偏屈ジジイと少年の友情物語「ヴィンセントが教えてくれたこと」映画の見どころ【ネタバレなし】
2015年、日本で公開されたコメディ・ドラマ映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」。偏屈おじいさんと、か弱い少年が世代を超えて信頼関係を築いていく物語です。
原題は「St. Vincent」(聖人 ヴィンセントの意)。主要キャストにはビル・マーレイ、メリッサ・マッカーシー、ジェイデン・リーバハーなど(聞きなれない名前が並んでいます)。日本国内での公開当時は大きく話題にあがることはありませんでしたが、今日になってたくさんの感動を生んでいます。純粋な少年は人生を顧みないおじいさんにたくさんの勇気をもらい、おじいさんもまた、少年から大切な何かを得ることができるのです。
映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」のあらすじ
物語のキー:犯罪級の生活を送るヴィンセント
見どころ①オリヴァーの成長
見どころ②ヴィンセントの本音
見どころ③母の強さと弱さ
おすすめポイント【★★★★☆】
★…分かりやすい"悪ジジイ"でおもしろい★…少年オリヴァーの成長に見ごたえあり
★…解決すべき問題はすべて解決
★…エンドロールまで楽しめる
☆…「悪行が過ぎる」と感じるかも
そのため少なからず批判的意見も見られますが、それだけ現実的なストーリーになっているということかもしれません。ヴィンセントはとんでもない悪ジジイですが、優しくないシーンでも"本当は優しいんだろうなあ…"と表情ににじみ出ているシーンもちらほら。性格は顔に出るということがよく分かります。
さらに、映画館での鑑賞中は無視しがちなエンドロールも、本作だと思わず最後まで観てしまうでしょう。
エンディングに使用された曲は、ボブ・ディランの「Shelter from the storm(嵐からの隠れ場所)」。オリヴァーの影響を受けたのか受けていないのか、人生を改めたのか改めていないのかよく分からない、ヴィンセントらしいエンディングも必見です。ヴィンセントが背負う過去と現在、それらが教えてくれる教訓に気付いたとき、きっとあなたも偏屈おじいさんを崇拝したくなるでしょう。