ピルの市販・賛成?反対?避妊について考えよう

著者:
投稿日:
更新日:

望まない妊娠をふせぐために

先日ニュースで、ピル、アフターピルを市販で買えるようにする活動がある事を知りました。


特に、避妊に失敗した時の緊急用のアフターピルは、市販で買えると安心感がありますね。気が付きませんでしたが、性暴力に逢うケースもあるので余計にそう思います。


それでも今は病院で処方してもらう「薬」です。望まない妊娠をふせぐため、改めてピルと避妊全般について考えました。

●NPO法人「ピルコン」理事長の染矢明日香さんが「アフターピル」の市販化などを求めて、オンライン署名キャンペーンをしています。大学生の時に中絶を経験し、その後学生団体「避妊啓発団体ピルコン」を立ち上げたそうです。長いのでリンクですが、一読の価値のある記事です。

ピル、アフターピルの市販化、便利ですが

こういう仕組みです

「ここカラダ」から図で仕組みを。基本は排卵を抑えて妊娠しないようになってます。
低用量ピルの重大な副作用として、注意をするべきものに「血栓症」があります。血栓とは血管の中でできる血液の塊のことで、本来止血の働きがあります。しかし動脈硬化などの要因で血管壁がボロボロになっていると、血栓は溶解せずにそのまま血液の流れを止めてしまいます。また、ある場所でできた血栓がはがれて脳血管や心血管に運ばれ、その場所の血液の流れを止めてしまい脳梗塞や心筋梗塞の原因になることもあります。血栓症の既往や家族歴がある場合は、初診時に血液凝固系の検査を受ける、医師に相談するなど、十分な注意が必要です。

出典:低用量ピル(OC)基礎知識|お薬事典│ここカラダ

再び「ここカラダ」から引用です。血栓症について。

●1から9に当てはまる人は飲んではいけないそうです。


さらに血栓ができやすくなるので、元々そういう体質だと危ないです。たばこも控えないといけません。


頭が古いのか、副作用は少ないとはいえサプリメント感覚で使うものではなく、やっぱり薬という感覚です。重い副作用が出る体質だった場合を考えると、安易にピルを勧めるのも怖い気もします。


ただし海外では薬局で買えるそうで、安全性って実際はどうなのかなと不思議に思います。

そして、アフターピルについて

●避妊に失敗した、となった時に飲むのがアフターピルです。


・ヤッペ法…中容量のピルを12時間の間隔で、2回飲みます。値段は4000円~4200円位。

・ノルレボ…1回だけ飲みます。14000~15000円位。高いんですよ。


飲むのは早ければ早い方がよく24時間以内が理想ですが、72時間以内でも効果はあるそうです。妊娠していなければ数日後に出血があります。


心配なのが副作用ですが調べると、吐き気や嘔吐が多いとのこと。 吐き気止めも一緒に出してくれる病院もあるようです。

●医者の働き方改革でオンライン診療は進んでいるらしいですが、安全なオンライン診療のためにガイドラインがあるそうです。基本的には「原則として初診は対面診療で行い、その後も同一の医師による対面診療を適切に組み合わせて行うことが求められる」。


ただし「例外として患者がすぐに適切な医療を受けられない状況にある場合など」に限っては「許容され得る」そうで、アフターピルは「例外」と、判断した医師がオンライン診療で処方を始めました。


アフターピルに関しては早さが必要なので、市販されない以上これは良いなと思いました。

オンラインのため送ることになるので、まだ日本では認可されていない「ella(エラ)」を処方してくれるそうです。120時間(丸5日間)以内に飲めば効果があり、海外では市販されています。

みんなどうやって避妊してるの?

出典:Human+

避妊法と失敗率いろいろ

「Human+ 」で様々な避妊法と、正しく使用したときの失敗率などが載っていました。


コンドームだけでは意外と失敗率も高いですね。オギノ式や膣外射精は、もう避妊とは言えないでしょう。


IUDとは婦人科で膣内に入れる避妊具ですが、調べると副作用も多そうです。1度婦人科で聞いたのですが、子供を産んでない女性には向いてないようなことを言われました。


※私の主治医の意見なので、興味のあるかたは病院で相談してみてください。

中絶する件数ってどれくらい??

このような数です

●厚生労働省によると、平成17年度の人工妊娠中絶件数は289,127件です。20歳未満だと19歳が11,635件、18歳が8,236件とのことです。


若い女の子がどれだけ怖い思いをしただろうかと考えると、切なくなってしまいます。

中絶ってこういう手術だそうです

初期中絶は、子宮口を開く処置をした上で、吸引器を使って子宮内容物を吸い出す「吸引法」や、器具を使って胎児と胎盤をかき出す「掻爬(そうは)法」という方法で行われます。手術自体は10分程度で終わることが多く、体調に問題がなければ日帰りまたは1泊程度で退院できます。


中期中絶になると、子宮口を開く処置の後、薬の力で人工的に陣痛を起こして流産させるという方法がとられることが一般的です。初期中絶より痛みも体への負担も大きく、子宮の状態を経過観察する必要があるため、入院には約4~5日を要することも。また中絶後は役所に胎児の死産届を提出し、火葬による埋葬の許可をもらう必要があります。

出典:「中絶」を知る - どんな手術? 体への影響は?


誰にも言えないまま日にちが過ぎたなんて事にならないよう、アフターピルが常備できるか、すぐに手に入るような環境はやっぱり大事かもしれません。

誰もつらい思いをしないように

まだピルやアフターピルが市販されない日本では、ピルとコンドームの併用が一番手軽で、より確実みたいですね。


ピルなどに関して、海外では市販されているそうで便利ですが、個人的には一度診察を受けたいと思います。オンライン診察はとても良い方法ですね。


結婚を考えているカップルの妊娠なら特に問題もなさそうですが、望まない妊娠をして、どうしていいかわからず誰にも言えず、トイレで出産して捨てたなんてニュースを見ると胸が締め付けられます。


産める状況になるまでしない、というのもなんだか非現実的ですよね、なので女性も「避妊して」という勇気を、男性はアフターピルも中絶も、女性の心身に負担がかかることを知って欲しいです。


誰も辛い思いをしないように、お互いを尊重すること、命の大切を改めて考えたいですね。

著者プロフィール
Sharetube