知らなかった!間違い・カン違いして使いがちな日本語まとめ~日常からビジネスまで

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後から知って冷や汗…日本語は難しい…

何気なく使っていた言葉や漢字の読み、実は間違えて使っていたことに気付いて、恥ずかしいやらなんやらな気持ちになることってないでしょうか…。


さらに他の人に対しても「あ、この人間違えてる」と思っても指摘して気まずくなったり、恥ずかしい思いをさせてしまうのは…と気が引けるものです。もちろん逆もあるに違いありません。


そこでこの際、自分自身の間違いも気になる事ですし、間違えて使っていそうな漢字や文章、敬語をまとめてみました。ご紹介するのは、調べていて指摘の多かったもの、自分自身が間違えてたものを中心にしました。


この記事も間違いだらけなのではと思います…。

まずは漢字、正しく読めますか…?

慣用読みとは、「一般的にその読み方も広く認知されているもの」のことです。


場合によっては慣用読みの方が正しい読み方になることもあります。

出典:間違えやすい漢字の読み方。日常で使うものをまとめました。...

 簡単デイズ. より。間違えやすい漢字をたくさんご紹介です。
●まず先に、漢字の「慣用読み」というものについて。 


このサイトによると「輸入」は本来「しゅにゅう」、「重複」は「ちょうふく」になるそうですが、「ゆにゅう」「じゅうふく」と読む人が多いですよね。なぜか一般的にそう読まれることが多く、定着しかけてしまった読み方とのことで、段々正しいほうが変わっていくこともあるそうです。

それでは間違えやすい漢字いきましょう

1・依存心…「いぞんしん」→「いそんしん」

完全に間違えてました。


2・間髪を入れず…「かんぱつをいれず」→「かんはつをいれず」

これも間違えてました…。


3・相殺…「そうさつ」→「そうさい」

これはお客さんで間違えているかたがいると、指摘させてもらうべきかとても悩みます…。「そうさつ」と言う人、意外と多いんですよね。


4・一段落…「ひとだんらく」→「いちだんらく」

仕事が落ち着いたら「いちだんらくついた~」という事にします…。


5・早急…「そうきゅう」→「さっきゅう」

殆どの人が「そうきゅう」と言うような気がします。「さっきゅうによろしく!」では「え?」と、言われそうです。


6・出生率…「しゅっせいりつ」→「しゅっしょうりつ」


7・御用達…「ごようたつ」→「ごようたし」

あまり使う機会ないですが、これも間違えていましたよ。


8・続柄…「ぞくがら」→「つづきがら」

役所に行ったときは気をつけます。

●こんなにありましたが、実はまだまだあるのです。


そして自分自身も間違えて読んでいました…。周囲でも、もちろん前者で読む人が多く、違ってたことがちょっと驚きだった漢字たちです。正しく使っても案外通じないかもしれません。難しいですね。


