月々の社会保険料を安くする方法
会社員なら社会保険料は給与の額で決まる。毎年見直されるが、その仕組みを知れば保険料を抑えることも可能だ。社会保険料は4・5・6月の給与を平均した額で決められる。この間に残業をしてたくさん給与をもらうと、保険料も高くなってしまう。したがって、この間は極力残業をしないほうがいい。社会保険料は会社も半分負担しているので、この3ヵ月間の残業代を7月以降に支払う会社もあるが、これは違法。
また、昇給の場合も保険料が見直される。たとえば1月に昇給があった場合、1・2・3月の給与平均を出し、報酬を見直す。1000円上がった程度で保険料は変わらないが、この間に残業代が多く支払われていると改定されるから、昇給後の3ヵ月間も残業はしないほうがいい。1000円昇給しただけなのに、保険料が5000円高くなって手取りが減ったというケースは珍しくないのだ。
昇給後の見直しは、固定賃金(基本給など)が上がったが残業代が減って総額としては下がった場合や、逆に給与総額が増えても固定賃金が下がっている場合は適用されない。だから、残業が増えそうな月は、社長に言って固定賃金を100円だけ下げてもらうという方法もある。