就職・転職に確認したいダメな会社の見分け方!

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優良企業といわれる人気企業でも、実際に働いてみるとダメな会社だったという話を耳にします。就職・転職は人生の転機です。入ってしまってから後悔するより事前に細心の注意をしたいものです。

ではダメな企業とはどんな特徴・共通点があり、どのように見分けたらいいのかまとめてみましょう。

◆ダメな会社の特徴・共通点

大企業では大幅なリストラが行われる時代、中小企業の倒産は珍しくないものになってきました。ダメな会社の特徴・共通点を理解することは自分自身のリスク回避に繋がります。


・働き方対策より利益優先

昇給、昇格、各種手当などを不透明な基準にするなど、目先の会社の利益を優先し人件費を抑えることに重点を置いています。サービス残業をはじめとした長時間労働を強要したり、休暇制度も取りづらいようにさせたりと、社員の生活より生産性に重きを置いています。

・人材教育が下手

無意味な研修制度や、過度な勉強会など、教育制度はあったとしても、成果があがるカリキュラムを持っていない。特定の経営者や管理者のワンマン体制になってしまい、パワハラまがいの教育が横行している。

・役員・経営陣が多い

外部からの役員招聘が多い場合、会社のマネジメント力が弱く、経営陣にまでキャリアを登り詰める社員が少ないということになります。

また、意思決定者が多いと、責任所在もはっきりしないので、物事の判断スピードが遅くなります。


・異業種の新規事業が多い

新しいことを全くしていない場合も問題ですが、新規事業の失敗により廃業に追い込まれる会社も多いのが現状です。現在のような変革の激しい時代に、同じことを続けるだけでは成り立たなくなってきているのは事実です。しかし結果が乏しい新規事業ばかりでは、チェンジマネジメントが円滑に出来ていないということです。

・豪華な外観

会社の内・外装や備品、経営陣の持ち物などが派手な企業は、ダメになる会社の共通項です。社長をはじめとした経営陣に、自己主張が強い傾向があり、会社の利益を私物化する恐れがあります。

・整理整頓が行き届いていない

外観、社内、机上や棚、トイレなどの共有部などが、清掃、整理が出来ていない会社は、何事にも細かな配慮が出来ない可能性が高いと言えます。今の時代、細部まで目が届く洞察力がない企業は生き残れないかもしれません。

・無駄な会議が多い

「会議が多い」、「会議が長い」のも、ダメな会社の特徴です。

目的もわからなく慣例的に開かれる会議ほど、無駄な会議はありません。

報告や情報共有だけであれば、メールやLINEなどのツールやグループウェアなどでも十分可能です。

ダメな会社では上層部の独演会のようになってしまっています。上司からの指示や目標指針などの伝達は、通常の業務内にも出来る事であり、組織内の伝達方法や、チームでのコミュニケーションなどが確立できていれば会議は必要ありません。

会議が多い、長いということは、組織のタスク管理などの構造が間違っているか、上層部が意思決定プロセスに自信がないなどのケースが考えられます。

◆ダメな会社の見分け方

わざわざダメな会社とわかって入社する人はいません。ほとんどの人は入社してから気付くものです。

しかし事前にインタンーネットを活用して、ハローワークや求人情報から見分けようとする努力は必要不可欠です。

ダメな会社かもしれないと疑うべき項目を列記しますので参考にしてみましょう。


□豪華な新社屋に移転して間もない

□社長が自叙伝を出版している

□役員や管理職の人が外車で出勤している

□役員が男性しかいない

□20時以降でも外線電話がつながる

□週休2日制を隔週にしている

□会社所有の保養所がある

□面接官の身だしなみが悪い

□福利厚生ありでも具体的な項目が書いていない

□役員に外部招聘の相談役がいる

□初任給が相場より高い

□3年後の離職率が30%以上

□役員が同性(同族会社)

◆ダメな会社に入ってしまったら・・・

ダメな会社に入社してしまい自らが消耗してしまったら、早めに見切りをつけるのも賢い判断です。転職でキャリアを積んでいくことは、今の時代当然のことになってきています。

