なぜ起きる、タミフルによる異常行動・・・問題視されているが果たして因果関係はあるのか?

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10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転 落等の事故に至った例が報告されている。

出典:緊急安全性情報

やっぱりタミフルを服用した人たちの異常行動が問題視されているみたい

タミフル服用後に異常行動または死・重症の例

2歳男児:タミフル服用後、眠っていると思って家族が家事をしている間に呼吸が止まっていた

3歳男児:タミフル服用後、眠っていると思って家族が隣の部屋にいた10分くらいの間に呼吸が止まっていた

38歳男性:タミフルを飲んで就寝。翌朝家族が起こしに行くと、呼吸が止まっていた

40代男性:タミフルを飲んで就寝。翌日家族が起こしに行くと、呼吸が止まっていた

20代女性:タミフル服用後、急激な体温低下、顔面蒼白。受診中に死亡

生後10か月女児:タミフル服用後、容態急激に悪化。重度の後遺症

1歳4か月女児:タミフル服用後、容態急激に悪化。重度の後遺症

14歳男子:平熱に近くなって念のためタミフル服用。マンションから転落死

17歳男子:タミフル服用後就寝。家族が外出中にトラックにはねられて事故死

幼児のみならず、大人までもが被害にあっているのが驚きです。


にしても・・・

17歳男子:タミフル服用後就寝。家族が外出中にトラックにはねられて事故死ってなんでしょう?

インフルエンザなどによる異常行動とはどんなものなのか

・突然立ち上がって部屋から出ようとする。

・興奮状態となり、手を広げて部屋を駆け回り、意味のわからないことを言う。

・興奮して窓を開けてベランダに出ようとする。

・自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない。

・人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す。

・変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る。

・突然笑い出し、階段を駆け上がろうとする。

出典:インフルエンザQ&A|厚生労働省

	

タミフルを服用した子供に異常行動が?

処方されたタミフルを服用した子どもに、異常な行動が現れる……

自宅の2階から転落するなど、痛ましい事故につながったケースも

出典:要注意!インフルエンザによる子どもの異常行動が多発中 - エキサイトニュース(1/2)

	

ケース:1

14歳男。前日夕より発熱。当日朝なお高熱あり受診。この時39.4℃。迅速検査でインフルエンザAと診断。薬剤を服用せず昼寝し発汗。37.5度に解熱したが、処方のタミフル1カプセルを服用(初回分、タミフルのみ)。1.5時間後くらいまではビデオを見て、自室で寝た(母確認)。その30分後頃、ベッドで休んでいると思って母親が様子を見に行くと、ベッドにいなかった。

自宅は9階にあり、少し開いている玄関から母親が外を見ると、「人が転落した」という。下に見に行くと、わが子であった。

出典:リン酸オセルタミビル(タミフル)と突然死、異常行動死との関連に関する考察

	

ケース:2

17歳男。2004年2月 迅速検査でインフルエンザA陰性だがインフルエンザA疑いにて、アマンタジン2錠/日(分2)、抗生物質、アセトアミノフェンなどを服用したが治まらず翌日受診。迅速検査でインフルエンザA陽性。


処方されたオセルタミビル1カプセル服用。1.5時間後頃、気分悪い(嘔気)と訴え。家人が留守の2時間余りの間に、裸足で家を出て雪の中を家のフェンスを越え、空き地を横切り、1.3mのコンクリート塀に登り、3m下の線路の土手に飛び降り、線路を越えて1m程度のガードレールをまたいで国道に出て、走ってきた大型トラックに飛び込み(服用から約3.5時間後)、事故死した(トラック運転手ほかの目撃あり、また、行動のコースは、雪の上の足跡で確認済み)。

出典:リン酸オセルタミビル(タミフル)と突然死、異常行動死との関連に関する考察

	

異常行動はまだまだ現れている

厚生労働省ホームページの「インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究」によれば、タミフル以外にも、リレンザ、イナビル等の治療薬を服用した場合にも異常行動が現れる、とされています。

また、解熱剤のアセトアミノフェンのみ服用した場合や、特に医薬品の服用がない場合でも、同様の異常行動がみられたという報告があります。


異常行動は、乳幼児や小学生など、10歳未満も含め、幅広い年齢層で現れています。つまり、タミフルを服用していなくても、インフルエンザにかかった子どもは異常行動を起こす可能性があるということ。現在、注意が呼びかけられています。

出典:要注意!インフルエンザによる子どもの異常行動が多発中 - エキサイトニュース(1/2)

	

そもそも異常行動とは?

頻度、強度、行動形態の点で正常から逸脱した行動。
タミフルの添付文書には、「精神・神経症状(妄想、せんもう、けいれん、嗜眠)が現れることがある」と書かれています。


こどもの場合、高熱を出したときに、特にインフルエンザの場合<熱性せんもう>といって、幻視、幻覚、幻聴などから、異常行動をすることがあります。例えば、「アニメのキャラクターや、動物が見えると言ったり、訳もなく笑ったり、意味不明の言葉を話したり、怖い怖いと叫んだりすること」があります。

出典:タミフルと異常行動、リレンザは?

