「次の質問どうぞ」4連発!有能?やりすぎ?河野外相ってどんな人?

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なんだか凄い外務大臣が現れた

●先日、記者たちからの質問に答えず、「次の質問どうぞ」4連発したのがニュースになりましたね。


その前から徴用工問題についても強気な姿勢と発言が目立っていました。


「遺憾」で済ませない外相が現れた!日本が変わるかも!と河野氏についてまとめてみました。

「次の質問どうぞ」4連発の件

target="_blank">河野外務大臣会見記録 | 外務省

target="_blank">https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_000785.html class="matome_content_block_link_description">

【河野外務大臣】これから日露で平和条約の交渉を加速化しようという首脳同士の合意がございましたので,これから交渉が始まるわけでございます。政府としては,政府の考え方は交渉の場できちんと相手に伝える,交渉の場以外で様々なことを申し上げれば,当然,相手側からそれに対する反応を引き出すことにもなり,交渉に資することにならないと考えておりますので,交渉の場以外で政府の考え方を申し上げるのは,差し控えるというのが政府の方針でございます。

出典:topic1"

target="_blank">河野外務大臣会見記録 | 外務省

平成30年12月4日、日露関係についての方針を発表しています。

●叩く人も多かったようですが、平成30年12月4日の記者会見で「交渉の場以外で政府の考え方を申し上げるのは,差し控えるというのが政府の方針でございます。」と表明してますし、12月11の記者会見では他の質問にはしっかり答えています。


外交のため「手の内は明かせない」と言っているのに、聞き出してどうするつもりなんでしょうか。

河野氏のプロフィールと経歴

河野太郎外務大臣

自由民主党

衆議院議員 神奈川県第15区選出(当選8回)

出典:河野太郎外務大臣コーナー | 外務省

「外務省」より。
1981年4月

慶応義塾大学 経済学部入学


1982年9月

ジョージタウン大学


入学 比較政治学専攻


1983年

カリフォルニア州選出クランストン上院議員(民主党)の大統領選対である「Cranston for’84」にボランティアとして参加


1984年

アラバマ州選出シェルビー下院議員(民主党)議会事務所でインターンをつとめる <シェルビー議員は現在、共和党の上院議員>


1984年8月

ポーランド中央計画統計大学(ワルシャワ市)へ留学


1985年12月

米国ジョージタウン大学卒業


1986年2月

富士ゼロックス株式会社入社

<ネットワークとマルチメディア技術を利用した在宅勤務及びサテライトオフィスの実験を担当>

出典: プロフィール


慶応大学は中退なのか不明ですが、アメリカに留学後、政治に関わっていたので、はっきり物を言う姿勢はここで身についたと思われます。海外、アメリカでは特に、とにかく発言しないといけませんからね。そして語学の堪能ぶり。ここも強みですね。

通訳がほぼ不要で直に話ができるのは良いですね。

ツイッターも、モリモリ更新

●ツイッターを見ると、かなりのハイペースで他国の要人と会っているのかがよくわかります。おそらく、海外移動が多く飛行機などでの待ち時間が多いのかもしれません。


基本的には「誰それ外相と会談」「今日は何々会議」、ブログ更新のお知らせなど、政治家としての活動の報告が殆どですが、たまにこんなことも…。

クイズ出しちゃってます。河野太郎氏公式ツイッターより。
沢山の回答がつきましたが、後日、正解した人をリツイートしてました…。

実は外相としては不安視されていた

●お父様は、元衆議院議員の河野 洋平氏です。「河野談話」で有名なので、最初は、国益を大事にしてくれるのか、大丈夫かと思われていたようです。以下、長いのでリンクです。
第1次安倍内閣だった19年8月15日の全国戦没者追悼式典では、安倍が掲げる「戦後レジームからの脱却」を当てこすってこう挨拶した。

 「(日本国民は)海外での武力行使を禁じた日本国憲法に象徴される新しいレジームを選択して、今日まで歩んでまいりました」

出典:【3×3安倍内閣】なぜ河野太郎氏を外相に起用したのか? 安...

「産経ニュース」から。

●今、疑う人が増え始め、日韓関係まで危うくなっている従軍慰安婦問題を認めてしまっています。産経ニュースによると、政府がまとめた河野談話に対する報告書での「いわゆる『強制連行』は確認できない」を認めていないようで、今も安倍首相の政策に批判的なようです。

ところが、息子の河野太郎氏は違うようなので、国としては「河野談話」を覆したいのかもしれません。

強気な発言、行動の数々!

