理系大学生必見!研究室選びのPOINT
理系学生の皆さんの多くの方が研究室に配属されることになるでしょう。早いと学部3年の後半から、遅くとも4年次には配属されているはずです。そして大学院を含めて少なくとも3年間はそこで研究をするでしょう。本日はこの大事な3年間を過ごす研究室選びのPOINTを説明します。
そもそも研究室配属はどのように決まるの?
これは各大学によって重視する点が変わりますが、まず希望を取った上で成績と面接で判断されます。ここで重要視されるのは成績です。人気の研究室であれば1年時からコツコツ良い成績を残しておかないと肺臓されるのは難しいことが多いです。また成績だけではなく、出席率も見られます。さらに人間性(特にコミュニケーション力・協調性)や課外活動(サークル・部活での役職、アルバイト)も重要です。ここで言いたいことは、数年後の研究室選択のために、GPA(成績)はしっかりとることをすすめます。単位を取るだけなら簡単かもしれませんが、楽をしていると研究室選択の際に必ず後悔します。
より良い成績を取るほど、以下の4つの点を考えた上で自分にとって最適な研究室を選ぶことができる可能性が高くなります。つまり、研究室の選択肢を増やすために成績はしっかりとっておくべきなのです。
①研究内容に対し興味を持てるか
大学院を含めると3年間、同じような分野の研究をすることになります。研究室に配属された時点で研究に対し少し興味を持っているのであればともかく、学部の基礎レベルの授業を受けて興味をあまり持てない、またはその分野に対し苦手意識を持っているのであればおすすめしません。中には学部の授業で詳しく取り扱わなかった内容について研究をしている場所もありますが、その時は教授や院生が発表した論文やポスターを見て、興味を持ったかどうかが選択のPOINTになります。
②教授と人間的に合うか
研究室内で教授はトップになります。分からないことや研究に詰まった時に専門的なアドバイスを貰えるのも教授からでしょう。つまり、教授との関係がしっかり形成できないのであれば3年間は非常に大変なものになります。教授の方々は良くも悪くも個性的な人が多いです。事前に教授と話す機会を作って実際に話してみましょう。中には研究内容は素晴らしいけど生理的に付けつけない場合もあるでしょう。そんな場合には研究室選択を再度考えすことをすすめます。
③研究室内の雰囲気はどうか
POINT②ではアドバイスを貰うのは教授と説明しましたが、1年年上の学部4年生やもっと上の修士2年の先輩や博士の方など、教授以外の先輩からも解決の糸口となるアドバイスをもらえることがあります。また行き詰って辛いときに話を聞いてくれて、共感してくれるのは教授ではなく先輩でしょう。研究室見学に行くと、実際に先輩方と話すことができます。ふとした会話や研究を進めている様子から何となくその研究室の雰囲気はある程度分かります。3年間のうちほとんどの時間を研究室で過ごすことになるので、雰囲気は非常に重要です。
④研究内容の将来性はどうか
「現在の科学の今以上の発展に必要な分野」や、「すでに研究分野として一般的に終了したことをより深く突き詰めている分野」などがあります。一概にそれらを区別する方法はありませんが、教授を目指す人はこの項目は考える必要がないでしょう。計り知れないその探求心があるからこそ、人類は新しいことを発見してきたのですから。しかしもし修士・博士課程を終えて研究職への就職を考えているのであれば、研究内容の将来性は重要です。実際のところ全く同じ研究内容が企業の研究で生きることは相当少ないです。しかし前知識があるのとないのでは天と地の差があります。これは自分の頭で考えるほかありません。
最後に…
研究室選びのPOINTを経験をもとに説明しました。最初に説明したように、POINTをおさえた自分の希望する研究室に入るためには、良い成績が欠かせません。ある程度の成績を持ったうえで、研究室見学に出向き、上の点を確認してみてください。皆さんが有意義な研究室生活を送れることを願います。