	

本当のところタミフルと異常行動の関連はどのくらいある?

タミフルが異常行動の原因としても、なぜ、日本人だけに異常行動が多く見られるのかよくわかりません。薬の消費量が多いから、異常行動も多くなるのでしょうか?。脳炎・脳症は日本人に多いのですが、それと関連があるのでしょうか?。

 

 以前から、「タミフルは、インフルエンザ感染時に血液脳関門(脳に有害な物質を通過させない「バリアー」のような組織)が障害を受け、脳組織内に高濃度に移行する。」という仮説がありました。この仮説に基づき、タミフルが脳内で悪さをしているとも考えられていました。


 しかし、転落死したインフルエンザ患者(13才:男子)の脳組織でのタミフルの血中濃度を測定した結果によりますと、タミフルは、血液、肺、肝臓では検出されましたが、脳からは殆ど検出されず、タミフルが脳内移行するという仮説は否定的に考えられるようになりました。現時点では、通常の治療量では脳に対する影響はないものと考えられています。


 とはいえ、インフルエンザ自体により、「転落・飛び降り」という報告は、今まで国内でも海外でもなく、「転落・飛び降り」に関しては、やはり、タミフルの関与があるのかもしれません。

出典:タミフルと異常行動、リレンザは?

	

A型(H1N1)2009の研究会「タミフルと異常行動」について

.インフルエンザに罹って、走り回ったり、変なことを話す子は昔もいた。おそらく、異常行動の大半は、熱性せんもうで一部が脳症だろう。


.「転落・飛び降り」は、その殆どが、マンションのような高層建築であり、昔はそのような高層建築がなかったため、「転落・飛び降り」もなかったのではないか。つまり、昔は見られなかった「転落・飛び降り」は、高いところ、危険なところで、熱性せんもうや、脳症を起こす事が原因ではないか?
.発熱中(特に高熱が続く最初の1~2日)に、高いところ、危険なところに行かなければ、「転落・飛び降り」は、防ぐことが出来るのではないか?

 果たして、この通りかどうかわかりませんが、昔は殆ど高層建築がなく、まして、そういうところに人が住むようなこともなかったわけですから、案外この仮説(?)は正しいかもしれません。まだ、結論が出たわけではありません。


 最近、異常行動についてはあまり注目されなくなってきましたが、注意しなければならないことです。

出典:タミフルと異常行動、リレンザは?

	

タミフルの代わりになる?リレンザとは?

リレンザ

インフルエンザウイルスに直接作用する世界初の薬剤。


吸入薬ですので、全身に及ぼす影響が少なく、副作用の発現も少ないと考えられます。


国内では他の飲み薬(タミフル)の処方が多く、それほど普及していません。

リレンザは、吸入薬で、平成18年~19年のシーズンから、5才以上から使用できるようになりましたが、それまでは15才以上からの使用でした。吸入手技の不便さ、年令制限などから、タミフルと比べると殆ど使用されていませんでした。


 現在は、リレンザもタミフル同様よく処方されています。日本国内では、やはり異常行動が報告されていますが、「うなされる。うわごとを言う。」というような「熱性せんもう」と思われる例が多いです。また、「転落・飛び降り」のような異常行動も、数例見られているようですが、タミフル同様因果関係は証明されていません。

出典:タミフルと異常行動、リレンザは?

	

では、インフルエンザにかかってしまったらどうすればいいの?

最大の予防法は、流行前にインフルエンザワクチンの接種を受けることです。ワクチンの接種で、インフルエンザに感染しにくくなりますし、かかったとしても軽い症状ですむことが証明されています。 

現在、日本では新型インフルエンザの流行はみられませんが、冬になる前にもう一度流行することも考えられますので、今までかかっていない人や、ワクチンの接種を受けていない人は、受けておいたほうがよいでしょう。

出典:インフルエンザの理解を深め、正しい知識や予防法を身につけましょう!

病気の知識 患者・ご家族の皆さま
・帰宅時には「手洗い」「うがい」をしましょう。

・栄養と休養を十分にとりましょう。

・室内では加湿と換気をよくしましょう。

出典:インフルエンザの理解を深め、正しい知識や予防法を身につけましょう!

病気の知識 患者・ご家族の皆さま
(マスクは説明書をよく読み正しく着用しましょう。)

咳やくしゃみをするとき、マスクを着用していない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。

鼻水・痰などを含んだティッシュを、すぐに蓋つきのごみ箱にすてられる環境を整えましょう。

出典:インフルエンザの理解を深め、正しい知識や予防法を身につけましょう!

病気の知識 患者・ご家族の皆さま シオノギ製薬(塩野義製薬)
									
病気の知識 患者・ご家族の皆さま









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Sharetube