成田ミイラ化遺体事件(ライフスペース事件)の高橋弘二とは?
成田ミイラ化遺体事件(なりたミイラかいたいじけん)は、1999年(平成11年)11月11日、千葉県成田市のホテルで発生した殺人・保護責任者遺棄致死事件。
経緯
かねてライフスペースの主催者は、頭部を手で軽く叩く「シャクティパット」と呼ぶ方法で病気を癒すことができると喧伝していた。これを信じた男性が、高齢の家族を病院から連れ出し、成田市のマロウド・インターナショナル・ホテルで主催者によるこの治療法を試みた。この家族はそのまま死亡したが、主催者はこの家族はまだ生きていると主張し、男性をはじめとした周囲もこれを信じた。1999年11月11日、マロウド・インターナショナル・ホテルから「4ヶ月以上も宿泊している不審な客がいる」と通報を受けた成田警察署署員が、ホテルの部屋を捜索してミイラ化した遺体を発見した。
事件の異常さや、主催者が記者会見で「定説」として「(被害者は)司法解剖されるまで生きていた」などと主張したことから、ワイドショーなどで大きく報道された。
翌2000年に主催者と男性を含む11名が保護責任者遺棄致死で逮捕され、主催者が殺人で、男性が保護責任者遺棄致死で起訴された(残りの9名は起訴猶予)。
ライフスペースは、高橋弘二が主宰する新宗教的団体。
ライフスペースは、もともと自己啓発セミナーであったが、次第に変質していき、主宰者がインドのサイババに指名された「シャクティパット・グル」であると自称(サイババはこの件を否定した)するようになったり、「シャクティパット」と称する相手の頭部を手で軽く叩く(叩き続ける)行為で病気を治せるといった主張をするようになる。1999年(平成11年)11月11日、あるホテルから成田警察署に「4か月以上も宿泊している不審な客がいる」との通報を受け、署員が同ホテルの部屋を捜索。ミイラ化した男性遺体が発見された。これに対して、主宰者は「ミイラには15℃の体温があり、死んでいれば0℃になるはずであり、従ってミイラは生きている」と荒唐無稽な主張を行い有名となる。その後、2000年(平成12年)2月22日、千葉県警察捜査1課と成田警察署特別捜査班は、茨城県大洗町内のモーテルにて、代表の高橋弘二及び死亡した男性の長男ら計8人を、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕。身柄を千葉地方検察庁に送検した。
後に、この「ミイラ事件」で主宰者の高橋に殺人罪での有罪判決が出ている。これは、脳内出血で入院していた男性を連れ出し、適切な治療を受けさせねば死亡する可能性が高いことを知りながらも、適切な治療を受けさせず死亡させたという趣旨の判決である。ただし控訴審は確定的殺意を当初から持ち合わせていたとは考えにくいとして未必の故意を認定し高橋に対し減刑する判決を言い渡した。
歌手の長渕剛は一時期、高橋弘二に心酔しており、セミナーでは必ず長渕の曲が流されていた。
以前の死亡事故
1995年2月、ライススペースのセミナー参加中の男性が、高温の湯に浸かるという「フロ行」の最中に死亡する事故が会った。京都地裁は、2800万円の損害賠償を命じている。
記者会見
事件を受けて記者会見が開かれたが、ここでの主催者の発言があまりにも滑稽なので、人が1人亡くなっている中で不謹慎ながら記者が爆笑するような内容となった。会見での主催者の主張は次のとおり。
警察がホテルに家宅捜索に入った時点では被害者は生きていたと断言できる。
被害者の死因は司法解剖をしたことが原因である。
自分の体内には血液は巡っておらず、空気が循環している。
6000年前から自分はサイババと関係していた。
10歳は成人である。
以前は税理士だった事を問われるや「過去世です」と発言。
事件に対する報道が激化し自己の責任を強く問われた際、「はっきり言って私はサイババとは何の関係もないんですよ」と6000年前から関係している筈なのに矛盾に満ちた発言をしたため、集まっていた記者らがここで爆笑。
ライフスペース名言語録
定説は日本では最高裁判所に保存されている。←そんなものはない国際的には定説法と言われていて当然人を裁く権力そのものがある。←もちろんそんなものもない
放置とは愛をもって見守ることであり、れっきとした医学用語である。←医学用語とか本気か?
