若者こそ、本を読もう!(読書入門2日目)
はい!皆様、おはようございます!中沢でございます!
1回目(読書入門1日目)の投稿で、
まさかこれだけ多くの人に記事を読んでいただけると思っていなかったので、
喜びを感じるとともに、もっともっと研鑽していい記事を書けるように頑張ります!
応援よろしくお願いいたします!
今日は読書入門2日目!
さて、一日目は江國香織さんの「きらきらひかる」(純愛小説)を紹介した中沢ですが、今回のテーマは、、、、、
ドゥルルルルルル、、、、
バン!「爽快感」です!!!
閉塞する社会、何事もうまくいかなかったり、
なんとなくむしゃくしゃしてしまったり、、、
誰にだって、そういう時期はあるはずです。
「そんな時に読書なんかできるかよ!!!(怒)」
そんな声が聞こえてきそうではありますが、
安心してください、紹介しますよ!
(あれ、スベった?)
今回はそんな心のモヤモヤを吹っ飛ばしてくれる、
爽快感、疾走感溢れる、珠玉の作品をオススメいたします!
今回は、、、「池袋ウエストゲートパーク」!!(著・石田衣良)
出ました!爽快感溢れるストーリーといえば、この人、石田衣良(いしだいら)先生!!!読書を嗜まれる方はもちろん、読書に馴染みのない方でも、
報道番組やクイズ番組にもよく出演し、
若い小説家の育成にも力を入れている作家さんなので、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ミステリーから恋愛、サブカルまで幅広い小説をお書きになる方ですね。
ドラマ、映画された作品もたくさんあって、
今回紹介する「池袋ウエストゲートパーク」はもちろん、
「アキハバラ@DEEP」や「美丘」などもありますし、
「4TEEN フォーティーン」で第129回直木賞を受賞したことでも有名です。
実は私が小説を読み始めるきっかけ、
国語の教科書や学級文庫以外のいわゆるエンターテイメントとして初めて読んだのが、
「池袋ウエストゲートパーク」でした。中沢はあまり特定の作家さんの作品ばかり読むということはしないのですが、(どの方も素晴らしいので)石田衣良先生には特別思い入れがあるため、ほぼ全ての作品が私の部屋の本棚には揃っています。
2日目は「爽快感」がテーマということで、私も悩みましたよ、えぇ。
金城一紀さんの「GO」や「SPEED」なんかも頭に浮かびました。
、、、、やはり無駄な前置きが長くなってしまいましたね笑
さあ、気を取り直して!
「池袋ウエストゲートパーク」の作品についてですが、
石田衣良先生のデビュー作で1997年の第36回オール讀物推理小説新人賞受賞作です。
(なのでジャンルとしては一応「推理小説」やミステリーに分類されますね)
シリーズ化されていて、一話完結型なので、どの作品からでも読み始められるのですが、
中沢は1作目から順番に読んでいくことをオススメします(理由は後述します)!
2000年にはドラマ化もされて人気を博したので、それで知っている!という方も多いのではないでしょうか。
ストーリーは表題通り、池袋が舞台。ウエストゲートパークは西口公園ですね。
長いタイトルなので、よく「IWGP」なんて略されることも。
池袋を舞台に、元不良の19歳、マコトが一人、時には仲間( 「Gボーイズ」というカラーギャング)や様々な組織と連携して、池袋のあらゆるトラブルを解決してゆく爽快感溢れる、作品です。
「なんか、スカっとしたい!」
「読み終わった時に、感動したい」
「大笑いではなくクスっとくる作品を探している」
そんなあなたにピッタリの傑作です。
このネタバレはしたくないので、内容の趣旨については軽く触れるに留まりますが、
この作品はストーリーを楽しむ上で、単純に「面白い」「スピード感ある!」といったこと以外にも楽しめる要素が盛りだくさんなんですよ。そんなところも紹介できたらな、と思います。
ストーリーについて!
前述の通り、この作品は1話完結型で、おおよそ1話70〜80ページくらい(文庫本だと1冊に4話入ってます)と短い上に、
文体としても、読みやすく(難しい表現や言い回しも少ない)、軽やかなリズムで描かれているので、比較的すぐに読めると思います。
おそらく、国語の教科書や学級文庫でしか読書経験の無い方はまずページを開いて驚くことでしょう。
この作品は主人公マコトの一人称の独白から始まるのですが、
ななななななななな、なんと!
我々、読者に語りかけてくるのです!
前章で書いた通り、私自身も本格的な小説を読むのは、この作品が初めてだったので、
衝撃を受けました。
だって、「なぁ、あんた。」から始まる(マコトは読書を「あんた」と呼びます笑)お話もあるのです。そして、話の締め方もこちらに語りかけながら、かっこいいセリフで終わるのです。
もう中沢はときめきが止まりませんでしたよ!(中沢のときめきには興味ないですよね笑)
ちょっと技術的なことを言うと、
表題作「池袋ウエストゲートパーク」はあまりそう感じられませんが、
収録されている他の話でよく見かけるパターンとして、
ストーリーの出だしは抽象的にスタートします。
うーん、抽象的というよりは、まず最初、何を言っているのかよくわからないのですよ。
「あれ?」
なんて思いながら読み進めていくと、
どんどん最初に書かれていることが紐解かれて行って、
最後には「爽快感」だけが残る!
(あれですよ、ほら、あれ。中学校の理科の実験で蒸発皿に最後にのこ,,,,,,ry)
いやはや、素晴らしいの一言です。
でもでもでもでも、それだけじゃない!
ここで、さらに楽しむためのポイントを教えちゃいます!!!!
文庫本は1年に一冊発売されるのですが、(中沢は発売日当日に購入します笑)
先ほど、一冊に4話入っているって書いたじゃないですか?
実は1話完結で、この4話に秘密があるのです。
全ての話、季節は決まっています。
そして、1冊(1年に一冊発売)でそれぞれの話が春・夏・秋・冬となっているのです!
石田衣良先生がまたこの季節の風景描写が本当に上手なんですよ。(なんか上から目線に聞こえたらすみません泣)
そして、1冊で春夏秋冬を終え、次の年になってシリーズの次作を読むと、
物語の中でも1年進んでいますし、マコトもちゃんと年齢を重ねていくんです。
だから、中沢は中学で初めてこの本を手にして、どこか一緒に成長してきたようなそんな、、、、
すみません、またでしゃばっちゃいましたね。
さらに、ストーリーはその時々の社会現象を暗に描いているものも多く、
一種の風刺にもなっているのです。(あ、なんか社会風刺って難しく聞こえるかもしれませんが、よくよく読めば、という程度で、ストーリーはとにかくスピード感満載なのでご安心を)
もう、あなたは本屋に行って手に取るだけです!
これ以上語るとなると中沢と一緒にファミレスに行かなければならなくなるので(笑)、
今日はこの辺で!
あとは読んでみればわかりますから!
本日の記事も最後までお読みいただきありがとうございました。
末筆ながら、みなさまが少しでも本との良縁に巡り会えることを願いつつ、
次の記事でお会いできるのを楽しみにしております。
中沢純