続きます。

9・おじ

伯父→父母の兄

叔父→父母の弟


10・おば

伯母→父母の姉

叔母→父母の妹


これは個人的になかなか区別がつかず困っていた漢字だったので、改めて調べてみました。何回調べてもすぐ忘れて混乱してしちゃうんですよね。


諦めて平仮名で書いています。

それから、まちがえやすい慣用句をサラッと

普段の会話で慣用句を使う人も少ないですし、目立って間違う人が見当たらないのでサラッといってみます。


1・役不足

(正)実力に比べて役割が低すぎること

(誤)役割に比べて実力が低すぎること


有名なのはやはりこれです。


・まるきり反対の意味で定着している

・つい使いたくなるかっこいい響き

・そのわりに正しい意味を知っている人もいる


という、誤用で困る条件をきれいに兼ねそなえた

誤用の王様とでもいうべき存在です。

もはや言葉として使い物になりにくいぐらい。

出典:あなたは大丈夫?誤用しやすいことわざや慣用句

2・情けは人の為ならず…「情けはその人のためにならない」→「情けは自分のためになる」

●これは案外間違う人も多いのではないでしょうか。「情け」は巡り巡って、自分のところに帰ってくる、ということですね。


3・悪運が強い…「酷い状況のなかでもあまり被害を受けない様子」→「悪い事をしてもその影響や報いを受けない」

●これは「情けは人のためならず」の反対バージョンみたいな感じですね。悪さをしてもその影響を受けない人のことみたいです。


4・雨模様…「雨が降っている天気」→「今にも雨が降り出しそうな天気」

●完全にカン違いしていました!雨模様って、雨が降っている時じゃないのですか。


5・「青田刈り」→「青田買い」

●これは間違えたり、正確に使えたりする人に分かれそうですね。私は「青田刈り」だと思っていましたよ。


6・「飛ぶ鳥跡を濁さず」→「立つ鳥跡を濁さず」

●あまり使う機会はないですが、鳥だからと「飛ぶ」わけではなく「立つ」なのでした。

ここが重要!「敬語」は簡単で奥が深いのです~

敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の三種類があります。


尊敬語・・・お客様や上司等目上の方に相手を敬って使う言葉。相手の動作や状態を高めて表現する。「お~になる」「ご~になる」「れる」「られる」「なさる」などをつける。


謙譲語・・・自分をへりくだって言う時に使う言葉で、間接的に相手を敬う。


「お~する」「ご~する」などをつける。


丁寧語・・・「です、ます」調などを用いて表現をていねいにして使う言葉。


語尾に「ございます」「です」「ます」をつける。

出典:敬語の種類2|敬語の使い方|ビジネスマナー|マナー事典|NP...

「NPO法人日本サービスマナー協会」のサイトより。

図がありました、見てみましょう

図にするとわかりやすいですね。


このように敬語には

「相手の動作などに使う尊敬語」

「自分のことをへりくだうため使う謙譲語」

「丁寧語」があります。


基本的には3種類になるんですよね。まずは、これを間違えないようにしたいものです。では、間違えやすい敬語です!


All Aboutより。

うっかり使っていた敬語たち…

1・「お体をご自愛くださいませ」→「ご自愛ください」

●「ご自愛」には「お体」が含まれているそうです。なので、お体をご自愛だと、お体を2回使ってしまうことになっちゃうのですね。


2・「山田は本日は休みをいただいております」→「本日は休みを取っております」

●これはうっかり使っていました。仰るかたも多いですよね。意識して使ってみようと思います。


3・「とんでもございません」→「とんでもないことです」

●「とんでもない」そのものが、「意外だ」という意味の「一つの言葉」になるそうです。なので、形を変えることができず「とんでもない」+「ことです」となるのです。


4・「了解しました」→「承知しました」「かしこまりました」

●「了解」は、単なる丁寧語なので、自分と対等か目下の人に使う言葉。目上のかたには失礼にあたります。


5・「山田にお伝えしておきます」→「山田に申し伝えます」

●「お伝えしておきます」だと、同じ社内の山田さんに敬語を使っていることになりますよね。それを社外の人に言う事になるから、おかしいですよね。


6・「ご一緒します」→「お供させていただきます」

●なんで違うの?と思いますが「ご一緒」という言葉は本来、動詞ではないのです!


なので、「ご一緒」に「します」を付けても丁寧語になってしまうだけで、目上の人には不適切です。もう、日本語って難しいです…。


7・「参考になりました」→「勉強になりました」

●目上の人には「勉強に~」が正しいのだそう。「参考に~」だと、まさにちょっと「参考」になった程度のような感じになるのが理由です。

8・「よろしくお願い致します」→「よろしくお願いいたします」
日常的に使う「よろしくお願い致します」という言葉。しかし「致します」と漢字で記載するか、「いたします」とひら仮名で記載するかで用法が異なります。


「致します」は動詞の用法になり、“そのことが元で、よくない結果を引き起こす”という意味が含まれます。反対に、「いたします」は補助動詞「する」の謙譲語・丁寧語の用法です。つまり、「よろしくお願いいたします」が正しい用法なのです。

出典:「よろしくお願い致します」は失礼!? 間違えやすいビジネス...