悪徳とは弁護士でありながら定説語がわからぬような者、国際法や定説法を理解していないものを指す。←だからないから定説法とか
言語学者のもつ統一見解では英語なる言語は存在しない。←ライフスペースって英語じゃん!?
変質者はフランス最高裁の判決文で定義されている。←最高裁って言えばいいってもんじゃないよ?
グル(指導者高橋弘二のこと)をおちょくったら縛り首にされても文句は言えない。←そんな法律があってたまるか!
敗訴とは横文字でいえばnotwarであり、定説語ではない。←英語だし、意味分かんないし!
非礼とはアメリカ最高裁の判決文で定義されている、たとえばフジテレヴィジョンがやってしまったような本物のグルに破壊的カルトとかテロリストとか冤罪してしまったようなこと。←いい加減最高裁から離れろよ!
カンニングペーパーとは横文字でいえばunchoko本。←アンチョコが横文字とかwwwwww!
日本の法律は定説語で制作されている。←だから定説語ってなに?
カルトとは定説語ではないがフランスでは通常新聞用語としてれっきとした立場の言葉。←最高裁の次は新聞用語かよ!
裁判
高橋弘二被告 千葉県成田市のホテルで1999年、男性のミイラ化遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた自己啓発セミナー「ライフスペース」の指導者、高橋弘二被告(64)の控訴審判決で、東京高裁は26日、求刑通り懲役15年とした一審千葉地裁判決を破棄、懲役7年を言い渡した。無罪を主張している弁護側は即日上告した。
須田●(=賢の又が忠)裁判長は「被告の責任は軽視できない」とする一方、被告に有利な事情として「当初は被害者の死亡を望んでおらず『シャクティパット治療』で病気を治そうとしたとも考えられるほか、殺害の態様も悪質性が特段高いとはいえない」と指摘した。
一審判決は「動機は浅ましさの極みで、酌むべき事情はまったくない。裁判長にまで侮辱の発言を繰り返すなど、反省の情はみじんもない」としていた。
また被告が殺意を抱いた時期について、一審は「被害者を入院先から連れ出させた時点」としたが、須田裁判長は「ホテルに移された被害者を初めて見た時点で重篤だと認識したが、入院先から連れ出させた自分の判断の誤りを隠すため、死んでも構わないと考え、放置した」と認定した。
判決によると、高橋被告は99年7月、元メンバーらに指示して兵庫県川西市の元会社員、小林晨一さん=当時(66)=を同県伊丹市の病院から成田市のホテルに移送。「シャクティパット」と称して体をたたくだけで放置し、小林さんは翌朝、のどにたんを詰まらせ窒息死した。
出典:zakzak
最高裁判所は2005年7月4日に上告を棄却し、懲役7年の判決が確定した。
最高裁判所判例事件名殺人被告事件
事件番号平成15(あ)1468
2005年(平成17年)7月4日
判例集刑集第59巻6号403頁
裁判要旨
脳内出血による意識障害に陥った重篤な患者に対して、患者の親族からの「シャクティ治療」の依頼を受けた者が、主治医らの警告を無視した上で入院中の患者を運び出し、未必の故意による殺意をもって、患者の生命維持に必要とされる医療措置を何ら施さずに放置し、死亡させた事案において、不作為の殺人罪が成立するとした事例。
第二小法廷
裁判長中川了滋
陪席裁判官福田博、滝井繁男、津野修、今井功
意見
多数意見全員一致
意見なし
反対意見なし
参照法条
刑法199条
内閣府、ライフスペース関連NPO法人を不認証に
1999年に成田市内のホテルで「ミイラ事件」を起こした自己啓発セミナー「ライフスペース」(現在SPGFとして活動中)が昨年4月、特定非営利活動法人(NPO)の設立の認証を内閣府に対して申請し、10月付けで内閣府が不認証との決定を通知していたことがわかった。SPGFが設立しようとしたNPOは、「AIM FOR SEVA OF JAPAN」。SPGF代表である釣部人裕氏の名で4月に提出された「設立趣旨書」によれば、インドのボランティア団体とされる「AIM for Seva」に関する「正しい情報を広く伝える事業を行い、インドを中心とする飢餓救済活動に寄与する」ことを目的とするもので、AIM for Seva の日本支部との位置付けに近い名目だった。
