本物の梅干しを食べると腸内細菌が活性化される
梅干しは、腸内の良いバクテリアを活性化させる
自然療法家の東城百合子さんが書かれた『家庭でできる自然療法』の中に、「梅干しは、腸内の良いバクテリアを活性化させる」というように書かれています。
本物の梅干しとは
原材料が「梅、塩」だけのもので、塩分が 20バーセントあるものです。
本物の梅干しは売ってない⁉
スーパーで売っている梅干しの原材料
梅干しA
梅、漬け原材料(果糖ブドウ糖液糖、
砂糖、醸造酢、食塩、還元水あめ、はち
みつ、蛋白加水分解物)、トレハロース、
酒精、酸味料、調味料(アミノ酸等)、
甘味料(アセスルファムK、スクラロー
ス)、香料、ビタミンB1
梅干しB
梅、漬け原材料(還元水あめ、果糖ブ
ドウ糖液糖、食塩、醸造酢、しそ液、蛋
白加水分解物、酵母エキス)、調味料
(アミノ酸等)、酸味料、野菜色素、ビ
タミンB1、甘味料(スクラロース)、
香料
スーパーでは、高価なものでもほぼ添加物などが入っています。
インターネットの通販なら、白干梅干、無添加などで検索すればヒットします。
高価に感じるかもしれませんが手間を知れば安いもんです。
購入するときは必ず原材料が「梅」「塩」だけで塩分20%のもの。
減塩はおすすめしません。
血圧を気にする方は塩分も気にされているとは思いますが、最近の研究では塩分と血圧は関係ないという結果も出ています。
血圧が高いのは交感神経の緊張状態が続いていることが原因。リラックスする時間を作り、1日3回はゆ~っくり深呼吸しましょう。なんらかの薬をもんでいる人は薬が原因になっていることもあります。血圧については、また別の記事で詳しくまとめます。
梅干しの作り方
完熟梅を使った白干梅干の作り方
STEP1 材料を用意する
完熟梅 2kg ※青いものがある場合は追熟させる
粗塩 360g
ビン 5リットル用、ふたが密封できるもの。
竹串 自然落下した完熟梅でない場合は、梅のヘタを取る必要があります。数本用意します。
ビニール袋 2枚(水を入れて重しに使います)
ザラ (青梅の販売・通販「紀州梅苑」センターなどにあります) 天日干しに使います。平らで大きめなものを
※塩は精製塩ではなく、粗塩を使いましょう
梅干しを漬ける塩は粗塩(あらじお)を使います。 ご家庭でよく使われている精製塩は梅干し作りには向いていません。 粗塩は粒子が粗くてしっとりとしているので、梅に塩がからみやすく、梅酢が早く上がるのでカビが生えにくくなります。
STEP2 梅を水でよく洗います
完熟梅を丁寧に水で洗います。
ボウルに入れて水で洗います。
流水で洗うのがおすすめ。
洗剤やスポンジなどは使わないで手洗いをしてください。
完熟梅は収穫してそのままの状態でお届けするのでひとつひとつ、ていねいに洗うようにしてください。
STEP3 水気を拭き取ります
水気を軽く拭き取ります。
ざるなどに揚げて水切りする程度でもOKです。
水気が多少残っているくらいの方が、梅酢がよくあがります。
STEP4 梅を塩漬けします
水気を拭き取った完熟梅と粗塩(2/3)をビンに交互に入れていきます。
梅と塩がからむように、梅をできるだけ密着させて入れていきます。
残った1/3の塩を最後に梅の上にのせます。梅を覆い隠すように塩をのせるのが理想です。
※カビ防止にはビンの底に焼酎を霧吹きで吹き付けておきます。
STEP5 重しをします
重石の代わりにビニール袋と水を使います。
ビニール袋を2重に重ねてビンに入れ、水を注ぎます。
ビンのふちまでまんべんなく重みがかかるようにします。
※カビ防止に重しをした上から焼酎を霧吹きしておきます。
STEP6 梅酢が上がるのを待ちます
梅酢は2、3日経つと上がってきます。
なかなか梅酢が上がってこない場合は重しの水を増やすか、20%の塩水を足して、梅が梅酢に早く沈むようにします。
また、重しの水が浮いてい来る場合は水を増やし、梅がつぶれるような場合は水を減らしてください。
梅酢に漬かった状態で1ヶ月、冷暗所に保管します。
※カビ防止には、1週間に1回程度、重しの上から焼酎を霧吹くと良いです。
STEP7 梅を軽く水洗いします
ボウルなどの容器に水を入れ、ビンから穴あきおタマなどを使って梅をつぶさないように少しずつ取り出して、水の入った容器に移し替え、軽く流水で水洗いします。
残った漬け液(梅酢)はいろいろな用途があるので保存しておくと良いですよ。
STEP8 天日干し1~2日目
ザラ(底が平らなもので、セイロともいいます)に一粒ずつ梅同士がくっつかないように少し梅同士の間隔を空けて並べていきます。
約2日間、日当たりのよい場所に天日干しします。
毎日夕方には屋内(屋根の下)に取り込みます。
天候によって異なりますが(晴れた日に干すとして)、L・2Lサイズの梅だと1.5日間、3L・4Lサイズの梅だと2日間天日干しをします。
季節柄、屋外で干しているときはにわか雨や夕立には気をつけてください。
カビが発生することがあります。
STEP9 天日干し3~4日目
2日間(L・2Lサイズは1.5日間)干したあとは、返しをします。
朝屋外に干す前に、一粒ずつひっくり返して、裏側が上になるようにしてから天日干しをします。
日中にひっくり返すと皮がザラにひっついて破いてしまいますので注意が必要です。
返してからさらに2日干します(L・2Lサイズは1.5日)。
STEP10 冷暗所で熟成させる
いよいよ梅が干しあがって梅干しとなりました。
干しあがった梅干しはザラのまま家の中に取り込んで翌日まで置くと梅の熱もとれて皮がザラにひっつかずに離れやすくなっています。
そのあと容器に移し替えて冷暗所で保存します。
ふたができる容器であれば(ほこりや虫など入る恐れのないもの)、そのまま容器に入れてOKです。
干しあがった梅をすぐに食べてもまだ熟成されていないので、塩角(塩が馴染みきっていない)があり、あまり美味しくありません。
3ヶ月以上保存すれば熟成がすすみ、じょじょに塩角が取れて日増しに旨みが増してきます。
調味梅を作る場合でも、熟成期間を置いたほうが旨みが出ます。
白干梅干の完成!3ヶ月間そのまま熟成させれば白干梅干の完成です。
この状態では塩分濃度が20%近くあるので長期間の保存が可能です。
梅干しだけでなく、漬物や発酵食品も本物を食べましょう
なんでも安く手に入る時代ですが、身体のためには本物を選びましょう。腸によい発酵食品もニセモノばかりでは、効果もありません。
効果がないだけなら、まだ良いのですが、害があってはたまりません。
お漬物を買う時、原材料表示見ていますか?
知識がなくても、あなたのキッチンにないものや聞きなれないカタカナの材料名があれば、それは本物ではありません。
お味噌にしても、ほとんどのものが死んでいます。
本物のお味噌、とっても美味しいですよ。
おいしいものを食べられて、体が元気で医療費もかからないなら、少々高くても本物を買う価値は充分あります。
今一度、調味料や保存食、発酵食品など見直してみてはいかがでしょうか。