<Floret>6月の花・山梔子クチナシ・ガーデニング・スペイン・トレド
★雨
梅の実が熟す頃に降る雨。梅雨は、太平洋からの暖かく湿った空気と北からの冷たい空気の接触面に前線ができ、停滞して、特に西日本に多くの雨を降らせることが多いが、そうではない年もある。
熱帯地方の雨が「暖かい雨」と呼ばれるのに対して、日本の雨は「冷たい雨」と言われる。
熱帯地方では、降水粒子が成長する上空の空気が0℃より高いが、日本の場合は、夏でも0℃以下のため、雪が融けて雨になるので冷たい雨になる。
雪よりも落下速度が速い雨は、絵画では線として表現されることも多いが、小さい雨粒は球形で、大きくなるにつれて楕円形となり、空気抵抗によりあんパン型に変化し、落下速度も速くなる。
しかしながら、直径5mmを超えると速度は変わらず、直径7mm以上になると雨粒は小さく分裂するらしい。
外では、紫陽花がグングン大きくなってきた。
★花暦「紫陽花 アジサイ」
アジサイ(紫陽花)の育て方。コツとお手入れ、植え替えなどを一挙公開し...
https://gardenstory.jp/gardening/33330
梅雨の庭を美しく彩るアジサイは、日本で古くから愛されてきた花木。初心者でも育てやすく、洋風の庭にも和風の庭にもおしゃれにマッチし、毎年かわいらしい花を楽しめるのが魅力で...
★花暦「山梔子 クチナシ」
風が運ぶ香りにふと足が止まる・・・初夏の訪れを告げるクチナシ。
その白い花と深く甘い香りで、春の沈丁花、秋の木犀と並んで、季節を感じさせてくれる花です。
クチナシは日本が原生地だからなのか、欧米原産の花にはない趣があるように思われます。
名前の由来は、秋に実る果実が熟しても口を開かないことによるとか。
クチナシは、観賞用としてだけではなく、花びらは茶などの食用、実は民間薬として、解熱、止血、打ち身などの症状に有効であるとされ、実を砕いた汁は、食品や衣類の黄色の染料として、すでに飛鳥時代には用いられるなど多目的に使用されてきました。
色名の「やまぶき」は、クチナシで染めた色を指します。
種子を採集しない一年草で花が終わったものは抜き取り、宿根草は切り戻して、お礼肥を施します。
秋植え球根植物のチューリップやヒヤシンス、クロッカスなどは下旬頃から掘り上げましょう。
葉が大部分枯れた頃が適期で、風通しのよい日陰で十分に乾燥させ、秋に植込みます。
(スイセン:2〜3年は植え替えない。スノードロップ、ユリ、アマリリスなど夏の休眠期に根が残っているものは掘り上げない。)
手入れで空いた所には、土づくりをした後に夏から秋に苗を植付けます。
6月は、鉢花、観葉植物、アジサイ、クチナシ、サザンカなどを挿し木で増やす最適な時期でもあります。
今年生長した新しい枝先を10cm前後に切り、下半分の葉を取り除き、2〜3時間くらい水に浸した後、浅い箱か平鉢に鹿沼土・川砂・赤土などに差して、半日陰に置いて乾かさないように管理します。
発根剤を使用すると発根・活着率が高くなります。
宿根ルピナス、オダマキ、キキョウ、デルフィニウムなどの宿根草やプリムラ類の種子蒔きも今月です。
豪雨や高温多湿の夏を越すためには、直播きよりは箱やポットに蒔き、育てた方が無難で、秋に定植します。
★海を越えて
空を貫く神秘的な街「スペイン・Toledo トレド」
フランスからスペインに入った。豊かな田園風景が、岩だらけの山々と赤い大地の荒涼とした景色に一変する。
ナポレオンの「ピレネー山脈を越えるとアフリカ」という言葉を思い出す。
トレドはマドリッドから普通電車で約1時間半。
三方をタホ川が流れ、自然の要塞として古代から開け、断続的ながら6世紀から1560年まで1000年もの間、スペインの首都として栄えた。
中央にそびえるゴシック様式の大聖堂、最も高い丘に位置する城・アルカーサル、エル・グレコの「オルガス伯の埋葬」があるサント・トメ教会、花と木で埋まったエル・グレコの家。
エル・グレコは20世紀に入ってから再評価されるようになった画家で、神秘的な空間に異様に細長い人体を描いた宗教画が特徴だが、それは、この街が放つものと似ていた。
トレドの狭い路地を歩いた後に、タホ川を渡りトレドの全景を目にした。
時間が止まった。
大地から舞い上がる風に乗って、トレドと一緒に太陽のもとに昇天しそうになった不思議な感動は忘れられない。
https://tripnote.jp/spain/toledo-strolling-osusume-spot
スペインの首都マドリードから南に70kmの場所にある世界遺産の街、古都トレド。城壁に囲まれた中世の雰囲気を残す美しい旧市街を散策しながら、グルメやショッピング、アクティ...