)

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【洒落怖】ホテル跡でサバゲー(ほんのり・中編)

Author:
ankouankou
Posted date:
【洒落怖】ホテル跡でサバゲー(ほんのり・中編)

『ホテル跡でサバゲー』

310 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/07/08(日) 22:44
何かがやってくる体験ならしたことがある。 

リアル工房の頃、十数人でサバゲをやったときの話。
場所は良くある荒れはてたホテル跡で、人家からかなり離れているので誰も来ないし、 
出るという噂からヤンキーすらあまり来ない。 
それに、ゲームに興奮するあまり嫌な気分は吹き飛んでいたし、
怖いと言うと馬鹿にされる風潮が仲間内にあった。

さんざ遊んだ後、五階の大部屋でみんな集まって装備の手入れをしていると、 
誰ともなしに「遊んでいる最中に気配を感じる」と言い出した。 
狙い狙われる遊びだから気配がするのは当然なんだけど、
それとはちょっと違うと言う奴が殆どだった。 
かくいう俺もそうだった。

311 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/07/08(日) 22:45
そんな話をしていると、下階から誰かが上がってくる足音が響いた。 
車やバイクが来た音がしないので、肝試にきた集団ではないようだった。 
みんな強力なライトをもっているので窓から下を照らしたけど、
自分達が乗ってきたバイク以外は何も無かった。 
付近に民家はないし、数十分の山道を歩いて登ってきたとは思えない。 
この頃になると頭の片隅に噂話が渦巻いていたけど、
強がりたい年頃だったし気分だけは兵士なので、足音の存在を確かめようとした。 
部屋から顔を出して階段の方をライトを照らしながら、
「警察の方ですか?僕達遊んでいるだけですけど」とか、
「肝試しですか」と呼びかけても返事無かった。 
その間も足音は段々と近づいてくる。
「何か用ですか?」「お邪魔だったら帰りますけど」
と幾ら話し掛けても一向に返事が無い。 
この頃になると本気で怖くなってきた。
ヤバイ帰ろうという事になり、荷物を手早くまとめ、
「大声を出すな」とか、「走り出すの禁止」と言い合って廊下に出た。 
そして足音のする階段とは別の階段から降りることになり、
下る前にもう一度足音のする方をみんなで見た。

312 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :2001/07/08(日) 22:45
嫌なことに足音はこの階まで達して廊下にまで響いているけど、
ライトの光の輪に中に誰も居ない。 
そして足音がだんだんと早くなって早足になると、
先の取り決めを忘れてみんな走りだした。 
階段を駆け下りでいると上で物凄い音がしたけど、
もしかしたら足音が反響しただけかも知れない。
でも十分怖かった。 
「ヤバイヤバイ本気でヤバイ」と言いながら駆け下り、バイクに乗って、
エンジンのかかりの悪い奴に罵倒しつつ、誰もがホテルから目が離せないでいる。 
そして全員のエンジンがかかると、我先にと走り出した。 

麓のコンビニまで行くと、これで安心と言う気がしてきた。 
そして店の前で話していると、俺は気が付かなかったけど、
数人が走り去りながら窓から顔が見えたと言った。 
さらに真っ先に走り出した奴が、
廊下で男女ともわからない青白い顔がとつぜん見え、体が透けていたと語った。 
コンビニの駐車場から山の上を見つつ、もう行かないと決めた。

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著者プロフィール
ankou

怖い話を中心にしてまとめています。