設立については、ライフスペース元代表の高橋弘二受刑者(2005年7月、殺人罪で懲役7年とする東京高裁判決が確定)がSPGF関係者に対して獄中からの指示によるもの。SPGF公式サイトの2005年4月3日付けのニュースに、その経緯が掲載されている。SPGF関係者は実際にインドのAIM for Seva を訪問していたようで、その名称を使用することについては、当初、インドのAIM for Seva 創設者であるスワミ・ダナヤンダ・サラスワティも認めていた(同4月15日付けのニュース)。
しかしライフスペースが日本で起こした事件などを知った AIM for Seva 本部は7月になって、SPGFに対して、(1)NPO法人の申請をこれ以上進めないこと、(2)AIM for Seva に関わるすべての活動をやめること、(3)今後 AIM for Seva の名称を一切使用しないことを求めた。
こうした経緯を踏まえ、内閣府が同NPOを不認証とした理由に挙げたのは、以下の点(要約・補足)。
(1) 特定非営利活動促進法20条1項3号で、禁錮以上の刑に処された者は、刑の執行後2年以内はNPO法人の役員になれない(今回のNPO法人設立にあたっては、高橋弘二が理事に名を連ねていたらしい)。
(2) 事業内容が具体的でなく、NPO法人としての事業とそれ以外の団体による事業(SPGFのこと?)との区別が明確にされていない。
(3) AIM for Seva から名称使用や関連活動のとりやめやなどを求められている以上、設立趣旨に掲げられた活動を行い得ない。
これを見ると、もともと法的にも成り立ちにくいNPOだったことがわかるが、同時に、ライフスペースの被害者関係者の間では、「仮にNPOが認証されたら、SPGFが名前と実態を隠して活動するためのフロント組織になるのではないか」と危惧する声もあった。
裁判後
2011年12月、ライフスペース関係者は「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」を発足させ、再審請求へ向けた活動(毎週都内で、シンポジウム&ライブの夕べを開催)をしている。2012年1月、「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」は、本件事件のきっかけを紀藤正樹弁護士の発言やリークが作り出していると主張して懲戒請求を申し立てた。
ライフスペース後継団体が「冤罪」訴えシンポ=紀藤正樹弁護士に懲戒請求も
1999年に千葉県成田市内のホテルで起こった「ミイラ事件」で騒がれた自己啓発セミナー団体「ライフスペース」。その関連団体と思われる「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」が1月26日、東京・千代田区内でシンポジウムを開催しました。ここでミイラ事件を「冤罪だ」と主張し、事件の捜査に関わった警察関係者や、メディア上でライフスペースについてコメントしてた紀藤正樹弁護士を批判。また同日、第二東京弁護士会に対して、紀藤弁護士の懲戒処分を求める請求を行いました。SPGFはシンポジウムを開催した1月26日、「千葉成田ミイラ事件①の再審支援の会」の釣部代表名義で、第二東京弁護士会に対して紀藤正樹弁護士への懲戒処分を請求しました。
SPGF側による紀藤弁護士への懲戒請求は12年ぶり2回目。前回、1999年に行われた懲戒請求は却下されています。紀藤弁護士のサイトでは、懲戒請求以外にも、SPGF側が紀藤弁護士に度重なる嫌がらせメールを送っていたことも報告されています。
今回の懲戒請求は、1999年当時の紀藤弁護士のメディアでの発言等のほかに、SPGFが2005年に内閣府にNPO法人の認可申請を行い却下されたことについて、「(紀藤弁護士が)『SPGFはオウムのようなカルト団体だ。理事の1人(高橋弘二氏のこと)は殺人者だ』旨の内容虚偽の書簡」を内閣府や、SPGFが名前を拝借しようとしていたインドの飢餓救済NGO宛に送ったからだと非難しています。
ライフスペースが紀藤正樹弁護士を提訴=12年ぶり2度目
1999年に千葉県成田市で「ミイラ事件」を起こし代表者が殺人罪で服役したライフスペースの後継団体「SPGF」が、10月4日付で紀藤正樹弁護士を相手取って民事訴訟を起しました。紀藤弁護士はミイラ事件以前からライフスペースの問題に取り組み、ライフスペースは過去にも紀藤弁護士を訴えたり、弁護士会宛に紀藤弁護士の懲戒処分を申し立てるなどしてきました。■13年前にも
