【雑学】バナナを置いた床は通常の6倍すべりやすくなる
6倍という根拠は?実験・検証した教授がいる
「バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいのか」を実験で検証した教授がいます。その人は、北里大の馬渕清資(まぶち きよし)教授です。
実験ではバナナの皮を測定器の上で踏みつけて摩擦係数(まさつけいすう)を測定。バナナの皮の内側を下に向けて踏みつけると、皮がないときよりもおよそ6倍滑りやすくなることが分かった。
馬渕教授は、数十本のバナナを買い込み、むいた皮を測定器の上で踏みつけて、摩擦係数を測定した。その結果、皮の内側を下にして踏みつけると、皮がないときの約6倍も滑りやすくなることが判明した。
数値が低いほど滑りやすいことを示す摩擦係数は、内側を下にした皮の上からリノリウムの床材を踏んだ場合、床材を直接踏んだ時の6分の1しかなかった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 摩擦係数の用語解説 - 静摩擦力には上限があって,fsPより大きくはなれない。このfsを静摩擦係数という。FがfsPより大きくなると物体は...
摩擦係数が小さい=すべりやすい
某有名ゲームでも、バナナの皮を踏むとスピンするという描写が。
それほど「バナナ=すべる」というイメージが付いている。
日本トライボロジー学会の資料によると、床材リノリウムと靴底の間に挟んだバナナの皮の摩擦係数は、・バナナなし … 0.357
・古いバナナ … 0.076~0.158
・新鮮なバナナ … 0.045~0.101
で、条件の良いバナナを選べばスキーより滑りやすいことが分かった。
その他情報
なんと、イグ・ノーベル賞を受賞
「イグ・ノーベル賞」の2014年授賞式が9月18日、アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、「バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいのか」を実験で証明した北里大の馬渕清資教授(63)ら4人を物理学賞に選んだ。
イグ・ノーベル賞って、どんな賞?
1991年に創設された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるノーベル賞のパロディーである。
イグノーベル賞とは、世界的権威を持つ、ノーベル賞のパロディ賞である。
イグ・ノーベル(Ig Nobel)賞は「愚かなノーベル賞」といった意味であり、 本物のノーベル賞受賞者を含むハーバード大やマサチューセッツ工科大の教授らが書類選考し「他の誰もやりそうにない、ユーモアと独自性を兼ね備えた研究や開発」に授与します。
●ハトを訓練してピカソの絵とモネの絵を区別させることに成功したことに対して(1995年・心理学賞)●「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して(1997年・経済学賞)
●火災など、緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発(2011年・化学賞)
●自身の話した言葉を、ほんの少し遅れて聞かせることで、その人の発話を妨害する装置「スピーチジャマー(Speech Jammer)」を発明したことに対して(2012年・音響賞)
など
なぜすべりやすくなる?
バナナの皮の内側のゲル状の物質が、踏まれてつぶれるとゾル状になって滑りやすくなるという。
バナナの皮の内側にたくさんあるゲル状物質を含んだカプセルのような極小組織が、靴で踏まれた圧力でつぶれ、にじみ出た液体が潤滑効果を高める
Twitterより