社会人から看護学校に通うのは不可能か

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社会人看護学生
社会人から看護師になりたいと思っている人は増えています。

実際のところ社会人から看護師になることは不可能なことなのか、可能なことなのか。

社会人経験を積んでから看護師になる人も多いでしょう。

厚生労働省でも看護師不足を解消するために社会人経験者の看護師養成については指針を決めています。

 社会人経験者は、高校を卒業してすぐに入学する学生とは異なる特性があります。例えば、

一定のレディネスを持った成人学習者である一方で、入学時の基礎学力にばらつきがみられ、

対人関係の構築や日常生活でのコミュニケーション能力においても、社会人経験を経たこと

によって一定のレベルを獲得していることが多いと考えられますが、その質やレベルもさま

ざまです。看護師養成所には、このような多様性のある社会人経験者に対して、学習や心身

の健康、家庭の事情等のさまざまな側面において個人個人に合ったきめ細かな対応が求めら

れています。教員には、多様な社会人経験者が将来看護師として活躍できるよう、長所を引

き出し、短所を補うために、教育力・指導力を高めていくことが、今後ますます求められて

いきます。

 そこで今回、社会人経験者を受け入れる準備を整え、社会人経験者がより学習しやすい環

境を提供することで、これまで以上に質の高い看護師を養成することを目指し、厚生労働科

学特別研究事業や看護職員確保対策特別事業での報告等を踏まえ、「看護師養成所における社

会人経験者の受け入れ準備・支援のための指針」を作成しました。

出典:

	

社会人から看護師になろうと思ったらまずやること

社会人から看護師になろうと思ったらまずやること。

①看護学校を決める

②学費の面を考える

③学校に通っているときの生活費について考える

④仕事を辞められるか考える

⑤看護学校を受験する

①看護学校を決める

看護学校はどこでも入れる訳ではありません。

年齢制限があるところもありますし、社会人入学を受け入れていないところもあります。

社会人入学を受け入れているところでも定員枠が少ないところもあります。

社会人入学を歓迎していて1クラス40人定員の半数が社会人、半数が現役生という学校もあります。

学校選びは社会人入学をどれくらい受け入れているのかをよく調べた上で決めるといいでしょう。

②学費の面を考える

看護師の国家試験受験資格を取得するためには看護師の養成学校へ行かなくてはいけません。4年生の看護大学、または大学の医学部看護学科、看護専門学校などがあります。看護専門学校の場合は3年で資格取得を目指します。学費は専門学校だと年間80万円程度かかります。それとは別に教科書代や実習への交通費、学校に通うための交通費などもかかるので、年間100万は見ておいた方がいいでしょう。就職先から奨学金として学費を出してもらうという方法もありますし、日本学生機構のようなところから奨学金を借りることもできます。

③学校に通っているときの生活費について考える

四年生の大学なら少しは余裕があるかもしれませんが、看護専門学校の場合は、ほぼ仕事やバイトはできないと思っておいた方がいいでしょう。学校は全日制ですし、学校の授業が終わってからも実技の練習などありますし、課題、レポートもたくさん出されますので、長期休暇時以外はバイトなどはできません。その間の生活費について考えた上で看護学校へ通いましょう。貯蓄を十分にした上で通う、学費は病院の奨学金を借りて、生活費を日本学生機構などから借りることも可能です。

④仕事を辞めることができるかどうか

さきほども書きましたが、看護学校はハードですし、全日制ですので、当然仕事を辞めることになります。仕事をやめなければ通えません。受験して合格してからでも退職できるのか、それとも受験勉強も含めて退職するのかなどしっかりと考える必要があります。

⑤看護学校を受験する

看護学校の受験ですが、社会人枠を設けているところが増えています。

自己推薦枠などがある学校もありますので、学科試験以外に、面接、グループディスカッション、小論文などで決定するところもあります。

看護師になるためにはとにかく看護学校に入学しなければいけません。社会人ですので十分な時間を受験勉強に費やすこともできないかもしれませんが、医学系の学校を受験するための予備校もあります。予備校に通うか、家庭教師をつけるか、独学でも受験勉強は必要です。何度も不合格になり何度も受験してやっと合格して入学したという人もいます。

筆者の看護学校入学まで

私は35歳の時に看護学校に入学しました。

病院でリハビリ助手のパートをしていたので、その病院で学費は奨学金で出してもらいました。

入学金や教科書代は自分で支払いました。学校まで電車を乗り継いで1時間はかかるところにあったので交通費も必要でしたから、日本学生機構からも奨学金を借りました。

看護学校選定は、自分の私立病院協会母体の学校を選びました。

この学校は社会人受け入れを積極的に行っていて、クラスの半数が社会人でした。

受験枠もいろいろとあり、私は施設長推薦枠で受験し合格しましたが、それ以外に短大推薦、大学推薦、自己推薦などもありました。推薦枠以外では社会人枠として一般試験がありました。

私が受験したのはその年の第一期でしたが、倍率は11倍くらいだったと記憶しています。

一発合格しましたが、受験科目は現代文、面接、グループディスカッションでした。

現代文は私立大学レベルを勉強し、過去問も勉強しましたし、受験1か月前に、駆け込みで単発の家庭教師の先生に来てもらって少し見ていただきました。

著者プロフィール
Sharetube