しかしその会社を選んで入社したのも自分の選択眼です。

見切りをつける判断は簡単ではありませんが、自分の会社を不振に思ったら、どうしたら良いのかまとめてみました。


・一人で考えず相談してみる

社内に尊敬できる先輩がいるなら、その人に相談してみましょう。同じ会社の先輩は自分と同じ経験をしているはずです。ダメな会社でも成長できるものがあれば、そのための期限を切って働くこともひとつの選択です。先輩や上司はその会社に得るものがあるのかないのか、ヒントをくれるはずです。

より客観的に今の状況を見定めるために、転職アドバイザーエージェントなど、第三者に相談するのも良いでしょう。ダメな会社に見切りをつけて転職したとしても、転職先が自分のキャリアアップにならなければ何も変わりません。今置かれている自分の状況を冷静に分析しましょう。


・仕事する目的を決める

新卒入社の場合、就職することに何の疑問も持たず入社する人が多いと思います。社会人として何年かすると、社会のしくみや仕事のあり方がわかってきます。フリーランスを始め、今の世の中では会社勤めだけが仕事ではありません。仕事の目的や働き方も多種多様になってきています。

転職を転機に、今一度自分の仕事のあり方を考えてみましょう。新たな目標や道筋が見えてくるかもしれません。


・退職者の現在を知る

ダメな会社は離職率が高いので、先に辞めた人も多いことでしょう。先に辞めていった人たちが現在どうしているのかを調べてみましょう。本当にダメな会社は仕事の出来る人から辞めていきます。転職して活躍している人が多ければ、やはり転職が最良の判断なのかもしれません。

◆転職の準備と注意事項

自分にとってダメな会社だと結論付けたなら、会社を辞めるしか方法はありません。理不尽な待遇に我慢して自分を犠牲にしても、そのようなダメな会社では、いくら貴方が尽くしても報われることはないからです。会社の体制を一社員が変えることは不可能です。なぜならその体制は経営者が作っているのであり、経営者自らが変化を求めなければ変わるものではないからです。

しかし現実的に会社を辞めるとなれば、日々の生活や将来設計も考えなくてはなりません。転職する前に準備しておいた方がよいことをまとめてみます。


・引き継ぎ業務の確認

辞表など退職の意思を示したら、自分が辞めることで、ほかの社員に迷惑がかからないように、引き継ぎ業務は必ず行いましょう。引き継ぎ業務を必要以上に与えて引き留め工作をする上司もいますが、最低限、同僚が困らない程度で構いません。いくらダメな会社だからと言って、何もしないで辞めることは、自分が許せなかったダメな会社と同じ行為を残された同僚にしていることになります。

・取引先・顧客などへのあいさつ

一期一会ともいいますが、いくらダメな会社でも、そこにいたから知り合えた人たちがいることも事実です。これまでお世話になった取引先やクライアントには退職のあいさつをしておきましょう。新しいことを始める時にも活かせる人脈になる可能性もあります。

・雇用保険

雇用保険に1年以上加入してれば、自己都合での退職者の場合、ハローワークで失業認定後、約3ヶ月超ほどで失業保険を受け取ることができます。また、失業保険の受給中に再就職が決まる再就職手当をもらうことができますので、退職後手続きは必ずした方が良いでしょう。失業手続きには離職票が必要になり、在籍していた会社から退職後に発効されますので、人事の担当者に事前に送付期間や送付先を確認しておきましょう。

◆新しい人生を歩むための挑戦

新しいことを始めるのは、大変なエネルギーを使います。しかしダメな会社で我慢していたことに比べれば、新たな生活を始めることに期待が膨らむはずです。これまでのキャリアを活かしてキャリアアップできる会社に転職してもいいでしょう。起業したりフリーランスとして働いたりと、働き方を変えてもいいでしょう。何をするにも自分が楽しめることを探しましょう。自分が求める未来は必ずあるはずです。

著者プロフィール
Sharetube