ついに知られてきたようです…「家事ハラスメント」調べてみた

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続々出来るハラスメント

世の中に次々とできるハラスメント。被害を受けていた弱い側が声をあげるきっかけになるのは良いのですが、時に行き過ぎることもありますよね。


最近は家事を手伝って、という妻側の言動が、うっかり「家事ハラスメント」略して「家事ハラ」と呼ばれてしまうこともあるようです。バツイチは外から観察することにします。

家事ハラスメント「家事ハラ」とは?

和光大学教授の竹信三恵子氏の作った「家事労働ハラスメント」という言葉が元となり、家事労働を無償で女性に押し付ける社会の行為を指しています。しかし、それとは別に、夫が家事をする際、妻が強いダメ出しをする行為も、同じく「家事ハラスメント」と呼ばれることも。

出典:家事ハラスメントとは?夫婦間で「家事ハラ」を生み出さない...

「Kajifull」のコラムより。

●カン違いしてたようです。


「家事労働を無償で押し付ける社会の行為」が、本来の意味とのこと。


最近知られてきた言葉だからか、一般的には夫の家事に文句を言う妻側の行為として使われています。


家事そのものはもともと無償なものですが、女性の状況にお構いなく「押し付ける」のが家事ハラなんですね。今回は、一般的につかわれている「家事ハラ」について考えてみました。

それぞれの言い分を聞いて!

妻側
仕事と家事、雑事と時間に追われてホッとする時間がとれず、追い込まれて居るようでワケもなく負担です。(北海道・1960年生まれ)

出典:「家事」についてのアンケート結果発表|アンケート結果 そ...

「おうち・くらぶ」のアンケートからです。時間の無さがうかがえますね。
毎日同じことの繰り返しで疲れる。夫はその大変さをわかっていない。協力してくれない。(北海道・1979年生まれ)

出典:「家事」についてのアンケート結果発表|アンケート結果 そ...

●こちらも「おうち・くらぶ」のアンケートからです。同じ日々が延々と…終りのみえない感じが辛いのでしょうか。
あなたはご主人の仕事を手伝うのでしょうか?


それぞれ分担された仕事をしっかりこなすのが

大人というものであり、

専業主婦も例外ではないと思います。


甘えるのはやめましょう。

出典:夫に家事を手伝ってもらうのは、止めるべきでしょうか? : ...

●「発言小町」で、専業主婦の人の「夫に家事を手伝ってもらうのは、止めるべきでしょうか?」との質問についた回答です。女性でも様々ですね。
夫は「アイロン掛けをする」で、86.3%の人が認識も、実行しているのは30.3%。「脱いだ服をしまわない」、「脱いだ靴を並べない」など基本的なことすらしない夫が、一定の割合いることも。

出典:2017年「母の日」を前に、共働き夫婦の「家事」に関する意識...

「大和ハウス工業株式会社 」の家事に関する調査から。流石に自分の服くらいは片付けて欲しいですね…。
夫側
夫が家事をすると、有難がられるどころが、洗い方が悪い、食器の置き場が違うと、重箱の隅をつつくようなイヤミを言われる。女房の下着を洗濯しようものなら、洗い方が不潔だと言われる。こちらは、善意でやっているのに、勝手にしやがれと、喧嘩になることは多いと思います。

これをもって女性の狭量性を言いたくなるが、原始的本能だと思うようになりました。「家事」を専有することで、家庭内の立ち位置を確保したくなるのでしょう。

出典:コメント:妻が専業主婦なら夫が家事しないってあり?

●「BROGOS」の「妻が専業主婦なら夫が家事しないってあり? 」というコラムに付いていたコメントです。これが今言われる「家事ハラ」のようです。分析のように家事で上位に立つことで、居場所を作りたいのかもしませんね。
子どもができてから、早く帰宅するようにはしていますが、仕事の量が減ったわけではないので、結局職場でできなかった分を、家に持ち帰っています。子育て環境に合わせた仕事の仕方があるとは思いますが、それを会社が認めてくれるのか、雰囲気として"良し"とされるのかということとは、別の問題ですよね。

出典:共働きパパたちの覆面座談会 - 妻の言うことはごもっともなん...

●「マイナビニュース」より。帰りたくても会社によっては、そんな雰囲気ではない所も。
正直なところ、フェアでなくてもいいのでは? と思います。実際、僕の家庭ではフェアに行うことなんて無理です。営業の管理職を務めているのですが、部下や取引先とのやりとりをしたり、接待をしたりしていると、18時に退社するのは難しく、平均的な帰宅時間は23時。そこから家事をするのは、物理的に難しいのが現状です。一方で、妻は時短勤務なので、家事・育児に時間を割けると思います。

出典:共働きパパたちの覆面座談会 - 妻の言うことはごもっともなん...

