<Floret>12月の花・ガーデニング・ポインセチア・クリスマスローズ・苔・ポンペイ・ヴェスヴィオ(ス)山

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★苔

1歳4ケ月を過ぎた娘が、9ケ月頃から好んで手にするのが「苔」。

外に出れば、真っ先に苔を見つけて削り取り、両手にいっぱいに握り締めながら歩く。

転んでも決して離さない。

外泊した時も同じだ。


この苔は家に持ち帰り、その頃には片手だけに納まっている。

風呂の時以外離さず、食事の時も、寝る時もで、朝には布団の中で散らばっている。掃除・洗濯が大変なため、玄関先で手放すように躾けたが、それにしても苔に沢山の種類があることや美しさ、何ともいえない湿った心地よい感触を教えてもらった。


苔は乾燥させ、同じように彼女が拾ってきた落葉や木の実や石も混ぜてポプリにした。

これがなんとも素敵なのだが、近所の子供や大人達もがビニール袋に苔を入れて届けてくれるようにもなってしまい、毎日増え続ける。

もう量の限界が近い。


彼女と出会わなかったら、苔をこんなに間近でじっと見つめることなど一生なかっただろう。

★花暦「ポインセチア」

ポインセチアはトウダイグサ科トウダイグサ属の植物。常緑性低木。学術上の標準和名はショウジョウボクであり、ポインセチアは通名である。日本では11月から12月ごろに茎の上にある葉が赤や桃色や乳白色に美しく色付く。クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。

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木枯らしの季節になり、山々は静かに眠りにつこうとする時、街々には色鮮やかなデコレーションが施される。

「クリスマスフラワー」という別名を持つ、この季節を彩るポインセチア。

あの赤い部分は苞葉。苞葉に囲まれた中心に小さな小さな花があります。


クリスマスには欠かせない冬の植物のイメージがありますが、南米のメキシコ生まれです。

19世紀初めにアメリカの外交官でメキシコ公使のポインセットが紹介したことからポインセチアの名がついたとされています。

それ以来、品種改良が繰り返され、現在のような色鮮やかで長期間楽しむものとなり、様々な品種が登場し続けています。


和名は「猩々木(しょうじょうぼく)」。

黒みを帯びた鮮やかな赤色を猩々緋(しょうじょうひ)と呼ぶことから名付けられたそうです。

宮崎県宮崎市、日南海岸堀切峠付近

宮崎県宮崎市、日南海岸堀切峠付近には12月になると海岸線を深紅のポインセチアが彩ります。

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★海を越えて

灰の下に眠っていた都市「イタリア・ポンペイ/ヴェスヴィオ(ス)ベスビオ(ス)山」

♪赤い火を噴くあの山へ、登ろう。登ろう。そこは地獄の釜の中、覗こう。覗こう。・・・フニクラ・フニクラ・・・♪

快いメロディーのこのナポリ民謡は、ヴェスヴィオ山を歌った曲。


西暦79年8月24日午後1時過ぎ、ヴェスヴィオ山は大噴火。

三日三晩、降灰・雷・地震・津波が続き、ポンペイの人口の約10%にあたる2,000人もの人々が火山灰に埋まった。


街には上下水道が整い、舗装された道は車道と歩道とに分けられ、横断歩道もある。

パン屋・八百屋・靴屋・喫茶店・病院・共同浴場・大円形劇場などが整然と並び、壁にはフレスコ画などの贅を尽くした装飾が施され、当時の繁栄を目の当たりにする。


あちこちには花をつけた雑草たち。陽気な人々の賑やかさや喜びに見えた。

「ナポリを見て死ね」という諺は、当時は「ポンペイを見て死ね」だったに違いない。


自然の猛威は過酷だ。


ナポリを去る前日の夕方、丘に登り、サンタルチア港の向こうにヴェスヴィオ山を遠く望んだ。