殿堂

世の中、便利になりました。 便利になった反面、「アウト」なことも多くなったのではないでしょうか。 たとえば「違法に漫画が無料で読めてしまうサイト」。 ここで好きな漫画を読み続けてしまうと、結局は自分の首を絞めてしまうことになるかもしれません。 作者にお金が支払われなくなり、結果として漫画がなくなる可能性がありますからね。
有名な無料サイト「漫画村」は違法じゃないのか?
まず、漫画村が違法ではないのか、という問題についてから考えていきましょう。 数々の有名漫画を掲載している漫画村は、違法サイトではないのでしょうか? 漫画村の運営側は、違法ではないと主張しています。
漫画村はネット上に落ちている画像を機械で収集して保存しているウェブ型クローンサイトです。 保存元で非公開になると見れなくなります。 サイトは無料で利用できます。
出典:漫画村について
簡単に言うと、漫画村はサイト運営者が漫画をアップしているわけではないみたいです。 ウェブ上に転がっている画像を、載せているだけのようです。 引用しているから違法じゃない、ということのようです。 少なくとも、そう主張しているのですね。 これが「引用」になるのかどうか…私は法律の専門家ではないので判断できませんが、個人的な意見を言えば、限りなくブラックに近いのではないかと思ってしまいます。
最近は違法なアップロードでドメカノを読んでる人が目に余る…。その筆頭である「漫画○」(名は伏せる)の注意書きを読むと「違法アップロードは個々人でされたものなので、そこにリンクを貼ってるだけのここは違法じゃありませーん」的なふざけたこと書いてる。漫画、出版界を衰退に追い込む巨悪だわ。pic.twitter.com/mNj6VfhqKK
違法、違法じゃない、論争は一度忘れてみましょう。 私は思うのですが、下のどちらかを満たしていないサイトを見続けると、結局自分の首を絞めるのではないかな、と。 ・著作者に許可を取っていないサイト ・著作者にメリットがないサイト 漫画を読みたい場合は、著作者の許可を取っているサイトか、もしくは著作者に何かしらのメリットがあるサイト(金銭が入るなど)で読むのが良いのではないかなと思います。
無料サイトを読み続けると、どうなってしまうのか?
無料サイトで漫画を読み続けてしまうと、結局はその作品の続きが見られなくなってしまうかもしれません。 そして、その業界が縮小していき、娯楽が減っていくことにも繋がるかもしれません。 その辺りのことは、漫画家の成田 成哲さん(ジャンプ+で「マッチョグルメ」を連載していた方)がTwitterにて、こんな漫画を描かれています。
違法漫画サイトに関しての作家の嘆きを漫画にしました。pic.twitter.com/B6UhNrl94M
「単行本の売り上げで作品の存続が決まる」 重たい言葉です。 ファンからすると、「いやー面白い漫画がタダで読めるなんて良い時代になりましたね!」と気軽に言えますが、漫画家からすると「頑張って描いた作品がタダで読まれるなんて、辛い時代になりましたね」となるわけです。
ちなみに、漫画家視点で考えると漫画喫茶はどうなのでしょうか?
返信先: @00Natural_H_Gさん
作家からしてみたら、漫画喫茶もちょっときついです。
ただし件のサイトのようにどこでも読める訳ではないし、お金は払うので「面白い物も無料だ」という一番まずい価値観には繋がらないのでまだマシかなと思ってます(^^;
でも勿論一番の還元は単行本購入ですm(__)m
ただし件のサイトのようにどこでも読める訳ではないし、お金は払うので「面白い物も無料だ」という一番まずい価値観には繋がらないのでまだマシかなと思ってます(^^;
でも勿論一番の還元は単行本購入ですm(__)m
これは私も意外でした。 漫画喫茶も「ちょっときつい」と仰っています。 ただし、違法サイトと比べればマシだとも仰っています。
では、今度は。古本はどうなのでしょう?
返信先: @usachino_さん
古本は新本が買われた後に生まれるのでまだマシかなとは思います。
勿論、新品単行本購入が作家にとって一番の還元ではありますm(__)m
勿論、新品単行本購入が作家にとって一番の還元ではありますm(__)m
こちらも、「マシ」のようです。 その作家を応援したいのであれば、単行本を購入するのが一番のようです。
では、電子書籍はどうなのでしょう?
単行本って、置く場所がなくて困りますからね。
ファンとしても、電子書籍を否定されてしまうと困りますよね。
これに関しては、漫画家の三家本礼さん( 代表作「ゾンビ屋れい子」)が大きなヒントを与えてくれています。
「電子書籍は作家さん的に利益率が低いと聞いたので紙の本で買うようにしてます」という発言を見かけたのですが、個別の契約内容次第なので一概には言えません。ただ、紙の方は初版発行部数というものがあって、この部数分の印税は初めにまとめて貰える。ここが作家にとってありがたい点です。
電子書籍だと、原則的に作家は「一冊売れたら一冊分貰える」。それ以上はなし。ただし紙の本と違って、出版側には在庫リスクなどがなく、絶版の概念がありません。したがって、ずっとタイトルが生きることにもつながります。作家にとっては一長一短、読者様はどうぞお好きな方を!
電子書籍は、バッチリ作家の応援になるようです。 ホッとしますね。笑
探している漫画が書店で見つからないとき「作家を応援する方法」
次に。書店で漫画を探す場合の話です。 書店で漫画を探しても、その店にない時ありますよね。 こんな時に使える、漫画家を応援する方法をご紹介します。
これは、重版するための裏ワザです。 ちなみに、重版というのは、Google先生曰く。 「一度出版した図書を、再びあるいはそれ以上、印刷出版すること。また、その図書。」 とのことです。
【拡散希望】探している漫画が書店で見つからない。でも重版はかからない。何故?というお話。pic.twitter.com/9vOIbZGs9e
拡大したものが、こちら↓です。
私は最初からアマゾンなどで買うか電子書籍を買うので書店に行きませんが、大好きな作家を応援したい方は書店で試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
好きな作家や漫画家を応援したいのであれば、違法の無料サイト(もしくは限りなくブラックに近いサイト)は避けた方が良さそうです。 単行本を買うか、電子書籍を買って応援するべきかもしれません。 もしくは、著作者の許可をとっているサイトでの閲覧なら良いと思われます。 どうぞ、参考にしてみてください。

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