世界で最も獰猛で危険とされる鳥 6選

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鳥といえばどんなイメージでしょうか?

鳩のような平和の象徴や、インコなど可愛らしいペット。


または、ペンギンのような動物園の人気者など、一言に鳥といってもそれは多種多様です。


その中でも、世界にはもし出会ってしまったら、刺激せずにそっと立ち去ったほうがいい、

とても獰猛で危険とされる鳥も存在します。


改めまして、こんにちは!

今回は、世界で最も獰猛で危険とされる鳥 6選をお送りいたします。


それでは、行ってみましょう!

オウギワシ

そのルックスはまさに魔界のモンスターを思わせるオウギワシ。

頭に、象徴的な黒い扇形の羽があり、それが和名の「オウギ」の由来となっています。


体の大きさは猛禽類で最大級を誇り、その鋭い爪はクマよりも長く、

最大20cmにも達し、その握力は猛禽類の中でも最強クラスです。


中央アメリカから南アメリカに生息し、主に鳥類、爬虫類、両生類を捕食しますが、

時にはサルやナマケモノなどの哺乳類も捕食するという獰猛さを持っています。


鋭い爪でサルなどを無理やり木から引きはがし、そのまま巣までさらってしまうという、

サルにとっては恐ろしいことこの上ない捕らわれかたです。


基本的にオウギワシに危害を加えない限りは、人間を襲うことはないのですが、

その力は本気になれば成人男性の腕を折り、頭蓋骨を割るほどといわれています。

ワシミミズク

ユーラシア大陸の森や山の中に分布するワシミミズクは、フクロウ類では最大で

体重4kgほど、翼を広げると2mにも及びます。


主にネズミやリス、ウサギなどの小動物の他にも、キツネや鹿まで捕食することもあります。


大きさだけで言えば、ワシミミズクよりも大きな猛禽類は存在しているのですが、

ここでご紹介するのは理由があります。


実は、彼等は一部の鷲類を含めた猛禽類をも餌食としてしまうのです。

また、一部の鳥類学者からは"人間を殺す唯一のミミズク"だともいわれています。


実際にオランダでは、50回以上ものワシミミズクによる攻撃被害があったとされ、

中には6針も縫う大けがをした人もいます。


暗闇の中を音もたてずに滑空する

その怪鳥の存在はとても大きな恐怖だったことでしょう。

カンムリクマタカ

カンムリクマタカはアフリカの熱帯雨林に分布し、

体長およそ90cm、翼を広げた長さは2mほどです。


特別大きいとは言えない体格なのですが、

なんと時には35kgもの動物を狩ることがあると知られています。


そして大好物はなんと猿の頭蓋骨だというのです。


彼らの主な武器は鋭く力強い爪で、猿の頭を潰して即死させるパワーを備え、

ときにはその眼窩から眼球を突出させることもあるようです。


さらにマンドリルのような大型の猿でさえも標的にするという、恐いもの知らずの性格。

先史時代では初期の人類の猿人さえもこの鳥によく食べられていたと推測され、

カンムリクマタカの爪跡がついた、200万年ほど前とみられる、

幼いヒト科の頭蓋骨が複数見つかっています。


さらに恐ろしいのが、現代でも、小柄な人々を獲物とみなすことがあるとされ、

ザンビアではこの鳥の巣の中で幼児の頭蓋骨見つかっています。

また、7歳の児童が通学中に襲われるという事件があり、その児童は頭や胸、

そして腕にも大けがを負いました。


その後の調査でわかったこととしては、彼らは人を餌として攻撃していたということです。

ズアオチメドリ

ズアオチメドリは、ニューギニア島の標高1000m以上の熱帯雨林に生息している鳥で

頭部には特徴的な青と黒の冠があります。


そして、恐ろしいことにこの鳥は皮ふと羽毛に、バトラコトキシンという

非常に強力な毒を持っているのです。


バトラコトキシンは、モウドクフキヤガエルが持つ毒であり、

心臓の筋肉に強く作用し、心臓発作を引き起こします。


しかし、この鳥を食べたり、鳥を触った手で目や口に触れたりしなければ、

中毒になることはありえません。


さらに不思議なのが、ズアオチメドリは、元から毒を持っていたわけではなく、

ジョウカイモドキの一種で高濃度のバトラコトキシンを含有する昆虫を

捕食することで、自分の体に毒をためこんでいるのです。


それはこの毒のおかげで、自分を食べようとする外敵から身を守ることができるからです。


ミミヒダハゲワシ

ミミヒダハゲワシはアフリカのサバンナや、アラビアに分布していて、

身体の大きさはアメリカのコンドルとほぼ同じですが、

クチバシはコンドルよりも大きくて鋭くなっています。


またミミヒダハゲワシは、死肉を食べるコンドルとは異なり、

幼いガゼルやアンテロープを捕えたり、フラミンゴの住処を襲うなど

狩りをして生きた獲物を捕食することもあるため、

くちばしが大きく鋭く進化したようです。


また、ミミヒダハゲワシは他の鳥の卵や雛をよく盗む外道的な性質もある上に

非常に気性が荒く、自分の食事が終わるまでの間、

ジャッカルや体格の小さなハゲワシ、場合によってはチーターにさえ攻撃をして

死肉から遠ざけるという、傍若無人なところも強く、危険とみられているようです。


ヒクイドリ

「世界で一番危険な鳥」という危険動物としてギネスブックにも載る強者。

その理由は強靭・強固な足にあります。

ヒクイドリは飛べない鳥ということもあり、脚力が発達していて、爪も鋭く、

そのキックの攻撃力は抜群に高く、他の動物にとっては脅威となっています。


ところが、ヒクイドリは普段内気で、自分から襲ってくることはなく、

むしろ野生の世界では捕食対象にあたる鳥でもあるのです。


しかし、自己防衛本能は異常に高く、身の危険を感じると狂乱し、

その豪脚を使い、鬼のように強烈なキックで猛反撃をします。


その破壊力は、時には骨が砕け、肉は切り裂かれてしまうこともあります。

これはまともに食らえば、「人が蹴られたら腹が裂ける」と言われるほどです。


過去にはヒクイドリに襲いかかった子供が蹴りを受け、首を切り裂かれ、

第二次世界大戦においても兵士が何人も犠牲になったという逸話もあり、

地球上で最も不用意に近づいてはいけない鳥の一種です。

	

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Sharetube