【発達障害】フラッシュバックやタイムスリップ現象を抑える方法まとめ

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フラッシュバックが辛い!!!

思い出したくないのに過去の嫌な出来事を思い出してしまう。過去の嫌な記憶に圧倒されて何もできなくなる。まるで過去にタイムスリップしたかのような感覚に襲われる。

発達障害を持つ人の中には、このようなフラッシュバックタイムスリップ現象と呼ばれる症状に悩まされる人がいます。筆者もその1人ですが、そのストレスは並大抵のものではありません。

そこで、医者の言葉や筆者の経験などからフラッシュバックを抑える方法をまとめてみました。

1 生活のストレスを少なくする

一般的なストレスのレベルが高い状態では フラッシュバックが起きやすくなるということである。逆に言えば、日々やるべきことが 明らかで、見通しがつきやすく、不安材料がない状況では、生活を脅かすような激しいフ ラッシュバックが起きることはない。したがって全般的なストレスのレベルを低下させる ことは常に必要であるといってよいであろう。このためには、要求水準や課題を引き下げ ると同時に、生活の構造化という考え方で対処することが基本であると考えられる。

出典:フラッシュバックの対応と工夫

	
フラッシュバックは生活のストレスが大きいとき起こりやすいそうです。なのでフラッシュバックを抑えるためには、やることを減らす、不安材料を減らす、ストレスとなるものを遠ざけるなど、生活の中でのストレスを減らして行くことが大事です。

また、怒号や特定の言葉がきっかけでフラッシュバックを起こす方も多いので、フラッシュバックが起きるきっかけを排除して行く、ということも有効であると言えるでしょう。

2 できるだけ思い出さないように心がける

単純な対処ではあるが、「思い出さないようにしています」という患者さんが多い。これは合理的であって、フラッシュ バック現象に関しては、臨床的な観察から、思い出せば思い出すほど、思い出しやすくな る可能性がある。

出典:フラッシュバックの対応と工夫

	
フラッシュバックは思い出せば思い出すほど、思い出しやすくなる、という特性を持っているそうです。ですので単純なことなのですが、「できるだけ思い出さないようにする」「思い出してしまったときは、別のことを考えるなどして気をそらす」という対処が有効となります。(医者にも同じことを言われました)

また気をそらす方法として、後述する「目の前にあるものを5つ数える」「好きな歌を歌う、歌詞をノートに書きなぐる」といった方法が役に立つと思います。

3 目の前にあるものを5つ数える

カウンセラーさんに教えてもらった方法なのですが、「目の前にあるものを5つ数える」という対処もフラッシュバックを抑えることに効果があるそうです。

目の前にあるものを5つ数え「フラッシュバックは今起こっていることではない。現実とは違う」と意識するのが大事だそうです。今、この瞬間に意識を集中することでフラッシュバックに圧倒されるのを防ぐことができるのです。

フラッシュバックが起きた際の効果的な対処法だと思いますので、覚えておいて損はないでしょう。

	

4 薬物療法

上記記事によると、抗不安薬やSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬 )がフラッシュバックに対して有効である場合があるそうです。有効な場合には数週間で効果が得られるということですが、すべての場合に薬物療法が有効というわけではないそうです。

もしフラッシュバックが辛くて仕方ないという場合には、医者に相談して薬を出してもらうのも手ではないでしょうか。

5 EMDRやホログラフィートークなどの心理療法

EMDRホログラフィートークと言った心理療法はご存知でしょうか?フラッシュバックの原因となるトラウマを取り除く最新の心理療法です。根本にあるトラウマを癒すことでフラッシュバックを治療しようという試みになります。近年注目が集まっている治療法で、EMDRに関しては「苦痛の少ないトラウマ治療法」とWHOからも推奨されています。

発達障害を持つ人は、嫌な出来事が非常に頭に残りやすく、トラウマ化しやすいそうです。治療を用いてトラウマを取り除いていくことで、フラッシュバックを抑えることができます。

ただ難点として、1回の心理療法に3000〜10000円と、それなりの金額が必要となることが挙げられます。ですが効果があることには間違いはないので、お金に余裕がある人は試してみてもいいのではないでしょうか。


また、日本EMDR学会というものがあり、そこでEMDRを行える全国のセラピストのリストが公開されているので、興味がある方は近くのセラピストの元を訪れてもいいかもしれません。

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Sharetube