訴状によるとSPGF側は、紀藤弁護士がブログやウェブサイト、ツイッター、フェイスブック、著作などでSPGFの反社会性を指摘した発言がSPGFに対する名誉毀損に当たるとして、紀藤弁護士に対し100万円の損害賠償とブログ等の発言の削除と謝罪文の掲載を求めています。
もともと紀藤弁護士とSPGF(ライフスペース)には、深い因縁があります。
ライフスペースでは1995年、学生が風呂行中に死亡。98年、京都地裁が遺族の訴えを認め、1400万円の支払いをライフスペースに命じる判決を下しています。
当時すでにライフスペースをカルト視する意見が根強く、複数のメディアがライフスペースの問題を取り上げ、ジャーナリストや研究者、弁護士などが批判的なコメントをし、またインターネット上でライフスペースを「カルト」として扱う人もいました。これに対して99年、ライフスペースはこうした人々やメディア20者を相手に、「名誉毀損」だとして訴訟を起こしました。その中に紀藤弁護士もおり、また紀藤弁護士自身、この裁判でほかの被告の代理人も務めました。
またライフスペース側は同年、第二東京弁護士会に対して紀藤弁護士への懲戒処分を請求しています。これは翌年、却下されています。
この懲戒請求の文面は、こういう内容でした。
【懲戒請求書 1999年06月21日】
(略)
申立ての理由
一、被請求人は、現在係争中のいわゆるカルト・フジテレビ訴訟(東京地裁平成10年(ワ)第29922号事件)における被告の立場というよりは、弁護士という肩書き見たいなものに酔いしれたまま、しがみついてるお方と認識した方が、誠にわかりやすいのですが、弾劾(懲戒請求)を告訴するにあたって、そのパスワードこそは何なのか。
二、結末としては、弁護士資格を辞退していただきたい、日弁連(第二東京弁護士会)こそは、そのように懲戒規則どおり、判決してもらいたいのです。
三 何故かと言えば、三つあります。
(一) 定説どおり申せば、インド伝統上のGuruをおちょくれば、縛り首になっても当然だ、ということですから、その通りなのです。
(二) 係争中にもかかわらず、公共性がまことに強力な、インターネットのスクリーンを通して、ライフスペースとか、高橋弘二とか、即ち、カルト・フジテレビ訴訟の二人の原告を指名した上で、非礼の限りをつくした怪文書をONするという行為は、もはや被告でもないし、即ち、裁判そのものを軽蔑した究極の行為でありまして、したがって、弁護士でも何でもないのです。
(略)
紀藤弁護士「言論妨害だ」
ミイラ事件の頃には既に「SPGF」を名乗るようになっていたライフスペースは、高橋氏の服役中も残党たちが活動を続け、昨年末からはミイラ事件は冤罪であると主張するシンポジウムを繰り返し開催。今年1月には、再び第二東京弁護士会に対して紀藤弁護士の懲戒処分を請求しています。高橋氏は09年に刑期を終えて出所しましたが、その後も人前には姿を見せず、SPGFの代表は釣部人裕氏が務めています。この体制でSPGFは活動を活発化させるとともに、宿敵・紀藤弁護士への対抗措置を連発しているというわけです。
今回の新たな訴訟について、紀藤弁護士は本紙の取材に対してこう語っています。
「ライフスペースは、風呂行で死者を出した事件について民事裁判で敗訴確定し、ミイラ遺体事件でも有罪が確定しています。にもかかわらず自分たちの問題を是正できておらず反省もない。今回彼らが起こした裁判は、自分たちへの反対意見に対する言論妨害でしょう。裁判には勝てるとは思いますが、そのために時間と労力が取られてしまう。それでも、(ライフスペースを批判する)表現は続けていきます。私が泣き寝入りしたら、ライフスペースで亡くなった2人やそのご遺族がうかばれません」
SPGFは今回の訴訟で、損害賠償請求と同時に謝罪文の掲載を紀藤弁護士に求めています。その謝罪文の内容は、SPGFのサイトで公表されている訴状に掲載されています。これを紀藤弁護士のブログ、ウェブサイト、フェイスブック、ツイッターに掲載せよというのがSPGFの要求なのですが、謝罪文案は本文部分だけで176文字あります。少なくとも文字数制限140字のツイッターに掲載するのは無理そうです。
オススメのまとめ
http://sharetube.jp/article/12887/
殺害行為を主目的に行う連続殺人者(シリアルキラー)及び犯人がシリアルキラーに該当すると思われる事件一覧です。 出典:悪人のイラスト「黒いシルエット」