●「マイナビニュース」。このご夫婦のようなケースだと、やはり妻側がするのがフェアな気もします。

なかなかかみ合わない思い・・・

●男性側の意見が拾えず、あちこちから集めてみました。子どもがいる、いない、共働きかそうでないかで意見が色々わかれました。


どちらかというと、共働きで子どものいる妻側から「もっと家事をしてほしい」との声が多いようです。


男性側からは、したくても時間的にできない、しても文句を言われるなどが目立ちました。

分担率はこうなってるそうです

●最初に、ちょっと個人的に「フルタイム」と言う言葉についてです。英語では「正社員」という意味なので8時間働いてもパートはパートなんですよね。


どうしても「フルタイム=正社員」と頭に浮かぶのですが、ネット上では「正社員」の女性と「8時間勤務のパート」ということみたいなので、そのように考えたいと思います。

夫婦で家事分担・30%

夫婦で家事分担をしているのは30%です。「フルタイム」とありますが、帰宅時間や仕事内容が書いてないため家庭像が浮かばないのが惜しいですね。


グラフは「Pouch」から。

年代別です

年代別です。緑が理想、赤が実態です。若い世代が分担率は多いですね。


意識が変わりつつあるとも言えますが、周囲の30代40代の男性は帰宅も遅く、徐々に責任ある立場に進み、仕事で頭がパンパンな人も多いです。夫側の仕事、役職などわからないのも惜しいです。


グラフは「Pouch」から。

共働きは増えたの?

どのように分担したらいいか考えてみた

1・立場を入れ替える

●両立が大変ならば妻が大黒柱になり、夫が短時間パートで家事育児をすればいいのでは?と思っていましたが、偶然見つけたこのアンケートでは、入れ替わってしたくないことトップ3が、それぞれ相手がしていることという結果に…。


「Pouch」からです。

2・労働時間の比率でわけてみる

●ネット上でよく見る意見です。働いている時間の比率が、夫6:妻4なら、家事は夫4:妻6といった感じですね。


一見公平ですが、例えばどちらかが管理職だったりかなり責任の重い仕事をしていて、片方が割と簡単で休みも取りやすい仕事をしているだと、帰ってからの疲労度に差が出るのではと思います。簡単に分けれるものではなさそうです。

3・収入の比率でわけてみる

●これも一見公平な感じがしますが、同じ収入だった場合でも、働いている時間に差が出るとややこしくなりますね。長い時間働いているほうが大変になってしまいます。
3・男性が得意なことをやってもらう
●高い所にあるものを取る、重い物を持つ、力仕事などはやっぱり男性が得意なケースが多いでしょう。苦手な男性もいますが虫退治とか「一般的に苦手な女性が多いこと」を、たとえ自分でできてもお願いするところから、徐々に役割を増やしていくとか。そう上手くいかないかな…。

フェアにするのは難しい!

●色々考えてみましたが、家事分担をしっかりと適正に分けるのは難しいですね。


個人的な話になりますが、結婚していたときは専業主婦だったので「家事は自分の仕事!」と張り切っていました。相手が激務だったので、家では快適に生活してもらえようにするのが好きで楽しかったです。


失敗したので説得力はありません。

こんな困ったことにもなるかもです

離婚すれば、妻に渡している金額も自分で使えるよなあ・・・

家事が半分になるから、元々家事は自分でやってて負担増えないし。

と考える男性もいるかも。

出典:夫に家事を手伝ってもらうのは、止めるべきでしょうか? : ...

●先程の「発言小町」で、専業主婦の人の「夫に家事を手伝ってもらうのは、止めるべきでしょうか?」の質問への、別の回答です。
臨床心理学者のゴットマン博士は、崩壊していく夫婦の会話に「4つの危機要因」が見られると言いました。その要因とは「1.非難、2.侮辱、3.自己弁護、4.逃避」であり、この順に相手に及ぼす害が強くなると説明しています。

出典:「家事ハラ」から「仮面夫婦」に至る4つの危機要因 [ストレス...

「All About」

心理学での4つの危機要因

●夫側への家事への駄目出し…。もともと良い事ではないですが、方法を間違えたり、エスカレートすると夫婦関係が悪化するそうです。


慣れないながら行った家事に「こんな干し方シワになるでしょう!」といった「非難」から「あなたって要領悪いね」と「侮辱」、そこから悪意のある冗談での応酬、「俺(私)こんなに大変だ!」と「自己弁護」。


その後は「何を言っても無駄」という「逃避」に進んでいくと「仮面夫婦」になるとのことです。もしかしたら、悲しい結果になるかもしれません。

協力できるといいですね

家事育児の分担で、揉めるために結婚したはずじゃないですよね。友人たち、会社でも「旦那さんの家事への愚痴」本当によく聞きます。


結婚したなら仕事も家事も、基本的にやらなくてはいけないですよね。


金銭面で家庭を守るために、どんなに辛くても仕事を辞めないと頑張る旦那さん。快適に生活していけるように食事を作り、洗濯や掃除をする奥さん。お子さんがいれば育児も大変です。


実際に両方からの愚痴を聞くことがありますが、悲しくなってしまいます。守る家庭があることが、どんなに幸せなことか。


先ほどのアンケートにあった通り、お互いの大変さは内心ではわかっているはず。


家庭や個人の状況に合わせてそれぞれ上手く分担して、当たり前と思わず、お世辞でもいいから「ありがとう」と、言葉をかけながらお互いの頑張りを感謝することが大事ではないかと思います。


やっぱり思いやりなんですね。

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Sharetube