驚異のパンチ力のジェロム・レ・バンナは強いだけじゃない!優しくて日本大好き
K-1屈指のハードパンチャー ジェロム・レ・バンナ パンチ力だけなら人類最強クラスの可能性も
ジェロム・レ・バンナ(仏: Jérôme Le Banner、1972年12月26日 - )はフランス・セーヌ=マリティーム県ル・アーヴル出身のキックボクサー、総合格闘家、俳優。Le Banner X tream Team所属。右利きだが構えはサウスポー。K-1・キックボクシング界で屈指のハードパンチャーかつハードキッカーであり、常にKO勝ちを狙うファイトスタイルや歯に衣着せぬ言動からK-1の番長とも呼ばれているほか、進化し続けるハイパー・バトルサイボーグ、無冠の帝王、ワンマッチ最強、ジェロニモなどの異名を持つ。
得意技の左ストレートは「黄金の左」とも称される。K-1・キックボクシングを本職としながらも「ルールは問題ではない、俺の仕事は殴ることだから」との言葉通り、総合格闘技、プロボクシングなどルールや日程を問わず戦い続け、数々の大怪我と不運を乗り越えて40歳を過ぎた現在でも世界トップクラスのキックボクサーとして活躍している。
全盛期のバンナ。正直、トリハダ級のパンチです!
ゲーリー・グッドリッジ選手は後に、「過去戦ったファイターの中で強かった選手は?」の質問に対し、「ヒョードルとバンナ」と答えています。当時ヒョードルは人類最強といわれていましたので、バンナもとんでもない強さであることが窺えます。
強いだけでなく、華があるんですよね。
まさに、メガトンパンチですね。
このパンチの重さはキロではなく、トンかもしれません。交通事故にでもあったかのような、衝撃を受けそうです。
実際、一流のボクサーからの評価はとても高いのだと言います。
バンナのパンチはトップクラスのボクサー達からも高く評価されており、前述のように伝説のボクシング世界王者イベンダー・ホリフィールドからも「パンチ力だけなら既に世界最強」と認められたほか、アトランタオリンピックボクシングヘビー級フランス代表のクリストフ・マンディや元WBA世界ジュニアウェルター級王者カル・ライリーらからも高く評価されてボクシングへの挑戦を薦められ、ホリフィールドを含めた数多くの世界王者を育てた名トレーナーのドン・ターナーとロバート・リーからも実力を認められたこともあり、1998年にK-1と並行してプロボクシングにも挑戦した。プロボクシングでの戦績は全勝で、ビッグマッチの前座に出場するなど期待されていたが、契約問題でプロモーターに干されたためにK-1に専念することになった。
ワンマッチ最強の男
お互いが公平な条件で戦えるワンマッチでは圧倒的な強さとKO率の高さを誇る一方で、K-1 WORLD GP決勝トーナメントには10度出場しながらも準優勝が最高位のため、「無冠の帝王」「ワンマッチ最強」と呼ばれる。
悪魔王子やゴールデンボーイの異名を持つバダハリ選手からは、以下のような評価を受けています。
直接の対戦経験はないものの、フグ同様最も尊敬するK-1ファイターに挙げており、「バンナの試合を見るのが大好きだ。バンナのように常に豪快なKO勝ちでファンを喜ばせることを追求する姿勢こそが、今のK-1ファイターに求められているんだ。ジェロムは人々が何を求めているかわかっているから、ファンは彼の試合を観たいと望むのさ。それにトーナメントよりもワンマッチで勝ち続けてこそ、最強と言える。だからワンマッチ最強のジェロムが最強なのさ」と語っている。
親日家で有名なジェロム
大の親日家としても知られており、昔から日本以外の海外メディアに対しても「日本は素晴らしい国だし、日本のファンは世界一だから皆も日本に行ってみてほしい」と常々語っているほか、東日本大震災の復興支援にも積極的に取り組んでいる。最後の引退試合を母国フランスではなく日本で行うことを熱望している。
