若者こそ、本を読もう!(読書入門3日目)
はい、みなさま、こんにちは。読書の方は捗っているでしょうか?
中沢さんだぞ?
ど頭から滑り散らかして、本当に申し訳ありません笑
本日は読書入門3日目でございます。
今日のテーマは「感動」!!!
でございます。
普段は映画やドラマ、ドキュメンタリー番組などを見て感動している人も、
このページを読んでいただき、
「読書」で感動してもらいたくて、筆をとりました!
「感動」と一口に言っても、様々な「感動」がありますよね〜
熱い青春ものだったり、泣けるものであったり。
感動の数、それに等しくドラマの数。
(ここは重要です。テストに出ますよ!)
2記事目もたくさんの方に読んでいただいているみたいで、
すごく嬉しく思っておりますが、
相も変わらず中沢は今日も絶好調で出しゃばっております!
前述した通り、本日のテーマである「感動」にも種類はたくさんありますし、
枝分かれしたジャンルでもたくさんありますよね。
学園もの、恋愛もの、スポーツ、または文化、人生ドキュメント、波乱万丈...
小説の区分で言っても、
例えばミステリーだったり、ホラー、純文学、恋愛、ファンタジー、ノンフィクション
と様々です。
その中でも、
小説家志望の方が最も挑戦したがる分野が「純文学」です。
やっぱり日本人であるならば、
日本語ならではの、情景が浮かび上がるような『美しい』日本語表現で著されている文章を読みたくなりますよね〜。
中沢もライターである以前に一端の小説家ですので(全くの無名ですが笑)、
「純文学」をきちんと紹介したい、そう思っての3日目です。
よく友人に、
「どんなジャンルの小説を書いているの?」と訊かれ、
「純文学だよ」と答えると、必ず「なにそれ?」と聞き返してきます。
おそらく、純文学の定義の話をすると、
たちまち議論になって私の意見がいかに浅はかで稚拙かがバレてしまう(もうバレてる?笑)ので、
この記事では私なりの定義でいこうと思います。
「どんな内容?」と聞く友人に私が必ず答えるのは、
「簡単に言うと、funnyよりinteresting、そして『面白い』よりも『美しい』文章」
と言います。
難しく言うこともできますが、入門3日目のみなさんは、
「まぁ綺麗な文章なんだぁ」
くらいに思っていただければ、と思います。
例えば、あまり読書に馴染みのない方でも「芥川賞」と聞けば、
「あぁ〜毎年話題に上がるやつね〜」
「又吉さんの『火花』とかね〜」
と少しは食いついてくれるのではないでしょうか?
一般の人でも意外に知らないのは、
「芥川賞」は「純文学」の新人賞であるということです。
(ちなみにエンターテイメント性あふれる作品には「直木賞」という賞もありますよね)
他にも女性作家で最年少で芥川賞を受賞した綿矢りささん(当時19歳)の「蹴りたい背中」や、
綿矢さんと同時受賞した、金原ひとみさん(当時20歳)の「蛇にピアス」なども有名ですね。
これらの本も、純文学作品としても、映画化された作品としても著名なので
ご存知の方も多いのではないでしょうか?
そんな、傑作を世の中に送り出してきた「芥川賞」の中から、
私が三日目に選んだ作品は、、、
『ダイヤモンドダスト』(著・南木佳士)です!!!
お待たせしました!純文学といえば、やはりこの人!
南木佳士先生ですね!!
そして、今回ご紹介するのは、南木佳士先生の代表作「ダイヤモンドダスト」です!!!
この作品は1989年の記念すべき第100回芥川賞受賞作でして、
30年近く経た今尚、多くの作家や読書に感動を与え続けている不朽の名著なのです!
南木佳士先生は、「ダイヤモンドダスト」の他にも、後述する「医学生」や「草すべり」(これはエッセイ)も有名ですね。
文章は固くなく、柔らかすぎもせず、滑らかなトーンで、
何よりも風景描写を主人公や登場人物の心情にあてがう技術が本当に素晴らしいのです!(上から目線に見えたら、本当に本当に申し訳ありません泣)
今回はテーマが「感動」と、抽象的だったため選ぶのにも苦労しました。えぇ。
ちなみに、私の言葉で言うのであれば、
「大号泣」と言うより、目頭が自然と熱くなり「ホロりと涙が出てくる」
そんな感じでしょうか。
ちなみに、「大号泣」ならリリーフランキーさんの「東京タワー」を選出するつもりでした。
中沢は病気で倒れるまで地元を離れて九州、博多でサラリーマンをやっていたのですが、
初めてGWで帰省するときに、バス(お金がなかったのでw)の中で読もうと思い、
成田空港で買ったのが、この「ダイヤモンドダスト」なのですねぇ。
(以前からこの作品自体は知っていました。南木佳士先生は僕と同じ群馬県出身ですし、秋田大学医学部の1期生でこの作品以外でも「医学生」は医師を目指す方のバイブルともいえますね。ちなみに、それゆえ、群馬や雪国が舞台で生と死が題材の作品が多いのですよ。)
舞台は雪深い地域のある病棟。
主人公の看護師が、「死」を目の前にした患者さんの本当に最期の、『そのとき』を迎えるまでのそれぞれに抱えた苦悩や葛藤、不安や「死」に向き合う心情を感じ取りながら、
その最期を看取る様子を描いた作品です。
もう、本当に中沢の拙い言葉では言い表せないですよ!
登場人物である患者さん、そして主人公やその家族一人一人の「死」を迎えるまでの
そのひと時ひと時が、
まるでそれが自然現象の「ダイヤモンドダスト」のように輝きだす、、、、
とにかく読んでほしい!伝えてほしい!
この感動を、美しさを!
(中沢がバスの中で一人読んで涙を流してて、隣のお姉さんに無言でハンカチを渡される事件が、、)
さあ、あなたも本屋へレッツゴー!
この感動をあなたへ!!!
末筆ながら、本日も中沢の記事をお読みいただき、ありがとうございました!
次回もぜひお読みいただければ、中沢が泣いて喜びます!
それでは、4日目の記事でお会いしましょう!
文・中沢純
(ちなみにこのペンネームの「純」も僭越ながら、「純文学」から拝借させていただいております)