「次の質問どうぞ」の続き
【河野外務大臣】前回の私(大臣)の記者会見で,ご質問に対して「お答えできません」と,お答えできない質問だったのですが,「お答えできません」と答弁すべきところを質問をあたかも無視したかのようなことになってしまったことについて,反省をし,お詫びを申し上げたいと思います。

 日露の交渉がこれから加速化されていく中で,交渉に影響を及ぼしかねないことについて,今後もお答えは差し控えなければならないことについてはこれまで同様でございますので,ご理解をいただきたいと思います。これは政府の対応方針,あるいは政府の立場,あるいは先方のどなたかのコメントに対するコメントといったものは,交渉に影響を及ぼしかねないと考えられますので,引き続きお答えは差し控えたいと思います。それについてはご理解をいただきたいと思います。

出典:topic4"

target="_blank">河野外務大臣会見記録 | 外務省

平成30年12月18日、「次の質問どうぞ」の続き?みたいになってます。
●長くなりましたが「次の質問どうぞ」4連発、後日のお詫びです。

言い方については謝罪していますが、何故答えられないのか、再度説明しています。政府の方針として情報を出せないことをしっかり説明しています。もしかして、この会見まで計算していたらと思うと怖いです。

元徴用工の勝訴の後…
河野太郎外相は李大使と握手さえせずに不満を示した。河野外相は冒頭発言で「国際社会の常識では考えられないことが起きている」という強硬なメッセージを伝えた。続いて李大使が冒頭発言をしようとすると、突然非公開面談となり、取材陣は退場したという。

出典:中央日報/中央日報日本語版

「中央日報/中央日報日本語版」より引用です。

●30日、徴用工の訴訟で原告が勝訴した日の午後です。李洙勲駐日韓国大使を外務省に呼びました。いきなり怒ってます。そして取材陣を、退場させてしまいました…。
2018年11月29日、中国新聞網は、韓国の大法院が先月末に続いて日本企業に戦時下の強制労働の賠償責任を認める判決を下したことで日韓の対立がエスカレートし、同日に駐在大使を呼び付け合う事態になったと報じた。

出典:韓国徴用工訴訟で日韓の矛盾エスカレート、両国が「異例」の...

「nifty.ニュース」から。少し文章がわかりにくいです。
●Niftyニュースですが、元は「中国新聞網」という中国メディアです。河野氏が韓日大使を呼びつけましたが、「同日に駐在大使を呼び付け合う事態になった」ということで、韓国でも駐韓大使が呼ばれたのでしょうか。少し内容がわかりにくかったです。中国に高みの見物されているようですね。
河野氏は領事館を含む在外公館に対し、現地メディアに情報を発信するよう指示した。外務省幹部によると、大使による現地メディアへの寄稿が中心になる。韓国最高裁の判断は明確な国際法違反に当たることを訴えていく。

出典:徴用工裁判の不当性、対外発信を本格化(1/2ページ) - 産経...

「産経ニュース」より。

●これですね。素早かったです。今までなら「遺憾」というだけで何もしなかった日本が、世界に向けて発信しはじめました。


判決が国際法違反であるという説明の英語版を、各国の「日本大使館のHPや、大使のSNS、それだけでは足りないとして、現地メディアに寄稿もするよう指示しています。

中国を牽制、批判されると…
「中国には大国としての振る舞い方を身に着けていただく必要がある」

出典:河野太郎外相、現時点での成果は?


その後、中国の王毅外相がその発言を非難すると、このように切り返します。咄嗟に出ません、私なら。

門前払い…
韓国の長官の訪日に関し、河野太郎外相が「来日されても困る」と発言した件

出典:「来日されても困る」河野太郎外相の発言を韓国外交部が事実...

「livedoor・ニュース」から
●多分徴用工の件だと思いますが、元のニュース記事が消えていて、経緯は不明です。身も蓋もないです…。門前払いです。
臨機応変!?
「無駄の典型」と縮減を要求してきた外務省の一部予算について、外相に就任すると「間違っていた」と姿勢を転換した。他の先進国や中国の外相のように有事即応で外交交渉に臨むために必要として外相専用機の購入を求めて反発を買う場面もあった。「まさに君子豹変」(自民若手)なわけだ。

出典:河野太郎外相の「傲慢」答弁が波紋 ポスト安倍争いにも影響か...

	

●自民党の「無駄撲滅プロジェクト」のリーダーとしてひたすら「無駄」を省いてきた河野氏ですが、外相になると他の国を見習い、外相専用機を求めたそうです。


反発も当然ですが、あのペースの行動力だと必要かもしれません。

暴走しました
中国外務省の耿爽副報道局長は3日の記者会見で、北朝鮮が新たな核実験に向けた準備と受け取れる動きをしているとの河野太郎外相の発言

出典:中国、河野外相発言に不快感示す 北朝鮮情勢で「足引っ張る...

「一般社団法人共同通信社」から引用。
●これに関しては、カン違いしていた可能性が高く、アメリカには否定され、中国には「足引っ張らないように」と両国に注意されました。暴走したようですね…。

●まだ色々あるのですが、ものすごくハッキリした発言と行動力です。時に行き過ぎて、他の議員から諫められることもあるようですが、後見人の麻生氏が暴走を防いでは、くれないかもしれません…。


外交面に関してはきっちりと安倍路線のようです。

日本の外交が変わる!?

発言や行動の数々を見て「やりすぎ」「頼もしい」どう思うかは人それぞれでしょう。自分自身の印象では今までの「遺憾」で終わる外交が物足りなかったので、国益を考え国を守ってくれる大臣だと感じました。


はっきりした物言いや行動は、元々の性格かもしれませんが、結構アメリカナイズされているのかもしれません。


また、河野談話で有名になった父親とは違う、それを払拭したいという思いもあるのかも。まだまだ始まったばかりなので、今後に期待したいです。

著者プロフィール
Sharetube