18禁でもポルノじゃない!"セクシーな歌声のイケメン"中田裕二とは?
渋谷センター街にひっそりと貼り出されたこの広告。18禁の歌声という文字とセクシーなヒップショットを見て、なんとなく印象に残った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中田裕二『正体』
さらには、金髪美女が18禁の歌声にひたすら悶絶する、という、スガシカオの「19才」を思わせる衝撃のアダルトなMVが公開。18禁の歌声を持つ中田裕二の正体とは、いったい何なのでしょうか?
”艶ロック”バンドの元ヴォーカル
現在シンガーソングライターとして活動している中田裕二さんは、ロックバンド「椿屋四重奏」のボーカルとして2011年まで活動。すべての楽曲の作詞作曲をひとりで手掛けており、その色っぽい歌声と、歌謡曲をルーツに持つ、湿った夜の空気を纏った、深みのある楽曲は"艶ロック"と称されました。
晴天の野外フェスよりも、ジャズバーでウィスキーを傾けながら聴くのが似合うようなライブステージは、邦ロック界で唯一無二の立ち位置を確立したのです。
東海テレビ『娼婦と淑女』主題歌/椿屋四重奏『いばらのみち』
2010年には安達祐実さん主演の昼ドラ『娼婦と淑女』の主題歌や、『アンナチュラル』で話題の井浦新さんが出演したドラマ『モリのアサガオ』のエンディングテーマを手掛けるなど、人気を博しました。
"18禁の歌声"に説得力を持たせるイケメンっぷり
楽曲の艶やかさを形作るのは、歌声や作曲センス、演奏技術はもちろんですが、そのビジュアルが大きく後押ししているといっても過言ではないでしょう。
[Power Push] 中田裕二 ソロ初のCDシングル「ただひとつの太陽」に込めた人生観とソウルシンガーとしての心意気 http://natalie.mu/music/pp/nakadayuji04 …pic.twitter.com/7cHwOMi7S2
なんといってもイケメン!持ち前のイケメンっぷりにくわえて、演奏時の美意識の強さも、歌手としての魅力のひとつです。
椿屋四重奏を立ち上げたころは和音階で和心を歌った曲が多かったため、作務衣がステージ衣装でした。作務衣を脱いだあとも、まわりがTシャツにGパンというスタイルが多いなか、頑なに襟のある服でステージに立ち続けたのです。
また、雑誌『音楽と人』のインタビューでは、かなりの頻度で、ラブホテルのベッドで撮影した、まるでananのSEX特集号のグラビアかのような写真が、大きく掲載されています。楽曲を全身で体現しているかのような色男っぷりから、ライブの観客は女性が大多数を占めています。
一方で、壮年の男性から、母親に連れられてきた男の子まで、男性の姿も多数見られ、それほど多くの層に刺さる楽曲だということを裏付けています。
多方面から高評価のカヴァー曲
大橋純子さんの『シルエット・ロマンス』をカヴァー
ソロ活動を開始してからは、オリジナル楽曲のほかに、カヴァー曲の演奏も精力的に行っています。安全地帯やCHAGE and ASKAをはじめ、中森明菜さん、来生たかおさん、井上陽水さんなど、80年代の楽曲を中心に、ライフワークとする弾き語りライブ「中田裕二の謡うロマン街道」で披露しています。
オリジナルをリスペクトしつつも、自分のものとして歌い上げるさまが、ファンの間で好評で、2014年にはカヴァー曲を集めたアルバム『SONG COMPOSIT』がリリースされたのです。カヴァーアルバムの発売により、その実力を轟かせ、歌番組に呼ばれることも。
徳永英明さんや三浦大地さん、ももいろクローバーのメンバーらとカヴァー曲でコラボしました。
”18禁”だけじゃない! 中田裕二の曲の魅力
魅力は艶やかな声だけではありません。仙台が故郷の中田さんは、東日本大震災の際、いちはやく被災者に寄り添う楽曲を制作した人でもあります。
震災から6日後、3月17日にアップされた楽曲『ひかりのまち』泣き腫らしたあとのような声から、故郷を襲った震災への悲しみが伝わってくる。
この「ひかりのまち」をはじめ、毛布のように優しく包み込むようなバラードもおおきな魅力です。
また、震災以降ライブ会場には義援金募金箱が欠かさず設置されています。現在に至るまで、ブログに不定期で、寄付金受領証明書の画像とともに、寄付報告がアップされているのです。
ずばり、どこから聴いたらいいの?
ソロ活動7年で作成してきたオリジナルアルバム7枚、カヴァーアルバム1枚と多作にもかかわらず、いまだベストアルバムをリリースしていないため、どこから手を出せばいいのか、と迷う方が少なくないでしょう。ロック、歌謡曲、AOR……など、アルバムごとに作風を変えてきているため、全部聴いてほしい!と言いたいのが本音ですが、まずは気になったMVの楽曲が収録されたアルバムから手にとってみるのもひとつです。
それでも「いっぱいあって分からない!」という方には、まずはカヴァーアルバム『SONG COMPOSIT』と、最新作(2018年4月時点)であり、衝撃のMVがついた「正体」がリードトラックとなっている『NOBODY KNOWS』をオススメします。ライブ情報は公式サイトに順次更新されているので、18禁の歌声に骨抜きになったあなたは、チェックしてぜひ足を運んでみてください。
http://www.yujinakada.com/index.html
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