<武器輸出が始まった~!> ASEAN初 防衛装備品移転を可能にする協定に署名

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 政府は、フィリピンと古くなった自衛隊機などの提供を可能にする協定に署名しました。中国の軍事的拡大が続く南シナ海の安定につなげたい考えです。

 署名は石川・駐フィリピン大使とカズミン国防大臣との間で行われました。この協定は防衛装備品の移転や技術協力を促進するもので、日本はこれまで、アメリカやイギリスなどとは締結してきましたが、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では初めてとなります。南シナ海に面するフィリピンは、人工島の建設など軍事的拡大を続ける中国との摩擦が激しくなっていて、日本から提供される装備品を南シナ海での海上監視能力の向上につながることが期待されています。日本政府は、今後も中古の自衛隊機など、日本の防衛装備品や技術を地域の安定や中国の活動の抑止に活用したい考えです。

出典:ASEAN初 防衛装備品移転を可能にする協定に署名

	

<防衛装備品移転=武器輸出> 

【日本が海自機をフィリピンに貸与するワケ】
 

反対が出づらい「非武装の練習機」を、監視機としてリース 

次は「哨戒機・護衛艦…」と拡大か? 

	
政府は、退役した海上自衛隊の練習機(航空機)「TC90」をフィリピン海軍に貸与する方針を固めた。

フィリピン側は、中国による南シナ海での海洋進出の動きに対し、空からの警戒・監視に利用する。日・フィリピン両政府は、今春にも貸与で合意する見通しだ。


フィリピン海軍が警戒・監視に利用する航空機は、行動半径が約300キロと狭く、「中国が進出する南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島全域を監視して戻ってくることは難しい」(政府筋)という。フィリピンは南沙諸島のスービ礁、ミスチーフ礁などで中国と対立しており、広範囲で活動できる航空機を求めていた。


TC90の行動半径はフィリピン軍機の2倍以上で、南沙諸島の大半をカバーできるという。練習機であるTC90には、レーダー類などがほとんど搭載されておらず、フィリピン海軍が当面、目視による警戒・監視に利用するとみられる。


貸与に先立ち、日本、フィリピン両政府は今月29日、防衛装備品・技術移転協定を締結する。中谷防衛相が今春にもフィリピンを訪問し、貸与で正式合意する。貸与されるTC90は、配備期間を過ぎた「中古品」で、最大5機となる見通しだ。


日本政府は従来、中国に比べ装備面で格段に劣る東南アジア諸国連合(ASEAN)の警戒・監視能力の向上を支援してきた。ベトナムやフィリピンに対し、政府開発援助(ODA)を活用した巡視船の供与などを進めている。


しかし、ODAは非軍事分野に限定されるため、海自の装備品であるTC90には適用できず、2014年4月に閣議決定した武器輸出を原則認めた防衛装備移転3原則に基づく貸与となる。フィリピン政府は可能な限り安価な提供を求めていたが、日本の現行法では、TC90のような国有財産を他国に無償で提供することは困難であるため、今回の貸与には「リース契約」を採用することとした。フィリピン側の負担は、年間数百万円程度とみられている。

出典:日本が海自機をフィリピンに貸与するワケ

読売新聞 東洋経済オンライン

【日・フィリピン防衛装備品・技術移転協定の署名】
日・フィリピン防衛装備品・技術移転協定の署名が,29日,石川駐フィリピン大使とガズミン国防大臣との間で行われました。

	

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