「CAREER CARVER」から引用です。

●丁寧かと思い「致します」を使っていましたが、ひらがなが適切らしいです。漢字とひらがなで意味が違ってくるなんて…。本当に難しいですね…。


9・「取り急ぎ◯◯まで」→「まずは、◯◯申し上げます」

●「取り急ぎは」よくメールでも頂いたり送ったりしますが、目上や社外の人には適切でないようです。確かに「まずは、◯◯申し上げます」のほうが丁寧で、好感が持てますね。

くどいよ~二重敬語に要注意!!

例1:

×何を召し上がられますか? 「食べる」→「召し上がる」と、「~られる」の二重敬語

○「何を召し上がりますか?」

出典:二重敬語  オフィスマナー / ビジネスマナー

「知っておきたい日常のマナー」から、二重敬語について。

●「召し上がられますか」だと引用通り、「召し上がる+られる」と敬語が二重になってしまうのです。間違っているし7、くどいですよね。その他にもありますよ。


「お立ちになられる」→「お立ちになる」「立たれる」

「お帰りになる」→「帰られる」

「ご希望になられる」→「ご希望になる」「希望される」

「ご覧になられる」→「ご覧になる」

「おっしゃられる」→「おっしゃる」

「拝見致しました」→「拝見しました」


●既に、「お帰りに~」「ご覧に~」などが敬語なので、そこに「お(ご)~になられる」と、さらに敬語をくっつけてしまうと、敬語が重なる二重敬語になってしまいます。


確かにくどいですね。正しいほうはすっきりしています。でも、案外使っていることも多いかも…。気を付けたいものです。

せっかくなので例文で練習しよう

①山田さんが電車で空港に来る  (尊敬語で表すと)

→山田様が電車で空港にいらっしゃいます。


②私が電車で空港に行く  (謙譲語で表すと)

→私(わたくし)が電車で空港に参ります。


③山田さんがそう言っていました。  (尊敬語で表すと)

→山田様がそうおっしゃっていました。


④私がそう言いました。  (謙譲語で表すと)

→私(わたくし)がそのように申しました。


⑤どこで聞きましたか?  (尊敬語で表すと)

→どちらでお聞きになりましたか?


⑥そこで聞きました。  (謙譲語で表すと)

→そちらで伺いました。


⑦山田さんがそろそろ帰ります。

→山田様がそろそろお帰りになります。


⑧私はそろそろ帰ります。  (謙譲語で表すと)

→私(わたくし)はそろそろ失礼致します。


⑨どうぞ、食べてください。  (尊敬語で表すと)

→どうぞ、召し上がってください。


⑩私はこのケーキを食べます。  (謙譲語で表すと)

→私(わたくし)はこちらのケーキを頂きます(頂戴いたします)。

出典:敬語の種類2|敬語の使い方|ビジネスマナー|マナー事典|NP...

こちらの例文も「NPO法人日本サービスマナー協会」より。

●普段使い慣れていないと、しどろもどろになって「この人大丈夫かな?」と思われてしまいそうですよね。いざという時、かっこよくスラっと出てくるように、誰かと練習するのも良いのではないでしょうか。

正しい日本語、敬語、どうやって覚えたらいいの?

■実地で覚える

仕事をしながら覚えていく方法ですが、周囲の人が間違っているケースもあるので要注意です。ただし、その業界ではOKだったり独自の使い方もあったりするので、生きた敬語なら実地ですね。


■本やネット、アプリで地道に覚える。黙々と覚えることになるのでいざという時が少し不安ですね。誰かと練習すると良さそうです。


■ビジネスマナーなどの講座やセミナーを受ける。自分のいる業界のカラーと、相性の良さそうなセミナー選びも肝心な気がします。


■ちょっと調べてみたところ、国家資格ではないようですが、いくつかの団体が敬語に関する検定を実施していました。履歴書に書けるかどうか知名度なども不明ですが、資格を取るのも楽しそうですよ。

民間ですが資格もありました♪

おそらく履歴書に書いても、あまり知名度はないのかもしれません。それでも、勉強してみると間違いに気づいたり、新たな発見があったり自信が付きそうです。

著者プロフィール
Sharetube