2011年の東日本大震災の際は、日本では報道規制されていたようですが、海外ではかなりショッキングな映像が流されていたそうです。そんな映像を見れば、きっと「今、日本が危機的状況だ」と思うことでしょう。
そんな時バンナは、すぐに「日本に行って復興の手助けをしたい。仮に事故に巻き込まれてしまっても構わない。」と言ってくれたそうです。
常々、「俺を育ててくれたのは日本だ」と言っている義理人情に篤いバンナらしい言葉かもしれません。
東日本大震災が起きた後、IGFのチャリティー大会に参戦したことについては、家族からも来日を反対されたなかで「もし大変なことにあったら、俺は日本で死んでもいい。その覚悟で日本に来た。フィアンセにも"絶対に俺は行くぞ"と言って認めてもらってきた」
「俺は震災のショックを少しでも吹き飛ばすファイトをするつもりだ。震災で色々なものを失い、希望を失い、絶望の中にいる日本の皆さんに勇気と希望を与えられるような、明るい未来を見てもらえるような試合を必ずして元気を与えたい」
「京都、名古屋、大阪にも行きたいが、できれば仙台に行きたい。それで現地の人と話をしたいと思っている。日本は俺にとって第二の故郷。何か少しでも力になりたい。それが俺の今の夢なんだ」
と語っている。
もともとはとても人間嫌い でも実はとても優しい性格
以前までは人嫌いで「今のK-1の連中は仲良しクラブみてえだ」
「人間と違って犬は人を裏切らないから好きだ」
「お前ら、俺を憎め。もっと憎めばいい。その方がやりやすいぜ。全員ぶっ倒してやる」
と語るなど一匹狼的な性格だった。
また、トレーナーや練習相手を雇っても対立して頻繁に解雇したため、一時期は試合の度にセコンドに就く人間が代わっており、バンナ本人も
「毎日トレーナーと顔を合わせてるとモメるから必要な時だけ俺のジムに来てもらってる」
と語るなど、本人も認めるほど気難しい性格だった。その一方で、ハンガリー出身の少年が、経済的に余裕がないために空手クラブの入会金を支払えないと知るとバンナが黙って代わりに支払ったり、日本のラーメン屋で食事中に通りがかったバンナファンの女性がバンナを見て興奮のあまり気分が悪くなってしまった際には丁寧に介抱するなど、優しい一面も持つ。
インタビュー中に不機嫌になると貧乏揺すりをする癖があり、無愛想かつ短いコメントで済ます。しかし、当時から娘のことに話が移った際は途端に饒舌になる。
試合用トランクスには必ずヴィクトリアの名前が刺繍してあり、試合前には必ず娘の名前の部分を触る。左腕粉砕骨折の治療のため手術をした際にも、手術した左肘周辺にヴィクトリアの名前を刺青している。
「徹底的に殴り合う。リング上で死んでも構わない」
と覚悟を決めているなかで、
「いつ死ぬかもしれない。死ぬ前に思い浮かべるのは娘のヴィクトリアでいたい」
と語っている。
K-1の番長の異名を持つジェロム・レ・バンナが、最近この言葉を地で行くような男らしさを見せたと話題になっている。彼は、ジムでの練習後に横断歩道で転倒したお年寄りに遭遇。手助けした後に手を取って一緒に横断歩道を渡ったそうだ。強さと優しさを備えた素晴らしい男ではないだろうか。
出典:【感動】お年寄りの手を引く格闘家ジェロム・レ・バンナの行動に絶賛の声続々「バンナ男前だな」「強さってそういうこと」 大学では獣医学を学んでいた。動物好きになったのは友達のいない幼少期のバンナに、彼の母親が一匹の亀をプレゼントしたことがきっかけ。 以来、彼は亀を自室の洋服箪笥の引き出しの中で飼う様になった。 将来の夢は動物園の設立。動物と触れ合って感じたことについて、「人生で大切なことを学べるね。動物を大切にすればするほど彼らもそれに応えてくれる。絆が固くなるんだ。忠誠心だよ。今の仲間のことを考えたとき、共通点があるとしたらそこだね。互いの愛情さ」と語っている。
そんな強くて優しいバンナですが、引退間近だそうです。たくさんの勇気と感動を与えてくれたバンナを、最後まで応援しつづけたいですね!